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サイト運営でよく使うGoogleAnalyticsの使い方

2021/06/01に公開

Googleアナリティクスの設定や登録ができているか不安
サイトにGoogleアナリティクスしているけどうまく使いこなせていない
数値が計測できてるけど何を分析したらいいかわからない

サイトを運営しているけど、サイトの更新作業が手一杯でGoogleアナリティクスを活用しきれていない人は多いと思います。

そこで、この記事ではGoogleアナリティクスの設定からよく使うGoogleアナリティクスの項目の種類や使い方を解説します!

Googleアナリティクスの登録・設定方法3ステップ

まずはそもそもGoogleアナリティクスが登録や設定方法を解説します。Googleアナリティクスの登録や設定はコーディングやプログラミングが詳しくなくても登録・設定ができます。

ステップとしては3つ

1.Googleアカウントを作成
2.Googleアナリティクスアカウントを作成
3.トラッキングコードを設置

1.Googleアカウントを作成

Googleアカウント

まず、Googleアカウントを持っていない方はGoogleアカウントが必要です。

Googleアカウントは無料で作成できるうえに、Googleアナリティクス以外の分析ツールであるGoogleサーチコンソールやGoogleアドセンスでも必要なので作っていない方は作っておきましょう。
希望のメールアドレスとパスワードを設定すればそのまますぐに使えます!

2.Googleアナリティクスアカウントを作成

Googleアナリティクス
Googleアカウントが作成できれば、そのアカウントでGoogleアナリティクスにログインしましょう。

Googleアナリティクスの初期設定を行います。

3.トラッキングコードを設置

Googleアナリティクストラッキングコード
Googleアナリティクスの設定が完了すれば、トラッキングコードというサイトページに貼り付けるコードをサイトに設置します。

Googleアナリティクスのトラッキングコードは、

Googleアナリティクスの管理>トラッキングコード

から確認できます。

こちらのコードをサイトのhead部分に設置しましょう。WordPressの場合、大体テーマに直接設置することで全ページの解析ができます。

アクセス解析の前にGoogleアナリティクスを利用する目的を明確にする

Googleアナリティクスを用いたアクセス解析の大前提として、「アクセス解析をする目的」を明確にしておきましょう。 ただGoogleアナリティクスの数値を眺めるだけでは、解析や分析したことにはなりません。

「サイトが離脱しないようにページごとの離脱率を確認する」

などのようなGoogleアナリティクスを用いたアクセス解析をするうえでの目的を明確にしたうえで分析していきましょう。

Googleアナリティクス頻出の用語解説

Googleアナリティクスを活用する際に、最低限知っておきたい頻出の用語について解説しておきましょう。用語は知っているよ!という方は次の項目まで飛ばしてください!

セッション

セッションは、ユーザーがサイトに訪れてから終わるまでの一連の流れのことです。

途中で何ページ閲覧しても1回の訪問であればセッションは1。
サイトを訪問後、離脱して再訪問した場合のセッションは2になります。

ユニークユーザー

ユニークユーザーは、サイトの訪問人数のこと。

同じ人が何度訪問してもユニークユーザー数は1。
ただ、同じ人がスマホとPCなど別デバイスで訪問した場合は2になります。

ページビュー

ページビューは、ユーザーがサイト内で閲覧したページ数のこと。

1人のユーザーが10ページ閲覧したら、
ユーザー数1、ページビュー10
になります。

離脱率

離脱率は、ユーザーが最後に閲覧したページの割合のこと。

離脱率が高い=そのページ以降は誰も閲覧していない人が多いということになります。

直帰率

直帰率は、ユーザーが1ページだけ閲覧して離脱したページの割合のこと。

よく混同されがちな離脱率と直帰率の違いは、サイトを離れたページが最初に訪れたページかどうか。

サイトに訪れて、複数ページを巡回して最後に離れた場合は、離脱率。
サイトに訪れて、他のページに移ることなく離れた場合は、直帰率となります。

ページ滞在時間

ページ滞在時間は、ユーザーがページを閲覧した時間のこと。

滞在時間が長いほどそのページを長く閲覧したことになります。

Googleアナリティクスでよく使う項目の見方

Googleアナリティクスは機能が豊富なため、全部使うとなると正直かなりハード。というかそんなに使いこなしている人はそんなにいないと思います。
なので、今回は、Googleアナリティクスを用いたアクセス解析やサイトの分析でよく使う項目に絞って解説していきます!

