仕事のGoogleカレンダーに個人予定を加味したい?をCross-profileで解決する
まえおき
Android Enterpriseでは個人端末に仕事用のスペースを作って仕事用のアプリを入れることができるのを前回の記事では紹介しました。
ただ、実際に使ってみて「ブラウザが2個ある」「カレンダーが2個ある」「Gmailが2個ある」という違和感を覚えた方もいるのではないでしょうか。
とくに、カレンダーについては、個人の予定を見るために個人カレンダーを開き、仕事の予定を仕事カレンダーで見ながら予定調整...と、かなり不便です。
そんなときに便利な機能が実はあります! というのが今回のお話です。
Cross-profile Apps
仕事用プロファイルと個人用プロファイルは本来独立なのを、特定用途に限り連携できるようにする機能です。
ただ、呼び名がいくつかあるようで
- cross-profile apps
- connected apps
- Android Enterpriseのリファレンスはこの表記 https://developers.google.com/android/work/connected-apps
- シングルプロファイルモード
- Connected Appsが日本語訳されるとなぜかシングルプロファイルモードらしい https://support.google.com/work/android/answer/10064639?hl=ja
指している概念はすべて同じで、冒頭に書いたように、仕事プロファイルのアプリから個人プロファイルのサービス接続ができる、というものです。
ポリシーで機能を有効にする
Connected Appsは、仕事領域と個人領域間のサービス接続をする仕組みなので、無造作に使えてしまうとセキュリティリスクがあります。
そもそもここのページに書かれているように、Googleの厳しい審査を通らないとそのようなアプリは公開できないようになっているものの、それに加えてAndroid Enterpriseの管理者がアプリ単位で許可しない限りConnected Apps機能は使えなくなっています。
許可/拒否設定はポリシーで、以下のように connectedWorkAndPersonalApp
を使います。
{
"packageName": "com.google.android.calendar",
"installType": "FORCE_INSTALLED",
"connectedWorkAndPersonalApp": "CONNECTED_WORK_AND_PERSONAL_APP_ALLOWED"
}
あとは、利用者側で、設定アプリから、アプリ > 特別なアプリアクセス > シングルプロファイル (Android OSのバージョンによって微妙に異なります) を開き、仕事領域と個人領域を接続することで、準備完了です。
これで仕事の予定を立てるときに、いちいち個人カレンダーを開きにいかなくてよくなります。便利ですね!
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