NAT について

NAT とは？

Network Address Translation の略。
プライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換する技術 のことを指す。

一般的に IP パケットのヘッダ内にある送信元 IP アドレスを変換する。
元々 NAT はグローバル IP アドレスが枯渇するのを防ぐ為の解決策として利用されていた。
NAT はインターネット接続の時のみグローバル IP アドレスを使う為、企業の利用するグローバル IP を削減できるメリットがある。

NAT の目的は？

• パブリックにルーティング可能な IP アドレス1つで動作できるコンピュータの数を増やすこと
• LAN 上のホストのプライベート IP アドレスを隠蔽すること

NAT には4つの種類がある

1. 動的 NAT

NAT プールという変換後アドレスリストを使用し、送信元 IP アドレスを未使用アドレスに変換。
NAT プールを使い切った後はクライアントは接続できなくなる。

2. 動的 NAPT

送信元 IP アドレスを、グローバル IP アドレスに変換。
送信元のポート番号を使用していないポート番号に変換する。

3. 静的 NAT

特定の IP アドレスを別の IP アドレスに変換。
具体的にはグローバル IP をプライベート IP に変換すること。

4. 静的 NAPT

特定の IP アドレスに対して別の IP アドレスと指定したポート番号に変換。