「Patch 関数の使用中にネットワークエラーが発生しました」って言われた時の対処法💦
こんなコトありませんか?
- Fx 欄の式はエラーになっていない
- でも実行した途端に「Patch 関数の使用中にネットワークエラーが発生しました」と出る
- しかし Patch 関数なんて使用してないぞ??
エラーの特定方法
そもそもエラー表示の日本語がちょっと違う
まずこれは Patch 関数のエラーではありません。
Power Apps のアプリの操作にはいくつか種類があります。例えば、「送信ボタンを押す」や「ドロップダウンから値を選択する」という動作は「Select」という種類に分類されます。
「SubmitForm 関数で SharePoint にデータを送信する」という操作は Power Apps 上で「Patch」という種類に当てはまります。その Patch 操作が実行中に失敗しましたよーというエラーなんです。
つまり正しいエラー表示は「Patch 操作が失敗しました」ということですね。
Power Apps の監視機能を使ってみる
Power Apps には「監視(モニター)」という機能があります。
監視機能では自分の操作のログを取得できます。このログを解析して、エラーが出ている原因を見つけることができます。
高度なツール > モニターを開く をクリックすると、新しいタブで開きます。
タブをPower Apps の編集画面に切り替え、アプリのプレビューからエラーが出る操作をやってみると、監視(モニター)にログが記録されるのが分かります。
ログの中から最初のエラーを選択し、応答を開きます。
Messageに「URLの値が正しくありません」と書かれていますね。
では URL とは何でしょうか?
SharePoint の列の名前は「タイトル」と「会議リンク」です。
データ送信先を確認する
監視機能だけだと謎が謎を呼びますね。
データ送信先の SharePoint を改めてみてみましょう。
「新しいアイテムを追加」をクリックすると、それぞれの列の構成要素が分かります。
会議リンク列は URLを入力する欄と代替テキストを入力する欄の2つで構成されていますね。
このURLを入力する欄が監視機能で「URLの値が正しくありません」と言われていた部分かな?
ちょっと確認してみましょう。
エラーになった時と同じURLを SharePoint 側に入力してみます。
エラーが出ましたので、これが原因だったと分かりました。
制限文字数を超えていたのが原因ですね。
対処法
今回は列の種類が「ハイパーリンク」の列に制限文字数を超えてしまう長いURLを入れてしまったのが原因でした。ハイパーリンクの制限文字数は変えることができませんので、列の種類をより多くの文字を入力できる「複数行テキスト」に変更することで対処しました。
終わりに
エラーの原因が分からない時は、無くしたモノを探すようなイメージで、関係するところを1つずつ確認していくと思わぬ原因が見つかります。
辛抱強く探してくださいね(*'▽')
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