Twitter転職で業務内容・フルリモート・副業可能を全てGet出来た話
はじめに
本記事はTwitterを使って転職した話をつらつらと書いていこうと思います。
エージェントや転職サイトを使わずに年収や業務内容、勤務方法等全ての条件を自分で決めることが出来ました。
この転職方法は私の経験談ですが、抽象化すればどんな方でも再現可能な内容だと考えています。
現在転職を考えられている皆さまの少しでもお役に立てれば幸いです。
私のステータス
ステータスの詳細はこちら(ご興味あれば。)
まずは私のステータスを紹介します。
前職までの私のステータスは以下のような感じ。
学歴
大阪の私立高校を卒業後、大阪の公立大学に進学。
大学は工学部でITとは無縁の学部でした。
具体的には環境エネルギーの研究をしており、下水からメタンガスを抽出し、そのメタンガスで発電するとどの程度の家庭の電力が賄えるのかという内容を試算していました。
また、大学卒業後は全然働きたくなかったので、大学院へ進学。上記の研究を続ける傍ら、麻雀に勤しむ毎日でした。
職歴
1社目
- 2018年新卒でITコンサルティングファームへ入社。主な業務としては新人研修と仮想通貨取引システムの開発でした。
- 2018年4月〜2019年12月:仮想通貨の取引システムの開発チームへ所属
- フロントサイド:React
- サーバサイド:Java(Spring)
- DB:Oracle
- 2019年2月〜2020年4月
- 実家の家業の経営が傾き、立て直す為にITコンサルを退社
- 2018年4月〜2019年12月:仮想通貨の取引システムの開発チームへ所属
新卒で開発チーム配属でしたが、プログラミング未経験での配属なこともあり、先輩方に助けてもらいながら業務を進めていました。
開発分野で全然価値を出せそうになかったので、仕様書のコピーしにいったり、お茶組んでみたり、打ち上げの店の予約とか積極的にやってました。
後、残業は死ぬほどしてました。(100時間/月ぐらい)
私は1年目からかなり開発で目立っている元々やっていたメンバーではなく、入社して配属してからUdemyや技術書等で勉強しながら進めていました。
とはいえ、そんな付け焼き刃で現場の先輩方の戦力になれるわけもなく、必死にくらいついたり、落ち込んだり、再起してみたりという毎日でした。
2社目
- 2020年4月に大阪の事業会社へ再度入社。主な業務としては自社のシステムであるドキュメント管理システムの要件定義〜開発〜運用保守まで担当していました。
- ドキュメント管理システムを扱う会社で15名程度のかなりレガシーな会社でした。
- 2020年4月~2020年12月:ドキュメント管理システムの開発チームへ所属
- フロントサイド:React
- サーバサイド:.NET
- DB:SQLServer
- 2021年1月~2021年12月:ドキュメント管理システムのデータ移行チームのプロジェクトリーダーへ昇進
- 自社アプリケーションのバージョンアップ作業やサーバのデータ移行作業を担当
- 基幹システムの為、運用を業務時間内に止めることは出来ず、主に土日に情シスの方と相談しながら作業を進めてました。
- この時ぐらいからオンプレとAzureを触り出し、インフラ領域に興味を持ち始めました。
- 2022年1月〜2023年10月:PMへ昇進。ドキュメント管理システム導入プロジェクトを担当。5名程度のマネジメントを始める
- 顧客折衝やスケジュール調整等、ITの技術以外のスキルを身につける期間となりました。
- マネジメントは割と好きで、人の長所やら特技やらをみて適切なポジションに配置しながらチームとして最大のパフォーマンスを出ているところを見るのは非常に楽しかった思い出があります。
2社目は前職とは打って変わって主に上流工程(要件定義や顧客折衝)を担当する時間が多かったです。
最初は開発をやらせてもらうという前提で入社しましたが、そもそも開発の仕事なんかここにはないよ。とその会社の先輩に言われたことはかなり衝撃だったことを今でも覚えています。
まぁないならないで他の楽しみを見つけようと思い、インフラ領域のオンプレやAzureの勉強を始めていくと、こっちはこっちでなかなかおもろいなと思い始めていました。この時期ぐらいからAzureを業務の中心に持って来たいなと考えるようになりました。
とりあえず、Azureやりたかったら資格とっとくかということで、以下の資格を取ってみました。
- AZ-900
- AZ-104
- AZ-204
- AZ-305
- AZ-400
- AZ-500
我ながら月1ペースでなかなかええ感じの勢いで取得出来たんじゃないかと思っています。
まとめると、学生時代の最終ステータスはIT未経験の大学院生(麻雀大好き)
1社目10ヶ月で辞めて、2社目3年半かけて開発やインフラ、PMをやってた人
