ノーコードアプリ開発ツールClickの個人的評価
Clickを知ったきっかけ
こちらのイベントで知りました。
ハッカソンと言いながら、Clickの売り込みみたいな感じでしたがね、、、
（実際、参加者の中からクレーム入れて辞退した人もいました）
遊びに誘われたらネットワークビジネスの勧誘だった。そんな印象を持ちましたので、Clickに対する印象は良くないのが正直な印象です。
さて、会社の印象はさておき、ツールとしてのClickの評価はどうでしょうか。
少し試してみましたが、まあ良くも悪くもノーコードツール。お絵描き程度には使えますが、わざわざClickの使い方をマスターしてまで使うメリットはないなと感じました。
私は早々に見切りをつけて、Flutterを学んでアプリを作成しました。
できないことの証明は難しい
ノーコードは実装が楽な反面、できないことは多々あります。なので「こういう機能を実装したいんだけど、できるのか」を調べる手間はどうしても発生してしまいます。
ここで重要なのが、できることの証明は、実際にできたらそれで良いので簡単なのですが、できないことの証明は、本当にできないのか調べ方が足りないのかわからないので大変だということです（いわゆる悪魔の証明です）
そして仮に調べまくってできないと結論づけたところで、徒労だけが残り何も残りません
それなら最初からFlutterを勉強したほうが楽です。
Adaloを使えばいいんじゃない
Clickに限らず日本製のノーコードツールは、「日本製だからわかりやすい、安心」みたいなことを言います。
しかし、コロナ禍で露呈したように日本のITは世界的に遅れをとっており、日本製だから高品質というわけではないですし、私の経験では日本製のノーコードはガラパゴス化しがちでエラーも多く決して高品質で先進的なものではないというのが印象です。
Clickも評判をみたところAdaloの下位製品みたいなものですし、日本語で表現されて料金も安いという以外使うメリットはないと思います
エラーが出たら詰まる
アプリ作成において、大半はエラー対策です。
言い換えると、いかにエラーに対処しやすいかが、ツールの使いやすさを決定づける重要な要因になっていると言っても過言ではありません。
しかし、どうも日本製ノーコードはエラーに対してあまり真摯に向き合っておらず、エラー発生時のメッセージで本当の原因を伝えていない、googleやchatGPTで調べても出てこない（そのアプリ使用者のコミュニティでしか解決策を得られない）印象を受けます。
全てのノーコードを使ったわけではありませんが、AppSheetなんかはわりとそのへんしっかりしている印象を受けますので、個人的には日本製ノーコードは今ひとつ信用していません
ノーコードってどうなの
初心者はノーコードからという誤解
初心者はノーコードから入って、ノーコードでやりたいことができなかったらノーコードを卒業するという印象を持たれている方がおられるかもしれません。
確かにパワポ作成の感じでUIコンポーネントをペタペタ貼るだけで、それっぽいアプリができると、初心者はすごーい、簡単に作れるんだーと思うかもしれません。
しかし、アプリ作成で肝心なのはUIのお絵描きではなくモデル設計です。
そしてモデル設計はノーコードだから不要というわけではありません。（ノーコードを売りつけたい企業は、ここをボカして専門的知識不要というのでタチが悪い）
少し話は脱線しますが、モデル設計においてはテーブルやクラスの役割を明確にする必要があるのですが、エクセル管理表が骨の髄まで浸透した日本のサラリーマンは「役割を明確にする」よりも「すべてのデータを一つのシートに書き出す」という間違ったモデル設計をしがちです。
市民開発でノーコードを浸透させる前に、エクセル管理表根性を叩き直すことが必要だと個人的に思います。
それでもやはり開発において、HTMLやJavaScriptを学ばなくても作れるノーコードは便利なのでしょうか。
平成時代は、HTMLやJavaScriptを学んで使えるようになるまで時間がかかりました。
しかし今どきネット上に初心者向けの教材はゴロゴロ転がっていますし、何よりもchatGPTを使うと、初心者にとっても経験者にとってもアプリ作成が以前と比較にならないくらい簡単にできます。
※補足しますと、あくまでノーコードレベルのものを作るにおいてchatGPTで十分と言っているのですよ。
エンジニアとして一人前のアプリを作るには、やはり基礎から体系的に勉強する必要はあります
そんなわけでアプリ作成をしたい方にとって、ノーコードは遠回りでしかなく、普通にコードを学んだほうが楽だし早いです。
（まあ、ノーコード開発会社もそのへんはわかっているので、プログラミング童貞に「プログラミングは難しいよ」と脅してノーコードを売っているのでしょう）
コード学んでからノーコード使おう
上で話したように、ノーコードでも結局考えなければならないことはコードを学ぶこととさして変わりません。
ですので、コードを書いてアプリ作成ができるようになってから、簡単なアプリをささっと作るためにノーコードを使うようなやり方が良いのでは、と思います。
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