JAWS DAYS 2025の参加レポート
JAWS DAYS 2025の参加レポートです。
コミュニティイベントは、今回が初参加でした!
とても楽しかったので、記事にしてみました。
(あんまりブログ書いたことないので、読みにくかったらすみません)
イベント概要
JAWS DAYS 2025は、AWSのユーザーグループであるJAWS-UG(AWS User Group - Japan)が主催する最大のイベントです。
- 開催日時:2025年3月1日(土)
- 開催時間:10:00~19:30
- 場所:池袋サンシャインシティ 展示ホールA
- 主催者:JAWS-UG
- 参加費:1,500円
サンシャイン通りの100m以上に渡るストリートフラッグ
会場前
会場の雰囲気と参加者の様子
会場では、特製ステッカーやネックストラップ、ノベルティバッグなどが配布されました。サイレントセッション形式が採用され、レシーバーを使用して各自が興味のあるセッションを聴ける環境が整えられていました。1000人強の参加者がいるので、人気のセッションは椅子取りゲームになるかなと思っていたのですが、椅子がたくさんあったので杞憂に終わりました。一度に複数のセッションを回るため(?)か、わざと座らないで立ち見している方もちらほらいました。
セッションレポート
技術的なセッションは初級、中級、上級に分けられており、自分は初級のセッションだけ聴きに行きました。あとからXのハッシュタグ投稿を追ってみたら、中上級セッションでも丁寧にステップを踏んだ内容になっていて、全く手も足も出ない状態にはならなさそうだった気がします。チキってしまいました、、
セッション間の休憩時間は長くはなかったので、当日の動きを事前にシミュレーションしておいて良かったです。いくつも同時に見たいセッションがあったので、物理的にはあるセッションに参加して、レシーバーで別のセッションを同時並行で聴こうとしましたが、頭が追いつかず無理でした。聖徳太子になりたかった。
どのセッションもとても面白かったのですが、特に印象に残っているセッションを3つ紹介します。
(正直なところ、他のセッション内容はブログに書けるほど理解できた自信がないです。。)
①: Jeff Barrさんの基調講演
URL:https://jawsdays2025.jaws-ug.jp/sessions/KEY-1
スライド: 投稿時点では見つけられませんでした。
Jeff Barrさんは、AWSの副社長兼チーフエバンジェリストの方です。
- アーリーアダプターとして、どんどん新しい技術に触れてほしい。ソフトウェアもハードウェアも。
- AIはソフトウェア開発者を置き換えるものではなく、支援するもの。
- コンパイラが誕生した時の開発者と同じような不安に駆り立てられているだけ。
- https://x.com/RyanEls4/status/1879978018204184582
- 今後皆さんにやってほしいこと
- AIツールは、実際に手を動かして学ぶ。ドキュメント読むだけではダメ。
- AI時代は、自動推論と形式的検証を学ぼう
②: Sonnet de ソネット。
URL: https://jawsdays2025.jaws-ug.jp/sessions/A-3
スライド: 投稿時点では見つけられませんでした。
セッション内容
AIは人間と同じくらい創造的になれるか、というテーマです。
Claude 3.5 SonnetをAmazon Bedrock上で使用し、ソネットと呼ばれる詩を生成します。生成された詩を、人間の創作した詩を比較し、人間が創作物に対して「感動する」ためには何が必要かを考察していました。
そもそもソネットとは
ソネット(十四行詩)は、14行から成るヨーロッパの定型詩です。シェイクスピアなどがソネット作家の代表です。
シェイクスピアのソネットがどんなものかは、以下のサイトで分かりやすく解説されています。
創作物に「感動する」とはどういうことか
感動に大事な要素として、大きく「作品のバックグラウンド」「聞き手のバックグラウンド」の2つがあるとのことです。
作品のバックグラウンドとしては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 創作過程
- 作り手の人生
- 歴史
- 物語性
また聞き手のバックグラウンドとしては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 生い立ち
- 聞き手の人生経験
- 周囲の環境
- その日の気分
