はじめてのAWS
はじめに
本記事は「AWSを利用したいけどどうやって始めるの?」「AWSを利用するときにどんなところに注意すればよいの?」を簡単にまとめています。
個人利用を想定しているので、商用向けの方は「AWSはこんな感じで使うんだ~」と流れだけでも知って頂ければと思います。
また、タイトルに"AWS"とある通り、今後Google CloudとAzureも投稿予定です。
アカウント作成
まず、AWSを利用する際に必要なことはAWSアカウントを作成することです。
ここでは、ルートユーザと呼ばれるアカウント管理に必要なアカウントについて設定します。
設定するメールアドレスやアカウントは何でもよいので、普段利用するメールアドレスを設定して問題ありません。
入力後は「認証コードをEメールアドレスに送信」を押下して、認証コードを受け取ります。
認証コードを画面に入力後には先ほど設定したルートユーザのパスワードを設定します。
その後、自身の名前、電話番号、住所、支払いに用いるクレジットカード情報などの基本情報を入力します。
※AWSの利用用途は自身に合わせてください。
サポートプランの選択については、「ベーシックサポート」「デベロッパーサポート」「ビジネスサポート」から選択できますが、個人利用であれば「ベーシックサポート」で問題ありません。
全ての情報を入力し終えると以下の画面が表示され、AWS利用に必要な登録は以上となります。
そのまま「AWSマネジメントコンソールにお進みください」を押下すると、AWSマネジメントコンソールへのログイン画面が表示されます。
ログイン画面で、さきほど登録したルートユーザのメールアドレスとパスワードを入力してログインするとコンソールのホーム画面に行くことができます。
コストアラート設定
AWSを利用する際に気を付けて頂きたいのは何と言っても「コスト」です。
「従量課金制だからサーバーコストを削減できる」ことがクラウドのメリットではありますが、それはちゃんとコスト管理をしてこそのメリットです。そのため、個人利用の際には不要なコスト発生を抑止するため、クラウドを実際に利用する前にコストアラートを設定することをおすすめします。
そこで、本項ではAWSにおけるコストアラートの設定について手順を説明します。コストアラートの種類にはいくつかありますが、ここではAWS利用料が任意の金額に達した時にアラートを発砲する方法を示します。
- AWS Budgetsのサービスを開く
上の検索バーに「Budgets」と入力して候補にでてくる「Budgets」を選択するのが早いです。
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左のペインから「予算」を選択し、「予算を作成」を押下する
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予算の設定で「カスタマイズ (アドバンスド) 」を選択し、画面下までスクロールして「次へ」を押下する
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予算額を設定する
基本的にはデフォルトのままで問題ありません。「予算設定方法」で「固定」を選択していることを確認し、任意の予算を設定します。
ここで設定した金額でコストアラートが設定されるのではなく、この後の閾値で設定されるのでどんな金額でも良いですが、予算ではあるので個人利用の方は少額で良いと思います。
- コストアラートを発砲する閾値と通知先を設定する
デフォルトでは「予算額の%」となっているので、4で設定した予算額に対してどれくらいでアラートを発砲させたいかを入力します。閾値を「絶対値」にすると予算額によらず、任意のドル値をアラートとして設定できます。
また、トリガーには「実際」と「予測」を選択でき、デフォルトでは「実際」となっています。実際はその名の通り、設定した閾値に達した時にアラートが発砲されます。「予測」にすると、閾値に達すると予想された時にアラートが発砲されます。
通知設定にはEメールの受信者、Amazon SNSアラート、AWS Chatbot Alertsが設定できます。個人利用であれば、Eメールで普段利用しているものを入力すれば問題ありません。
- 他に追加で設定したいものがなければ、これ以降はデフォルトのまま進む
うまく設定できると以下の画面となり、さきほど作成したコストアラートが確認できます。
本記事での設定では、AWS料金が閾値にでトリガーされた際、Eメールに通知するようにしていますが、そのほかのアクションとしてAWSで構築されているEC2やRDSを停止する、というようなこともできます。個人利用であれば、コストアラートを受け取った時に自分でコンソールを確認して不要なものを削除すればよいのでそこまでしなくても良いと思います。
※不安な方はこちらも設定ください。
AWSを利用する際の注意点
前項でコストアラートまで設定したので普通にAWSを利用しても問題ないですが、2点だけ私が思う注意点を共有します。
- 作成するサービスの料金体系を確認
AWSは従量課金制なので「何にお金がかかるのか」を把握することが大切です。
データベースサービスだと、「クエリされるテーブルの行数ごと」「クエリした回数」「データベースとの間の通信データ量」 (ここで述べたのは適当です) のように何をすることで料金が発生するのかを知ることで、コスト抑制につながります。
AWSでは以下のサイトでAWSの料金が閲覧できます。
- 使わないサービスは都度停止、不要サービスの削除
1と関連することですが、サービスを使用している間料金が発生するサービスであれば使わない期間停止することで、不要なコスト発生を防げます。また、忘れがちではありますが、不要なサービスを定期的に削除することもコスト抑制には役立つのでやっておくと良いです。
まとめ
簡単ではありますが、AWSの利用方法についてまとめました。
この記事を参考にコスト管理をしつつ、自由に快適にAWSで遊びましょう。
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