WezTermでハマりがちな設定
WezTermの設定を書く
本記事ではWezTermでハマりがちな設定と、その対処方法を記載します。
まだ設定ファイルを書いていない方は、以下のQuick Startを読んで設定ファイルを書きましょう。
IMEで日本語を入力できない
use_imeがtrueになっていることを確認してください。
config.use_ime = true
macOSでIMEが有効な時にCtrlキーがうまく動作しない
以下の設定を追加してください。
config.macos_forward_to_ime_modifier_mask = 'SHIFT|CTRL'
macos_forward_to_ime_modifier_maskの詳細
Ctrl + Q
を2回押す必要がある
以下の設定を試してみてください。私は以下で動作しています。
config.keys = {
{ key = 'q', mods = 'CTRL', action = wezterm.action { SendString = '\x11' } },
}
さいごに
OSやWezTermのバージョンによって事象が発生したりしなかったりします。
問題が発生した際に本記事があなたのお役に立てれば幸いです。
余談
IMEのCtrlが効かない問題、ビックリしますよね。
昔は設定不可能で、どうしてもCtrlがIMEに渡らなかった時期がありました。
vim-jp SlackでmonaqaさんがWezTermを自前ビルドして解決したと聞き、私も修正に挑戦してみました。
当時vim-jp SlackではWezTermが流行の兆しを見せており、入門者が現れてはCtrlキーが効かないという話になりました。
意気揚々とpatchをポストしたわけですが、PRした方が良いという話になりました。
自分のアイディアではないので気が引けると言ったところ、monaqaさんからも背中を押して頂きPRを作成しました。
PR自体はcloseされているのですが、作者のwezさんが意図を汲み取って、より綺麗なコードをmainブランチに入れて頂けました。
さっそく動作確認をし、喜びの報告をしました。
WezTermの修正案の発案者のmonaqaさん、PRの相談に乗っていただいたvim-jp Slackのみなさん、ありがとうございました。
ところが
日本語IMEのための修正を入れた結果、Macの特定のキーボードレイアウトの動作を壊してしまったようです。
その結果、誕生したのがmacos_forward_to_ime_modifier_mask
です。
普通、こんな設定は不要だと感じる方もいるでしょう。しかし、日本語IME利用者にとっての「普通」は、万人にとっての「普通」とは限りません。
今回の対応を通じて、私は自分が知らない言語の入力環境について、知らないがゆえに対応できないことの難しさを痛感しました。
日本語IMEを含めた多言語環境をサポートしてくださったwezさん、設定させて頂きありがとうございます。
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