あなたはRoo. 落合陽一先生フォーマットで論文を要約します.
はじめに
僕が博士号を取るずっと前,論文サーベイを効果的に行える落合先生フォーマットが話題になっていました.
先端技術とメディア表現1 #FTMA15
高速で論文がバリバリ読める落合先生のフォーマットがいい感じだったのでメモ
いまだにこれよりわかりやすいフォーマットを僕は知らない (もう10年前...?)
このツールはRoo Code (旧 Roo Cline)で, Agentに落合陽一先生論文要約フォーマットで論文をまとめてもらおうという試みです.
成果物 (例)
こんな感じのものが出てきます
一部文章が長くて見切れている部分や,リンクがうまく貼れていない部分がありますが,人の手なしでこれなら十分です.
使い方
ざっくり以下のような手順です. 詳細はREADME.md を参照してください.
Setup
- VSCode拡張機能「Roo Code」をインストール
- Roo カスタムモードの設定
- 依存パッケージのインストール
pnpm install
Usage
-
論文ファイルを
incoming/
ディレクトリに配置- tex形式:
paper.tex
,reference.bib
,citation.bib
,figure1.png
,figure2.png
, ... - pdf形式:
paper.pdf
,citation.bib
,figure1.png
,figure2.png
, ...
- tex形式:
-
Rooに「サーベイ開始」を指示
-
Rooが以下のプロセスを実行します:
- 論文読み込み
- トピックの判断
- 要約スライドの生成
- 図表の配置
-
生成されたスライドの確認:
npm run dev --topic=[topic-name]
いちど作成すると, 次に読みたい論文がピックアップされるので,その中から次の論文を選んで次のincoming/
に入れるという流れが続きます (そこまでRooがやってくれれば良かったけれど, Agentのブラウザ使用がもう少し上達すればできるだろうか)(もしくは論文をダウンロードできる統一的なAPIが欲しい).
まとめ
Deep ResearchやOpen Deep Researchが話題ですが, 論文サーベイというに限った話なら使えるかなと (Deep Research 高いし...)
なお思ってた以上に仕事した気になってしまうアウトプットが出てくる感じになってしまいましたが, 当然ながら細かなディテールは追えません.
現状以下のような時に使えるかなと思っています:
- 新しい分野の外観を掴むために大量の論文からトレンドを掴みたいとき
- 手段に入り込みすぎてあるトピックについての俯瞰的な視点に立ち返りたい時
出てきたものの利用のほか,Roo Codeのコマンド実行が必要になってくるので使用とこれに伴うリスクについては各々の判断でお願いします.
※ 論文全部latex形式でダウンロードできるようにならないかな...pdfだと画像ファイルの抽出が面倒すぎる...
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