Renderを使用してFast APIで作成したバックエンドをデプロイしてみた🤩
はじめに
今回は、FastAPI をバックエンドとして Render を使用してデプロイした経験についてまとめます。この記事では、FastAPI アプリケーションを Render にデプロイするための具体的な手順を詳しく解説します。これから Render を使って簡単にバックエンドを公開したい方に役立つ内容です!
概要
FastAPI は Python 製の軽量かつ高速な Web フレームワークで、多くの開発者に愛用されています。一方、Render は無料枠もあるクラウドホスティングサービスで、デプロイが簡単なのが特徴です。
今回の記事では、以下の構成のアプリケーションをデプロイします:
- バックエンド: FastAPI
- ホスティングサービス: Render
- 目標: Render 上で FastAPI アプリケーションを動作させる
前提条件
以下の環境が整っていることを前提に進めます:
- Python 3.7 以上がインストール済み
- GitHub アカウント
- Render アカウント(未作成の場合はRenderで無料アカウントを作成してください)
手順
1. FastAPI プロジェクトの作成
以下は簡単な FastAPI プロジェクトの例です。まずはローカルで動作する FastAPI アプリケーションを作成します。
-
新しいプロジェクトディレクトリを作成:
mkdir fastapi-render cd fastapi-render
-
必要なパッケージをインストール
pip install fastapi uvicorn
-
アプリケーションコードを作成:
main.py
ファイルを作成し、以下のコードを追加します。from fastapi import FastAPI app = FastAPI() @app.get("/") def read_root(): return {"message": "Hello, Render!"}
-
ローカルで動作確認:
uvicorn main:app --reload
ブラウザでhttp://localhost:8000
にアクセスし、「Hello, Render!」が表示されれば成功です。
2.Render用の設定ファイルを作成
Reanderでは、アプリケーションの起動方法を指定するための設定が必要です。
-
requirements.txt
を作成:pip freeze > requirements.txt
- Renderの「Start Comand」に対応するコマンドを指定する
start
スクリプトを設定:-
requirements.txt
にuvicon
が含まれていることを確認。 -
requirements.txt
の例:fastapi==0.95.2 uvicorn==0.22.0
-
3.GitHubリポジトリの作成とコードのプッシュ
Render は GitHub のリポジトリと連携してデプロイを行います。
- GitHubリポジトリを作成:
- GitHub上で新しいリポジトリを作成(例: fastapi-render)
2.コードをリポジトリにプッシュ:
git init git add . git commit -m "Initial commit" git branch -M main git remote add origin <your-repository-url> git push -u origin main
- GitHub上で新しいリポジトリを作成(例: fastapi-render)
4.Renderにデプロイ
1.Renderの設定:
Render ダッシュボードにログインし、「New +」ボタンをクリックして新しい Web Service を作成します。
2.「環境」セクションで以下を設定します:
- リポジトリの選択: 先ほど作成したGitHubリポジトリを選択します。
-
ブランチ: デプロイするブランチを選択します(通常は
main
) - ビルドコマンド: Pythonプロジェクトの場合、特別なビルドコマンドは不要ですが、必要に応じて設定します。
-
スタートコマンド: 先ほど指定した起動コマンド(例:
uvicorn main:app --host 0.0.0.0 --port 10000
)を入力します。
3.必要に応じて環境変数を設定します:
4.Create Web Service」をクリックすると、Render がリポジトリからコードをクローンし、ビルド・デプロイを開始します。
5.デプロイの確認
デプロイが完了すると、Render から提供される URL が表示されます。この URL にアクセスして、「Hello, Render!」というメッセージが表示されればデプロイ成功です。
まとめ
この記事では、FastAPI アプリケーションを Render にデプロイする手順を詳しく解説しました。以下のポイントを押さえておくと良いでしょう:
FastAPI を用いてシンプルなバックエンドを構築
Render 用の設定ファイル(requirements.txt
とスタートコマンド)の準備
GitHub を介してコードを管理・Render に連携
Render ダッシュボードでのサービス設定とデプロイ手順
Render の使いやすさを活かして、簡単にバックエンドをクラウド上に公開できます。これからバックエンドのデプロイを始めたい方は、この手順を参考にしてください。
Happy Coding!
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