【アジャイル】XPでプラクティスは単独で導入しても良いのか?
はじめに
アジャイルやXPのプラクティスを取り入れたいけど、「一部だけ取り入れても本当に効果あるの?」と悩む人は多いと思います。
結論から言うと、部分的に取り入れても効果はあります。ただ、XPのプラクティスはお互いに支え合うようにデザインされているので、できるだけ多くのプラクティスを組み合わせると、より効果が出やすいです。
部分的な導入はどうなのか?
部分的な導入はOKですが、気をつけたいポイントがあります。
XPのプラクティスは単独でも意味はありますが、全体で組み合わせたときに初めて相乗効果が出るものも多いからです。
たとえば、「小さなリリース」だけやっても、リリースのリスクは減りますが、 「継続的インテグレーション(CI)」と組み合わせると、さらに問題を早期に発見でき、リスクを最小化できます。
逆に、中途半端に単独で導入すると、効果が出ないばかりか、チームが混乱したりXPやっても意味ないじゃんと思われてしまうこともあります。
XPのプラクティスをチームに導入するには
理想は、全てのプラクティスを型通りに愚直にやることです。
いわゆる「守破離」の守を誠実に守る、ということです。
守を守ると、なぜそのプラクティスが効果的なのかが体感できますし、チーム内でやり方の一貫性が保たれます。
ただ、現実はそう簡単ではありません。
プラクティスの効果が体感できるまでに時間がかかるので、最初は「やらされている感」が出やすく、XP自体が苦手になる人も出てきます。
チームメンバー全員がアジャイル大好きマンばかりとは限らないと言うことは忘れないようにしましょう。
おすすめの導入方法
別の記事で深く執筆する予定なので簡単に紹介します。
私の経験上、最初は課題ベースで適したプラクティスを導入していくとみんなが納得感を持ち、浸透しやすいです。プラクティスを薬のように使うイメージです。
たとえば、
- 属人化が課題...ペアプログラミングやコードの共同所有
- バグが多い...リファクタリングやTDD
このように課題に合わせて少しずつプラクティスを導入していくと、効果を体感しやすく、モチベーションも上がります。
まとめ
XPのプラクティスは単独でも意味はありますが、組み合わせるともっと効果的です。
まずは守を守りつつ、チームの課題に合わせて少しずつ導入するのが現実的で効果的です。
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