ハッカソンで優勝するための3ステップ
ハッカソンに優勝するつもりで参加した
先日、500名がエントリーし98プロダクトが提出された東京Web3ハッカソンに参加しました。
東京Web3ハッカソンの開発期間は2-4週間に渡り、大きな時間と労力の投資です。しかし優勝賞金は60万円であり、審査員は有名な企業やVCが並ぶため、優勝した際のROIは高いと思いました。
逆にいうと、優勝しなければ金銭的にも認知的にもROIが著しく低下してしまいます。
私は、優勝以外を目指さない覚悟で参加しました。
参加してわかった優勝プロダクトの法則
私はまず、調査を行い、他ハッカソンの優勝プロダクトを片っ端から見ていきました。
その中でいずれのプロダクトに共通する法則性が見えてきました。
- 課題とコンセプトが明確
- デザインかっこいい
- 作り込まれている
優勝するための3ステップ
① 成否が7割決まるアイディア出し
アイディアがダメだと、そのさきのプロダクトをどれだけ丁寧に作ってもダメです。
そしてアイディアの成否は課題とコンセプトが明確さで決まります。
領域を決める
課題を明確にするために、「あなたの詳しい領域」で必ず考えましょう。
自分の詳しくない領域で思いついたアイディアは、基本的に既出であったり考慮漏れの事項が必ずあります。なので詳しい人が聞くと非常に陳腐で幼稚に聞こえます。
あなたの普段の仕事であったり、趣味であったり、日常生活における領域で考えましょう。
もしくは自分の領域でなくても、友人がいて詳しい話をとことん聞ける領域でも良いと思います。
アイディアの種を集める
領域を決めたら、色々な質問に答える形でブレインストーミングをしていきます。
僕たちは次のような議題で話し合ってアイディアの種をたくさん出しました。
- 業界のあるあるの課題ってなんだろう?
- そしてそれはなぜ解決されていないのだろう?
- 解決したらめっちゃ面白い課題はなんだろう?
- あなたにとって魅力的なXXはどんなもの?
- ほとんどの人が知らない事実は?
- あなただけがやっているやり方は?
- それはプロダクトにできないだろうか??
アイディアを絞り込む
アイディアの種がたくさん集まったら、ハッカソンの評価軸と突き合わせてコンセプトが問題ないかチェックしていきます。
これは自分達で判断するより人に聞きまくるのが良いと思います。
ハッカソンの評価軸がこんな感じなんだけど、どのプロダクトアイディアが一番良さそうかな?と聞いて回ります。
僕たちはアンケートをとって一番ポイントが高かったプロダクトアイディアを採用しました。
また、以下のポイントがあるのかをこの時点で考えておく必要があると思います。
- それ本当に解くべき課題?
- どこに新しさがある?
- 驚きのポイントはある?
スライドを先に作ろう
プロダクトを作る前に、もしくは並行して、スライドを作りましょう。
原則は、「課題とコンセプトを明確に」です。
そして明確にするにはシンプル & 信憑性 です。いかにシンプルに説明し、そしてその課題感が本物であることを真実味を持って実感できるかが重要です。
基本的に以下の構成で良いのではないかと思います。
- 背景
- 課題
- プロダクト説明
- まとめ
プロダクト説明は、どんな機能を推したいのかで決まります。
これによってデモストーリーが確定します。
② デモシナリオを最高クオリティで作る
優先度
ハッカソンでプロダクトは完成している必要はないでしょう。
QCDSで言うなら、次の優先度になります。
- Quality = 最高
- Cost = 固定
- Delivery = 可能な限り短く(目安: 開発期間の半分)
- Scope = めちゃくちゃ削る
ハッカソンのデモで見せる範囲を最高クオリティで仕上げていきます。
デザイン大事
優勝プロダクトは共通して「デザインかっこいい」ことを挙げました。
入賞作品は全てデザインがカッコいいんですよね。やっつけ仕事に見えるUIのものはほぼ全て残っていませんでした。
これはいくつか理由があると思いますが、次のことが関係しているのかなと推察されます。
- 第一印象が意思決定に大きく影響している
- かっこいいは信頼
- デザインが優れていると分かりやすい
デザイナーがいなくても頑張ろう
一番良いのはデザイナーを仲間にすることです。デザイナーがいるチームはどこも強かったです。
とはいえデザイナーがおらずエンジニアだけでフロントを作らないといけないこともあるでしょう。
僕たちもそうでした。デザイン周りは以下の記事がとても参考になりました!
また以下のことを気にしてUIを作りました。
- 一眼でやりたいことがわかりやすいこと
- そしてインパクトがあること
- 強調したいことを強調すること
③ フィードバックで完璧に仕上げる
スライドもプロダクトも早く作ってみんなに見せましょう。優勝プロダクトは共通して「作り込まれている」ことを挙げました。
最初に出来上がるものは完成度は3割くらいでしょう。これを10割に持っていくためにフィードバックをもらって対応していきます。
僕は友人や会社の同僚、ハッカソンの他の参加者など10人以上にスライドとプロダクトを見てもらいました。
褒めてくれる人よりも、けちょんけちょんに言ってくれる人がありがたいですね。
引っかかるところを指摘してもらったり、使いにくかったり分かりにくいところを教えてもらい、粗を潰していきましょう。
また友人が聞いてきた質問は絶対審査員も聞きたくなるところなので、スパッと答えられるように回答を考えておきましょう。
あとは最後のプレゼンをするだけ
どうせ出るなら必ず優勝する意気込みを持つことが、意気込みで臨むのが投資対効果という点でも、勝ち癖を付けるという意味でも大切なのではないでしょうか
せっかく作りきったのだから最大限魅力が伝わるようにスピーチしましょう!
- 間を取ったり体を動かして興味をひきにいく
- 大きな声を出す
- 余裕を持つこと
- 質問に明確に答えよう
ちなみに僕は緊張してしまい余裕は全くありませんでした😂
まとめ
実はハッカソンは初参加だったのですが、必ず優勝するつもりで参加し、上記のステップで準備した結果、無事DAO部門で優勝することができました。
優勝することで、賞金60万円を獲得できただけでなく、多くの友人を作ることができ、存在感も上がり、VCから出資の連絡も来たりと、非常に得るものが大きい経験になりました。
これからハッカソンに参加される予定の方々は、ぜひ、本気で取り組んでみてください!
参考リンク
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