Closed5
「コンピュータ、どうやってつくったんですか?」を読んで

読了した。
良い本だと思ったので、簡単にまとめる。
特に二章が良かった。
下記についての理解が進む。
- 2進法
- 半加算器
- 全加算器
- OR, AND, XOR, NOT
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第一部ではエジプト数字の話から、アラビア数字の話、位取り基数法、二進数について書かれている。
文字や色、音をなぜ数字で表せるのかという説明もわかりやすかったように思う。

第二部では半加算器、全加算器やそれに用いる回路について丁寧に説明されている。
二進数での計算をどのように行うのかが理解できる。
リレー、真空管、半導体といった計算を高速化するための部品の変遷も興味深い。

3章はCPUの仕組みを噛み砕いて説明している。
2章に比べると駆け足にはなるが、雰囲気は掴めると思う。
カードやテープによるプログラムの入力が、ボトルネックになって廃れていき、配線を繋ぎかえることでプログラムを作る方法を経由して、ストアド・プログラム方式が生まれた流れも面白い。
現代からすると当たり前のことだが、当時は当たり前ではなかった訳で。

コンピュータに興味がある中学生が最初に読むのにとても良いのではないだろうか。
基本情報で二進数や論理回路が全然わからんという人にも良いのではないかと思う。
このスクラップは2025/01/09にクローズされました