リアルタイム>概要

リアルタイム>概要
リアルタイムにアクセスしている人数やページがわかります。

Twitter でのトレンド入りやニュースに取り上げられた等でアクセスが急増したときは要確認の項目。

この項目でリアルタイムにサイトへどれくらいアクセスがあるか、どこからの流入があるか、等を確認しましょう。

ユーザー>ユーザー属性

ユーザー属性
訪問ユーザーの年齢や性別を確認するならユーザー>ユーザー属性の項目。

男女比や年齢など、より詳しいユーザーの特徴が確認できます。

ちなみに、ユーザー属性は有効化しないと確認できません。結構使う項目だと思うので、特に理由がなければ有効化しておきましょう。

ユーザー>モバイル>概要

モバイル
ユーザー>モバイル>概要で、ユーザーがPC、タブレット、スマホどれで見ているかわかります。

主に、サイトのレイアウトやサイト内の巡回をどう誘導するか(情報設計)について分析する際に利用します。

具体的には、スマホからの流入が多い場合は、サイトのレスポンシブ対応や導線に配慮するなど。
WEBデザイナーがよく使う項目です。

ユーザー>ユーザーフロー

ユーザーフロー
ユーザーが最初に訪問したページからのページ遷移がわかります。

サイト全体でどのページが最初に訪れられているか、その後どうサイトを巡回しているかを視覚的に確認することができるので便利です。

集客>すべてのトラフィック>チャネル

集客
集客>すべてのトラフィック>チャネルで、ユーザーがどこからサイトにアクセスが来ているかがわかります。

Googleアナリティクスで分類されている各項目について解説するとこんな感じ。

OrganicSearch

GoogleやYahoo!などの自然検索からの流入のこと。
リスティング広告という検索したときに出てくるやつは含まれません。

PaidSearch

リスティング広告からの訪問です。

Social

TwitterやFacebookなどのSNS経由での流入のこと。

Riferral

他サイトの外部リンクからの流入のこと。

Direct

ブックマークや直接URLを打っての流入のこと

Other

流入元がよくわからない流入。

集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア

集客参照元
サイトへの流入元をさらに細かくどこからアクセスが来ているかわかる項目です。

OrganicSearchなら、Google、Yahoo!、Bingなど。
Socialなら、Twitter 、Facebook、など。
Riferralなら、具体的なサイトのURLがわかります。

集客>ソーシャル>ユーザーフロー

ユーザーフロー
各SNS経由でどのページにアクセスしてどうサイトを巡回しているかがわかります。

流入が多いページから改善してサイトの巡回を促したり、目的のページへ誘導したりする方法を考えることが多いです。

行動>概要

行動概要
サイト全体のPV数、平均滞在時間、直帰率などの重要な情報がわかります。

この項目はGoogleアナリティクスの中でもほぼ毎日確認して異常がないかを確認することが多いです。

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

すべての行動
各ページでのPV数、平均滞在時間、直帰率などがわかります。

PV数でよく見れられているページが具体的に確認可能な項目。あと、この項目の直帰率でどれだけページから離れられているかが確認できます。

行動>サイトコンテンツ>ランディングページ

ランディングページ

行動>サイトコンテンツ>ランディングページで、ユーザーが一番最初に訪問したページがわかります。

最初に訪れたページごとで、新規ユーザーの割合や直帰率などを全体で確認できます。

行動>サイトコンテンツ>離脱ページ

離脱ページ
サイト全体で離脱率が高いページがわかります。

LP→問い合わせ完了のページへ誘導が、途中で離脱されていないかなどを確認する際に使うことが多いです。

ただ、離脱率が高い=悪いとは言えません。特に悩み解決系のページは、解決できればすぐに離脱することが多いので。

行動>サイトの速度>概要

サイトの速度
各ページの読み込み時間やサーバーの応答時間がわかります。

サイトの読み込み時間の理想は一般的に、2秒以内と言われています。理由としては、3秒以上は離脱率が上がると言われているため。なので、3秒以上かからないか確認してみましょう。

Googleアナリティクスのサイトの速度でよく使われる用語について解説すると、

平均読み込み時間

ユーザーの総待ち時間のこと

サーバーの応答時間

サーバーの負荷が大きくなると時間が大きくなる

ページの平均ダウンロード時間

HTMLや画像のリソースが最適化されていないと大きくなる

行動>サイトの速度>速度についての提案

速度の提案
平均読み込み時間やPageSpeedスコアなどがわかります。そのままページスピードインサイトも一緒に確認できて便利です。

アクセス解析でよく使うGoogleアナリティクスの使い方5選

各項目についてどういう情報がわかるかはわかったけど、いざ目的に合わせて使いこなせない。。。
そういう場合のために、目的別Googleアナリティクスの使い方を5つにまとめました。

  • リアルタイムのサイトの動向を確認したい
  • サイトに訪れるユーザーの行動や特徴を知りたい
  • サイトがどこからどうやって流入しているか確認したい
  • ページやサイトがどれだけ見られているかを知りたい
  • 設定した目標の数値を確認したい

それぞれの用途や目的ごとの使い方について解説していきます。

リアルタイムのサイトの動向を確認したい

→リアルタイム>概要

サイトがニュースやトレンドに関わった際に確認したいときはリアルタイム内の概要でアクセス数が確認できます。

この項目でリアルタイムにサイトへどれくらいアクセスがあるか、どこからの流入があるか、等を確認しましょう。

サイトに訪れるユーザーの特徴や新規ユーザーを知りたい

→ユーザー>概要

サイトに訪れているユーザーがどれくらいいるか、新規ユーザーがどれくらい流入しているか確認したいならユーザーという項目で確認できます。

新規ユーザーの割合を確認するならユーザー>概要の部分。

男女比や年齢など、より詳しいユーザーの特徴を知りたいならユーザー>ユーザー属性の部分で確認できます。ちなみに、ユーザー属性は有効化しないと確認できません。結構使う項目だと思うので、特に理由がなければ有効化しておきましょう。

