🎃

SharePoint で削除した選択肢が Power Apps に残っている原因と対処法

2025/02/05に公開

はじめに

ごきげんよう、百合宮桜です。
Power Apps の SharePoint の選択肢列を使うことはよくありますよね?
そして業務の見直しが行われ、選択肢の値を削除したからそれを Power Apps のアプリにも反映させたいという要望も日常的にあると思います。通常、SharePoint の選択肢列から選択肢を削除すれば、Power Apps 側に反映されますが、反映されないパターン(削除した選択肢が Power Apps にそのまま残るパターン)を見つけたので共有したいと思います。

事象

Power Apps に編集フォームを設置しました。
今回は「組」という列が選択肢列になっており、コンボボックスで選択する形式です。

SharePoint Lists には予め以下のようにレコードが登録されています。

ここから SharePoint 側で組列の選択肢から「専科」を削除します。

SharePoint Lists 側では削除された選択肢である「専科」はレコード内に残りますが、もう選択肢ではないので背景色がなくなっています。

グリッドビューで確認すると、選択肢から「専科」が消えていることも確認できます。

通常ではこの削除を行った時点で Power Apps のコンボボックスからも「専科」が除外されるはずです。しかし Power Apps 側ではデータソースを最新化してもコンボボックスには「専科」がしぶとく残り続けています。この原因と対処法を解説します。

原因と対処法

今回の原因は「値を手動で追加できます」にチェック✅が入っていたことでした。

この設定はユーザーが選択肢以外の値を手動で入力することを許可するプロパティです。
こちらがオンになっていると、削除した選択肢(今回の場合は「専科」)が Power Apps 側では「手動で追加した選択肢」と認識されてしまい、コンボボックスに出てくるということのようです。
よって、「値を手動で追加できます」のチェックを外せば、コンボボックスの表示は定められた選択肢だけになります。

対処手順

  1. データソースの SharePoint Lists を開きます

  2. 列の設定 > 編集 をクリックします

  3. 「値を手動で追加できます」のチェックを外し、保存します

  4. Power Apps に戻り、データソースを「最新の情報に更新」します

  5. 選択肢が定められたものだけになります

終わりに

いかがでしたか?
知っていればすぐに対処できるけど、知らないと何日も悩むことになるパターンのやつですね!
Power Apps でアプリ化する時にはできるだけ手入力は避け、選択肢のような形式での入力が望ましいので「値を手動で追加できます」はオフにすることをお勧めいたします♪
それではごきげんよう!

Discussion