GitHub Copilot の新しい「プレミアムモデル」と「プレミアムリクエスト」について
GitHub Copilotのプレミアムリクエストが 2025-06-18
に開始されました。
Starting June 18, premium request limits will be enforced for GitHub Copilot.
The enforcement of Copilot premium request limits will now take effect on June 18, 2025.
Your premium request counter will reset to zero on June 18, giving you a fresh start. Regular monthly resets will occur on the 1st of each month going forward.
モデルのカテゴリ
Copilotで利用できるAIモデルは以下の2種類に分かれます。
- ベースモデル
- 例: GPT-4o,GPT-4.1
- 利用制限なし(Rate Limitは従来通り)
- 従来と同様、無制限で利用可能
- プレミアムモデル
- より高性能または特定用途向けのモデル
- 利用には「プレミアムリクエスト」の割り当てを消費する
- 割り当てを超えると従量課金(1リクエストあたり $0.04 USD)
プレミアムリクエストとは?
- プレミアムモデルを利用する際に消費される「リクエスト単位」
- プランごとに月単位で付与される
プラン | 月間プレミアムリクエスト枠 |
---|---|
Copilot Business | 300 リクエスト |
Copilot Enterprise | 1,000 リクエスト |
- 割り当てを使い切った後は、プレミアムモデルのみ従量課金が発生(ベースモデルは無制限で利用可能)
プレミアムリクエストの対象
機能 | 無料プラン(Free) | 有料プラン(Pro, Pro+, Business, Enterprise) |
---|---|---|
チャット | ベースモデルでもカウント | - ベースモデル利用はカウント対象外 - プレミアムモデル利用でカウント |
エージェントモード | ベースモデルでもカウント | - ベースモデル利用はカウント対象外 - プレミアムモデル利用でカウント |
コードレビュー | 利用不可 | 1レビュー = 1カウント |
GitHub Copilot Extensions | ベースモデルでもカウント | - ベースモデル利用はカウント対象外 - プレミアムモデル利用でカウント |
モデルごとの倍数(乗数)
モデル | Premium リクエスト |
---|---|
ベースモデル (GPT-4.1) | 0(有料ユーザ)、1(Copilot Free) |
Claude 3.5 Sonnet | 1 |
Claude 3.7 Sonnet | 1 |
Claude 3.5 Sonnet Thinking | 1.25 |
Gemini 2.0 Flash | 0.25 |
Gemini 2.5 Pro | 1 |
GPT-4.5 | 50 |
o1 | 10 |
o3-mini | 0.33 |
※最新情報は以下を確認
-
例えば GPT-4.5 を使って Copilot Chat で質問すると、その1回のやり取りは 50リクエスト分 としてカウントされます。
(表で示した「50倍の乗数」が適用されます) -
無料プラン(Copilot Free)の場合は、ベースモデル(GPT-4o) を使っても 1リクエスト分 が消費されます。
一方、有料プラン(Pro/Business/Enterprise)の場合、ベースモデルの利用はPremiumリクエストとしてはカウントされません。
つまり有料プランでは、プレミアムモデルのみが割り当てを消費します。
割り当て超過時の追加課金
毎月の割り当て量を使い切ってしまった場合、追加でプレミアムモデルを使いたい場合は、
1リクエストごとに $0.04 USD が課金されます。
この設定は、管理者による Budgets and alerts
で設定可能です。
2025-06-19
時点では、Budgets and alerts
のEnterpriseレイヤーの設定として、デフォルト$0で自動作成されており、超過しても課金が発生しないようになっています。
逆にこのしきい値(課金値制限枠)を設定することで、超過しても利用可能となります。
プレミアムリクエストの消費状況の確認について
リクエストの消費量は、こちらのドキュメントに記載があるように、以下の手順で取得できます。
- GitHubにアクセスし、「Billing & Licensing」タブ → 「Usage」の順にクリック
- 表示されたページ上部にある「Get usage report」の「Copilot premium requests usage report」をクリック
- しばらくするとクリックしたユーザの登録メールアドレスにレポート(csv形式)のダウンロードリンクが送られてくるので、リンクからダウンロード
ダウンロードしたレポートには、以下の情報が含まれています。
- Timestamp: Premium リクエストを実行した時間
- User: 実行者の GitHub ユーザ名
- Model: ユーザがリクエストに使用した生成AI モデル
- Requests Used: このリクエストで消費した Premium リクエスト(Modelの乗数)
エージェントモードを実行した時刻のレポート情報を確認することで、どのくらいの Premium リクエストが消費されたかを確認することができます。
プレミアムリクエストの消費状況を管理者ではなく、ユーザ自身が確認することはできますか?
できます。VS Codeからも確認できます
複数の Copilot ライセンスでプレミアムリクエストの請求を管理する
複数のOrganizationでライセンスを保持しているケースもあると思います。
その場合は、プレミアムリクエストの使用に対して課金されるエンティティを定義する必要があります。課金エンティティを定義するまで、すべてのプレミアムリクエストは拒否されます。
設定の仕方は、GitHubの個人アカウントを開き、Settings > Copilot > Features
を開きます。
2 つ以上の企業またはスタンドアロン組織から Copilot ライセンスが割り当てられている場合、Billimg
セクションに Usage billed to
というドロップダウンが表示されます。
参考
Discussion