サイトがどこからどうやって流入しているか確認したい

→集客>概要

サイトがどこ経由で流入しているかをGoogleアナリティクスで確認したいなら集客>概要で確認できます。

この項目では検索流入かSNS経由か、他サイトからのリンクからの経由かの割合や具体的な数値がわかります。

Google検索かYahoo検索か、Twitter経由かFacebook経由かなどより詳細な流入経路を確認するなら、集客>すべてのトラフィック>参照元/メディアの項目。
他サイトからのリンクなら具体的なURLまで確認することができます。

ページやサイトがどれだけ見られているかを知りたい

→行動>概要

サイト全体のPV数(どれだけ見られているか)やどのページがよく見られているかをGoogleアナリティクスで確認するなら行動の項目。

行動>概要でサイト全体のページビュー数が確認できます。
また、ページごとのページビュー数やどれだけ離脱したのかを確認するなら行動>サイトコンテンツ>すべてのページという項目。

この項目でどのページがよく見られているかや、どのページがよく離れられているかがわかります。アクセスが少ないページを改善したいときやサイトの離脱率を下げたいときはこの項目で問題となるページを特定します。

設定した目標の数値を確認したい

→コンバージョン>目標>概要

Googleアナリティクスでは特定ページへの誘導を目標として設定することができます。

まだ目標を設定していない場合は、コンバージョン>目標>概要を選択すると、「目標を有効にする必要があります」と表示されていると思います。そのまま下の「目標を設定する」から目標を設定しましょう。

目標を設定している場合は、コンバージョン>目標>概要からその目標がどれだけ達成できたか、どの目標の達成率が低いかを確認できます。

アクセス解析でよく使うGoogleアナリティクスの設定

目標の設定

目標の設定

管理>ビュー>目標で目標の設定ができます。

  1. 新しい目標を選択
  2. カスタムを選択後、続行
  3. 名前、目標スロットID(そのままでOK)タイプを到達ページを選択し、続行
  4. 入力方法、目標URLを選択し、保存、計測
  5. 目標の達成率をコンバージョン>目標で確認

クリック率の計測

クリック率の計測
行動>イベント>上位のコンテンツでリンクのクリック率を測定することができます。

これを計測する場合は、aタグをいじらないといけません。

具体的なコードとしてはちょっと長いですが、こんな感じです。

<a 
   href=”リンク先のURL” 
   onclick="gtag(
    'event', 
    'click', {
      'event_category': 'top-click',
      'event_label': 'cv-btn001',
      'value': '1'
    }
  );“
>ボタンをクリック!</a>

2017年以前のGoogleアナリティクス設定であれば、こちら。
(analytics.jsで計測している場合。)

<a 
   href=”リンク先のURL” 
   onclick=ga(
     ‘send’, 
     ‘event’, 
     'click', 
     'toppage', 
     'cv-btn001', 
     [1]
   );“
 >ボタンをクリック!</a>

イベントカテゴリを大分類、イベントラベルを小分類として、小分類ごとにクリック率を計測できます。応用すれば簡易なABテストもできるので、個人的によく使う項目です。

セグメントの設定

セグメント設定
セグメントは、Googleアナリティクスの解析を行う期間や条件のフィルターのことです。

このセグメントをいじって特定の期間の流入やユーザーの行動を分析することが多い印象。

最後に

ということでGoogleアナリティクスの設定方法やよく使う項目とその使い方についての解説でした。

Googleアナリティクスでよく使う項目一覧
リアルタイム>概要
→リアルタイムのサイトの動向を確認

ユーザー>ユーザーフロー
ユーザー>ユーザー属性
ユーザー>モバイル>概要
→サイトに訪れるユーザーの行動や特徴を確認

集客>概要>すべてのトラフィック>チャネル
集客>概要>すべてのトラフィック>参照元/メディア
集客>概要>ソーシャル>ユーザーフロー
→サイトがどこからどうやって流入しているか確認

行動>概要
行動>サイトコンテンツ>すべてのページ
行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
行動>サイトコンテンツ>離脱ページ
行動>サイトの速度>概要
行動>サイトの速度>速度についての提案
→ページやサイトがどれだけ見られているか確認

コンバージョン>目標
→設定した目標の数値を確認

ノーコード系のツールが流行っている以上、WEBデザイナーはコーディングができることに加えてマーケティングスキルが求められつつあると思います。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールといったマーケティングツールも活用することで、クリック率の高いコーディングができるような経験を積んでいきましょう。

他にもこういう項目を分析する等あれば、Discussionで連絡ください!
それでは。

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