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iOS アプリの配布方法

2024/09/24に公開

フローチャート

配布方法の解説

本番環境用途の配布

配信方法 インストール可能なユーザ Apple の審査 説明
App Store すべてのユーザ 必要 通常のアプリ配信方法
カスタムアプリ
(非公開アプリ)
Apple Business Manager または Apple School Manager で管理している端末 必要 App Store には非公開で Apple Business Manager または Apple School Manager 経由でアプリを配布する

InHouse がサポートしていない機能で Mobile Device Management(MDM)と組み合わせることでアプリのアップデートを通知したり、自動アップデート、強制アップデートをさせることも可能です
非表示アプリ
(Unlisted app)
アプリの App Store への直リンクを知っているユーザ 必要
(通常のアプリの審査とは別にカスタムアプリが利用できない理由が求められる)
App Store で配布するが、カテゴリ、おすすめ、ランキング、検索結果、その他のリストのいずれにも表示されない配布方法

URL を知っているのであればインストール可能なため、ログイン機能などで権限をコントロールする必要がある
App Store 以外の代替アプリマーケット
(サイドローディング)
iOS 17.4 以上かつ、EU 圏のユーザ 必要
(通常のアプリの審査とポリシーが異なるが公証という最低限の審査が必要)
EU 圏の27カ国のみ(※ 2024年9月24日時点)で利用可能な、代替アプリマーケットでアプリを配布する方法
InHouse 会社と雇用関係があるユーザのみ(という利用規約がある) 不要 Apple Developer Enterprise Program(ADEP)の契約でのみ利用可能な配布方法。自前で用意したインストールページまたは、配信サービス経由で配布可能

ただし、ADEP は2020年頃から新規での契約が通らなくなったため、すでに ADEP の契約を持っていなければ採用不可な配布方法です。その代替としてカスタムアプリまたは非表示アプリでの配布が考えられます

開発環境用途の配布

配信方法 インストール可能なユーザ Apple の審査 有効期限 説明
TestFlight 内部テスト App Store Connect のユーザに対して TestFlight アプリ経由で100人まで 不要 90日 配信するユーザは App Store Connect のユーザを追加する必要がある。ユーザに追加すると App Store Connect へのアクセス権も付与されるため、与えるロールには注意する
TestFlight 外部テスト インストール用の URL で招待し、TestFlight アプリ経由で1万人まで 必要 90日 インストール用の URL からインストール可能で、不特定多数のユーザに対して配布しやすい
AdHoc Certificates, Identifiers & Profiles に UDID を登録した端末にのみインストール可能な配布方法 不要 90日 登録できる端末数が100台までで、これはアプリごとに100台ではなくて Apple Developr Program の1契約につき100台なことに注意(1年に1回リセット可能)

参考資料

Discussion