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建築設備の基礎:電気設備

2024/02/26に公開

電気設備

・生活に欠かせない電気設備。一級建築士の設計製図試験において,年々細かく図面や計画の要点を記述するようになっている。
過去の試験では給排水衛生設備の室名と大きさが要求室欄に書かれていたが,最近(2024年)の試験傾向を見ると,給排水衛生設備と同様,運営に必要な室などを適切に設けるための知識が問われている。
 様々な建築設備の中から,ここでは電気設備について一級建築士設計製図試験に必要な基礎的内容をまとめる。

電気設備の種類

電気設備とは高圧電気を低圧電気に降圧(変圧)するための設備であり,主に屋内型キュービクル,屋外型キュービクルがある。
(キュービクル:受変電するための機器類を1 つの金届製の外箱に納めたもの。)

屋内型キュービクル

・機器の耐久性及び管理上の安全性に優れている。
・機械室の必要スペースは建物の床面積合計の1 .5 ~2 %程度。
・維持管理・更新のため室内側と屋外に面する界壁に扉を設ける。

図1 屋内型キュービクル

屋外型キュービクル

・機械室が不要なため建物内のスペースを有効利用できる。
・必要スペースは建物の床面積合計の1 .5 %~2%程度であり,屋上または地上に設置する。

図2 屋外型キュービクル

照明設備

照明器具の配置間隔は机上面から天井面高さ(H)に対して,平面的に1.5H以内に配置するのが望ましい。
また美術館においては日本画を150~300lx,洋画(油絵)を300~750lxの必要照度を確保する。

図3 照明計画

まとめ

電気設備について,一級建築士設計製図試験に必要な基礎的内容をまとめた。
何かわからないことや,間違った記述などがあったらご連絡ください。

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