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アクセシブルなサイトリニューアルのチェック項目
検討したり、例外を適切に設けるために使うものです。
要件定義
-
バックエンドシステム・CMSが以下に対応している
- 入力フォームに時間制限はない
- 入力フォームの入力チェック機能は適切なエラーメッセージがでる
- 出力されるHTMLが仕様に準拠したHTML
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画像に代替テキスト(
alt属性
)が入れられる - 動画にクローズドキャプションを追加できる
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自動的に生成されるウィジェットがアクセシブルになっている
- 画像のポップアップ(モーダル)機能など
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3rdパーティのウィジェットやASPがアクセシブルである
- 動画埋め込み
- 地図埋め込み
- サイト内検索
- 自動翻訳機能
- チャットボット
情報設計
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情報設計に問題がない・情報を管理できている
- ナビゲーション設計が適切でどのページにもたどり着ける
- リンクテキストとリンク先ページタイトル・見出しに乖離がない
- ページタイトルとh1見出しに乖離がない
- サイト内でページタイトルに重複がない
- サイト内でディスクリプションに重複がない
-
情報の強度が適切
- 情報の順序が崩壊していない
- 見出しと見出しレベルが適切
- 重要な情報・ページの主要な情報をモーダルやディスクロージャ(アコーディオン)、タブで隠していない。ページ内検索でヒットする。
- メディアクエリのブレークポイントによって情報の差が発生しない
- 画像が適切な代替テキストを持っている
- 動画が適切なクローズドキャプションを持っている
- ランダムに出力しない
- アクセシブルでないウィジェットやページに対して代替要素・代替ページを用意している
- リンク要素にマウスオーバー(ホバー)の機能をつけない(タッチスクリーンで使えないため)
ビジュアルデザイン
- 情報の内容を色以外で認知できる
-
カラーコントラストが適切
- 文字と背景
- 要素の境界と背景
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非活性(
disabled
)な要素が非活性と認知できる - 本文が読みやすい
- アイコンやボタンなどに、見た目と機能の一貫性がある
- アイコンがハイコンテキストでない
- 大きい指でもタップできるようにヒット領域が確保できている
- ホバー状態のビジュアルが適切
- フォーカスインジケータのビジュアルが適切
- アニメーションや模様でてんかん発作を起こさない
- アニメーションは止められる
HTML
- HTML Living Stadardに準拠している
- WAI-ARIA・ARIA in HTMLに準拠している
- HTML要素のlang属性が適切
- 『アクセシブルな名前』が適切
- コンテンツを持つ要素はランドマークに所属している
- h1要素が必ずあり、数が適切(ほとんど場合ひとつ)
- 項目の数を把握したい要素はリストになっている
- メディアクエリのブレークポイントによって画像を分ける場合はpicture要素を使っている
- レイアウトのためのtable要素を使っていない
- テーブルでセルの結合をしていない
- リンクはa要素、ボタンはbutton要素(URLが変更されたり、新しいタブで開くものはリンク)
-
アンカーリンク目的以外で
#
を使っていない - 見出しと本文はブラウザのリーダーモードで適切に抽出される
CSS
- フォーカスインジケータを消していない
-
読み上げが必要な要素を
display: none
で消していない -
知覚不要の要素を
display: none
以外で「見えないだけ」にしていない - ユーザースタイルシートやブラウザ拡張でスタイルを変更可能
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position
やorder
で要素と見た目の順番を変えていない -
アニメーションは
prefers-reduced-motion
の状態で止まる
JavaScript
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要素の状態を変更した時は適切にARIAステートや
inert
も変更している- ディスクロージャ(アコーディオン)
- モーダルダイアログ(ハンバーガーメニュー・ドロワーメニュー)
- タブ
- カルーセル(スライドショー)
-
スムーズスクロールを実装している場合、振る舞いがアンカーリンクのそれを満たしている
- URLにハッシュがつく
- フォーカスが移動している
- パーマリンクを変更したら適切にタイトルを変更している
- History APIの管理が適切
- DOMに干渉する自動的に繰り返す処理はユーザーが任意に止められる
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