
車載ECU開発者のためのサイバーセキュリティ入門ガイド
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自動車産業はCASEに代表される大変革期を迎え、車両のコネクテッド化が進むにつれて、サイバー攻撃のリスクが増大しています。こうした背景から、国際的なUN-R155やISO/SAE 21434といった規制、そして国内のJAMA/JAPIAガイドラインへの対応が、ECU開発においても不可欠となっています。 本書は、車載ECU開発に携わるエンジニアの皆様が、自動車サイバーセキュリティに関する必須の基礎知識を効率的に習得できることを目指します。増大する脅威の動向、ECUのアーキテクチャとその脆弱性、セキュアな設計・開発手法、脅威分析とリスクアセスメント(TARA)の進め方、脆弱性対策(パッチ適用、診断)、ログ監視と不正アクセス検知、組織としての対応体制、そして複雑なサプライチェーンにおける連携など、多岐にわたる要素を網羅的に解説します。 安全・安心なコネクテッドカー、そして車社会の実現に向けた、皆様の第一歩となる入門書として、ぜひ本書をご活用ください。
Chapters
はじめに
第1章 自動車サイバーセキュリティの重要性と現状
第2章 自動車サイバーセキュリティに関する国際的な法規制と標準
第3章 日本における法規制の適用と業界ガイドライン
第4章 車載システムのアーキテクチャとセキュリティ
第5章 自動車に対するサイバー攻撃の手法と脅威のトレンド
第6章 脅威分析とリスクアセスメント (TARA)
第7章 セキュアなECU設計と開発の原則
第8章 暗号鍵の管理と活用
第9章 ソフトウェアアップデートとOTAのセキュリティ
第10章 脆弱性管理とセキュリティ診断
第11章 ログ管理とセキュリティ監視体制
第12章 インシデント発生時の対応と事業継続計画
第13章 組織体制、人材育成、サプライチェーン連携
おわりに
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