どちらのバックグラウンドも存在しないと、聞き手は創作物に対して感動しません。AI作品には前者が欠けているため、人間の創作物とは同じではないと言っていました。ただAIという技術と文芸は、共存は可能です。
余談
AIのソネットをAmazon Nova Canvasに入力し、生成した画像を投影しながら、読み上げていました。今までにない、新しい文学的体験でした。
詩を読み上げている様子
③: 会社と若手を強くするコミュニティの活用法
URL: https://jawsdays2025.jaws-ug.jp/sessions/B-4
スライド: 投稿時点では見つけられませんでした。
セッション内容
2024 Japan AWS Jr.Championsのメンバーお二人が登壇しました。
Jr.Championsは、AWSを積極的に学び、アクションを起こし、周囲に影響を与えている若手エンジニア向けの表彰プログラムです。社外コミュニティへの参加が、「個人の成長」「組織の成長」にどのように繋がるのか学べました。
コミュニティ参加から、組織成長に至るまでの成熟度ステップ
セッションの中で、5つのステップに分けられていました。
STEP1. コミュニティ参加
- 70・20・10の法則というものがある。個人の能力開発のためには、70%は実務経験、20%は上司や先輩など周囲からのフィードバック、10%は研修や読書から学ぶ必要がある。日々の業務をこなしているだけでは不十分ということ。それを補うための選択肢として、コミュニティ参加は有効。
- コミュニティのイベントに参加して終わりにしない。スキルマップを作るなど、自身のスキルを把握し、参加目的を明確にできれば、STEP2へ。
STEP2. 知識のインプットを強化
- アウトプットの方法を知ることができれば、STEP3へ。
- 知識を定着させるためには、インプットが3に対してアウトプットが7。
- 学んだことを書き起こす。見るだけでなく、実際に触れてみて実践する。
STEP3. 知識の定着化
- 自分の知識だけで終わらせない。周囲に共有して巻き込めるようになれば、STEP4へ。
- 周囲に共有するメリットの1つは、フィードバックをもらえる点。新たな知識に触れられる。
- Slackに投稿する、勉強会で発表して質問を受ける。
STEP4. 周囲へのアウトプット
- 周囲と知識を擦り合わせて、業務に活かせるものは活かす、ということを繰り返すことでSTEP5へ。
STEP5. 組織の成長
自己学習に関する面白い調査結果が紹介されていた
「仕事の幸福感」「労働生産性」向上のために自己学習が必須、ということでした。
-
パーソル総合研究所の調査
- 調査内容:仕事への幸福感およびワークエンゲージメントに影響を与える要素
- 比較対象:週1時間以上学習する人 vs しない人
- 結果:学習する人の方が、働くことの幸福感が20.3%向上し、ワークエンゲージメントは17.3%向上
-
経済産業省の調査
- 調査内容:社外学習や自己啓発の有無と労働生産性の関係
- 比較対象:社外学習や自己啓発の割合が高い国 vs 低い国
- 結果:日本では、社外学習・自己啓発を行なっていない人が46.3%であり、これは調査対象国で最も高い割合であり、労働生産性の低さと関連しているとされている
感想
どんどん活動して、インプットもアウトプットしまくるのが1番大事なんだなと実感しました。
インプット→発信→フィードバック貰う→業務に活かす、新しい知見や人と繋がる機会を得るという良い流れを作っていきたいです。アウトプットの重要性については、複数のセッションで強く主張されていました。自分も「インプットの2倍、アウトプットする」くらいのつもりで取り組んでいこうと思います。
今後やりたいこと
- アーカイブ動画出たら、今回聴いたセッションは見返す
- 「AWS Certified Solutions Architect - Associate」を6月までに受ける
- ↑AWS Skill Builderも使う
- AWS Summit参加してみたい
JAWS DAYS 2026も参加したい。来年の自分は、技術的なセッションもちゃんと理解できるようになっててほしい。名刺も作らないと。
知り合いが誰1人いなかったのですが、懇親会まで出てみて良かったです。すごい方々(なのに、全く知識がない自分にもすごい物腰低い...!)とお話しできて、たくさん刺激を頂けました。ありがとうございました!
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