Twitterにて転職活動開始
ここからが本編です。
転職期間としては2023年7月末〜10月中旬の約2ヶ月間となります。
以下3つの章に分けて、それぞれで大事なポイントをまとめてみました。
- 転職活動準備編
- 面接編
- オファー面談編
転職活動準備編
7月末にTwitter(X)で以下のようなツイート(ポスト)をしました。
リファラル採用を積極的にする企業が増えてきているのか、かなりのリプライやDMをいただきました。
#Twitter転職 とハッシュタグをつけてtweetすることがポイントです。
ここでのTweetのポイントは自分の希望と実績やスキルを証明することを明確に伝えることです。
遠慮してtweetが伸びないのでは本末転倒なので、出来ることはどんどん強気にアピールしていくことが大事です。(嘘はダメですが、盛り過ぎぐらいがちょうどいい感じ。)
転職活動を始めるにあたり、まずは私の願望を一覧にして書き出してみました。
ここはかなりわがままにいきました。(願望なので)
- 年収は600万以上はほしい
- フルリモートで働きたい(通勤とか嫌)
- 技術領域はAzureや要件定義・顧客折衝がメインでやりたい
- 副業は可能がいい
- 大阪で働きたい
...etc
次は実績の棚卸しです。
私の場合、Azure関連の業務に携わりたいと思っていたので、Azureの仕事に着くことが出来るようにする為にどのような実績があるか書き出してみました。
ないやん
そうです。
Azureの実績なんて誇れるものは全くありませんでした。
経験もIaaSのVMに自社アプリをインストールした程度。
設計は主にオンプレでお客さん主導でやっていました。
まぁなければ作ればいいので、Azureの実績を作る為にはどのようなアクションを起こせば良いか考えてみました。
Azureの設計構築業務を担当するには、その分野のスペシャリストであれば担当させてもらえると考えました。
では、スペシャリストとはどのように証明したら良いのかと。
面接で自分で「スペシャリストです!」とか言うても、論拠が乏しく、誰も納得いかないと思います。
そこで、第三者から評価されるような指標が必要ではなかろうか?と考えて調べてみました。
そうすると出て来ました。こちら。
Microsoft MVP Program
Microsoftが認定する社外のスペシャリストに対して表彰するプログラムのようで、Azureカテゴリーで受賞すれば、Azureのスペシャリストとして認定されるのではないかと考えました。
では、どうすれば受賞できるのか。
大きくは2点必要です。
- 該当するMicrosoft製品のエキスパートであること
- 上記製品の知識をコミュニティ等で発信していること
なるほど。
コミュニティ等で技術発信をするとポイントが高まりスキルの証明にもなるなと考えてとりあえず、Twitter(X)で登壇させてくれるコミュニティはないかと探してみたり、勉強会に参加してみたり。
後、技術記事がバズると声が掛かるんだろうなと思って技術記事も10本ぐらい書いてみました。
そうすると、降りてくるものです。天啓が。
登壇者ってコミュニティ管理者からすると、なかなか集まらないんです。という話を運営されている方から聞いて、それなら私を登壇させてみますか?なんの実績もありませんが。とごりごり登壇応募してみました。
その結果は8月〜12月で7つのコミュニティで登壇することになりました。
結果として、いいペースで行動出来たかなと考えています。
まとめると、この時期に必要なアクションは大きく3つ。
1. 自分の欲望に忠実に希望年収や業務内容を一覧化
2. 希望の業務内容を担当出来る人材であることを現職の業務内容から引っ張ってきて書く。なければ外部のコミュニティ活動や資格取得にて実績を作成。
3. 資格やら外部からスキルを評価出来る指標を作る。
面接編
ここから履歴書が通過した会社と面接です。
というか、Twitter(X)でTweet(post)して返信をいただいた方にリファラルで会社に紹介してください。と頼み、書類選考は半ばスキップした状態で1次選考に臨みました。
私は応募数は5社でした。
選考の進み方
受験した5社はどれも会社も大体こんな感じなので、他の会社も大体こんな感じかと。
リファラルで推薦してもらう→書類選考→1次選考→2次選考→内定→オファー面談
そして面接の内容ですが、1次も2次もほぼ一緒。以下にまとめてみました。
1次選考の質問
1次選考の質問をまとめてみると、大体以下。
- 自己紹介
- 職務経歴(ご経験、業務経験、ご自身のスキル等)
- 性格(長所、短所、ご自身の強み等)
- 志望動機(転職を考えたきっかけ・転職理由/退職理由、転職によって実現したいこと等)
- 現職で苦労したこと(対人・対技術)
- 中長期的なキャリアの希望、今後の働き方の希望
