Cloudflare Workers Tech Talks in Osaka #2 イベントレポート
3月7日「Cloudflare Workers Tech Talks in Osaka #2」を開催しました。20人以上が参加し、僕を含む6人がトークをしました。その様子をレポートします。
Cloudflare Workers Tech Talksとは?
Cloudflare Workers Tech Talksとは、Cloudflare Workersを使って開発をしている開発者がCloudflare Workersについてトークするイベントです。過去に東京で4回、大阪で1回やっています。
- Cloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #1
- Cloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #2
- Cloudflare Workers Tech Talks in Osaka #1
- Cloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #3
- Cloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #4
このイベントではあえて「Cloudflare Workersとはなにか?」といった話をしないようにしています。スピーカーは自分の話たいことを話します。超テクニカルな話題や、マニアックな機能、コードの解説も含みます。一部の参加者にとっては難しすぎて「おいてけぼり」になるかもしれませんが、それをよしとしています。というのも、自由に話してもらった方がスピーカーは楽しいし、おいてけぼりの人も楽しそうなスピーカーの様子をみて「Cloudflare Workersってなんか面白そう」って感じることができると思っています。
会場
株式会社INFLUさんご厚意でお部屋をお借りすることができました。ありがとうございます!
参加者
以下のconnpassのサイトで参加者を募集しました。
募集は25人で最終的な参加登録者は22人となりました。直前の開催決定、告知でしたが、集まっていただきました。参加者の皆さんの雰囲気はあたたかく、発表の最中、よくうなずいたり、よく笑ったりといいリアクションだったのが印象的です。
タイムテーブル
僕を含む6人の人が話しました。ひとり持ち時間15分でした。15分は一般的なトークにしては長くはないですが、今回の6人x15分という構成はテンポがよくて飽きずにいい感じでした。ひとりひとりのトークも濃かったと思います。
以下がタイムテーブルです。
トーク
一つ一つのトークについて簡単に振り返ってみます。
Workers モノレポに対して Cline 使ってみた
@codehexさんによる発表です。
自ら関わっているプロジェクトにClineを使った話です。iOSのアプリとバックエンドをどちらもひとりで実装しなくてはいけず、iOSで手一杯だったのを、Clineにバックエンドをまかせて(たった今)うまくいった!とのことでした。資料は以下です。
Boost Your Web Performance with Hyperdrive
@chimame_rtさんによる発表です。
エッジだからこそ、最初の接続先の場所によっては外部のDB接続に時間がかかってしまう。そんな時にHyperdriveを使うとWorkerとDB接続の間を効率的につなぐことができるとのことです。実際にベンチマークをとってパフォーマンスを比べていました。資料は以下です。
Cloudflare workers + Queuseで配信者の動画情報を集める話
@masanari7430さんによる発表です。
自主開発でCloudflare WorkersとQueuesを使い始めたという話です。当初ラズベリーパイ(!)上にPythonのアプリを動かしていたのをWorkersに移行するしました。外部APIにアクセスする際にQueuesを使うことでWorkersの制約を回避し、並列処理できたとのことです。資料は以下です。
Creating websites with HonoX
僕、@yusukebeによる発表です。
前半はHonoXについて紹介し、その後、簡単なWebサイトを作るライブコーディングをしました。Ramen APIというAPIからラーメン情報を取得し表示するWebサイトを作りました。HonoXだとJSXでHTMLを記述できます。また、Suspense
を使うことで、外部リソースにアクセスしている時間に「ローディング画面」を表示できます。
大変だけど最高な Full Stack Cloudflare Workers
@horai93さんによる発表です。
実務でバックエンド、フロントエンドともにCloudflare Workersでアプリ構築した話です。バックエンドはHono、フロントエンドはOpenNextを使いました。CDNキャッシュを効かせるためにHonoのアプリをリバースプロキシとして使い、裏側にあるOpenNextへはHTTPアクセスではななく、Service Bidingsでアクセスしていました。資料は以下です。
Cloudflareの開発者ドキュメントに寄稿した話
@hidetaka_devさんによる発表です。
Cloudflareドキュメント中のチュートリアルを外部の開発者が書くDeveloper Spotlight programに参加した話です。2回採択され「Recommend products on e-commerce sites using Workers AI and Stripe」など、2つのチュートリアルを寄稿しています。コツとしては、いかに面白いユースケースを提案できるかどうかとのことでした。
フィードバック
参加者にはハッシュタグ「#workers_tech
」をつけてXにポストをしてもらいました。以下からその様子を見ることが出来ます。
https://x.com/search?q=%23workers_tech
まとめ
AIを使ったアプリ開発、Cloudflareプロダクトについて、Workersを使った自主開発、実務の裏側の話、フレームワークについて、Developer Spotlightの話と各15分の短いトークでも濃い内容でした。スピーカー、会場を貸してくれた株式会社INFLUさんに感謝!
これは集合写真です。みんな笑顔でいい写真です!
Cloudflare Workers Tech Talks、次回は東京以外に、沖縄、新潟での開催もあるとかないとか!お楽しみに!
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