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GCPでVOICEVOXを動かす

2023/02/19に公開

VOICEVOXは、音声合成エンジンで、エディタ+エンジン+コアの3つのコンポーネントからできています。ref
今回は、GCPのCloud Runを使って、VOICEVOXのエンジン+コアを動かします。

Cloud Run

Cloud Runは、コンテナをデプロイするサービスです。以下のようなメリットがあるので、自分の用途ではこのサービスが最適だと思いました。

  • ネットワークの設定が不要(難しいことをやらなければ)
  • リクエストが来たときに自動でCPUを割り当ててコンテナを起動してくれる
  • 無料枠が多い
    • 180,000 vCPU 秒 (1CPUなら50時間)
    • 360,000 GiB 秒 (2GiBなら50時間)
    • 200万リクエスト

個人で使うなら、無料枠を使い切ることはないと思います。

走らせよう

Dockerイメージには、VOICEVOX公式のCPU版を使います。
voicevox/voicevox_engine:cpu-ubuntu20.04-latest

GCPのCloud Runにアクセスし、有効になっていなければ、有効にします。

サービスの作成をクリックし、以下のように設定します。その他はデフォルトのままでOKです。

  • コンテナイメージのURL: voicevox/voicevox_engine:cpu-ubuntu20.04-latest
  • サービス名: 任意
  • 認証:未認証の呼び出しを許可
  • コンテナ、ネットワーキング、セキュリティ>コンテナポート: 50021
  • メモリ: 2GiB

settings1

settings2

settings3

これらの設定(特に認証系やメモリ)は、必要に応じて変更してください。
メモリに関しては、長文を合成したい場合は、2GiBより大きい値を設定する必要があります。

作成をクリックすると、サービスが作成されます。しばらくすると、サービスが走り始めます。

使ってみる

サービスが開始すると、自動で固有のURLが割り当てられます。このURLにアクセスして、ドキュメントを見てみましょう。
※割り当てられたURLは、サービスの詳細画面から確認できます。

今回のURLは、https://test-voicevox-wov65wrvrq-uc.a.run.appでした。
VOICEVOXはFastAPIで作られているため、/docsにアクセスすると、ドキュメントが見れました。

document

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