- 転職活動に関する情報(他応募企業、志望度、会社選びの判断基準、希望条件等)
- 逆質問
2次選考の質問
2次選考の質問をまとめてみると、大体以下。
- 自己紹介
- 職務経歴(ご経験、業務経験、ご自身のスキル等)
- 志望動機(転職を考えたきっかけ・転職理由/退職理由、転職によって実現したいこと等)
- 現職で苦労したこと(対人・対技術)
- 中長期的なキャリアの希望、今後の働き方の希望
- 転職活動に関する情報(他応募企業、志望度、会社選びの判断基準、希望条件等)
- 逆質問
でも大事なポイントとしては、1次は現場マネージャー、2次は執行役員といった役職が違う人が出てくることです。
1次は現場マネージャーなので、現場でどのように活躍してくれるかを見ています
2次は執行役員なので、会社の将来性や、会社のビジョンに対してどのように貢献してくれるかを見ていると思います。
質問は一緒でも、伝え方を変える必要があるのです。
-
1次面接では今のプロジェクトでこれまで培ってきた経験やスキルで即戦力として貢献出来るよ。とプロジェクトで役に立つよ。自分は。と伝えます。
今のプロジェクトは求人の募集のところで担当していただくプロジェクトの欄に大体記載されています。 -
2次面接では、会社の組織を過去の自分の経験からこのように大きく出来るよ。と会社のビジョンや方向性に合わせて伝えます。
会社のビジョンは大体WEBサイトの社長の言葉や役員のインタビューを読めばニーズを掴むことが出来ます。
受験する会社で必要なスキル・ビジョンがわかったら、それに合わせて自己紹介時の職務経歴の紹介内容も合わせて変えていきます。
面接の際には最初から最後まで一貫した主張を持って臨むことが大事です。
後、逆質問は最低3つ準備しましょう。(これも1次と2次で人によって変えてください。)
まとめると、この時期に必要なアクションは大きく3つ。
1. 1次面接は直近のプロジェクトで即戦力となれるスキルや経験を現場マネージャに伝えることが大事
2. 2次面接は会社の方向性に合わせてチームを拡大出来る人材であることを伝えるのが大事
3. ビジョン・必要なスキルは事前に調べ、自己紹介を会社によって変えていく
オファー面談編
ここまでくると内定は出て来ており、給料どれぐらいで入ってくれるかというフェーズに入ります。
転職活動においてここが一番大事ですが、面接を終えた安心感からこのフェーズを蔑ろにする人が多いように感じます。
大事なのは以下をちゃんと理解することです。
企業は優秀な人材をなるべく安いコストで雇いたい
そらそうです。商売ですから。
では、どうやったら企業側にプレッシャーを与え、年俸交渉で優位に立つことが出来るか。
それは複数内定を取ることにつきます。
希望年収は大体現職+50~100万ぐらいが限度だと思います。
そこで、面接段階では希望年収は現職+50~100万やったら転職する旨をしっかり伝えます。
そうすると大体 100万+αぐらいて提示されます。
私の場合は幸運にも5社中4社内定をいただいたので、4社で年俸と業務内容を比較検討しました。
内定承諾は焦ってはダメです。
この時期は正直かなり精神的に疲れているので、早く終わらせたいという気持ちが強くなることもわかっていますが、この不安定に耐えて、自分がやりたいことをわがままに貫き通しましょう。
業務内容と年収が最初に立てた希望と最も近いところがあなたの次の勤務先となります。
まとめると、この時期に必要なアクションは大きく2つ。
1. 内定は複数とること
2. 内定をもらったら、業務内容と年収を比較検討し、自分がやりたいことを貫き通すこと
3. はやく転職先を決めて楽になりたい気持ちをぐっと抑えること
まとめ
Twitter転職でも、エージェント経由の転職でも転職サイトでも本質は変わらないと思います。
- 自分の願望を言語化すること
- 自分はスキルがあり、有能であると第三者の実績から証明すること
- 自分の願望と近しいビジョンを持った企業を探すこと
- その企業の欲しい人材になりきること
ポイントは近しいということです。
雇用者と労働者のニーズは必ず一致しません。
企業側と労働者側の折衷案を探す作業こそが転職活動だと考えています。
だからこそ、大変なんだと思います。
人生の中、大部分の時間を使うことになる仕事。
そんな仕事を毎日楽しく、やりがいある職場に身をおくのは本当に大事なことです。
この記事が現在、転職活動を考えられている方に少しでもお役に立てれば幸いです。
また、私も転職活動で不安な気持ちや悩みがありましたので、何かあればTwitter(X)のDMまでお気軽にご連絡ください。
全ての人が自身の最大のパフォーマンスを出せる職場に身を置き、幸せな毎日を過ごせることを祈っています。
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