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チームでWOLをやってコミュニケーションが活発になった話

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こんにちは。エンジニアのYumaです。
今回は、私たちのチームで実践している 「WOL(Working Out Loud)」 の取り組みについて紹介します。
きっかけは、スクラム開発の中で感じていた「チーム間の見えにくさ」や「コミュニケーション不足」でした。

🧩 背景:2チーム体制で生まれた“見えにくさ”

私たちは スクラム開発 を進めています。
開発者6名+スクラムマスター1名の体制で、開発を2チームに分けて並行して進めていました。

しかし、チームが分かれたことで次第にこうした声が出てきました。

  • 他のチームが今どんなことをしているのか分からない
  • 技術的な気づきや改善の話が共有されにくい

スクラムイベント(特にレトロスペクティブ)で話す機会はあるものの、
日常的な情報共有や雑談的なつながりが減ってしまっていたんです。

💬 WOL(Working Out Loud)を試してみた

そこで導入したのが WOL(Working Out Loud)
「自分の考えや進めていることを“外に出す”」というシンプルな考え方です。

私たちのチームでは次のように実践しています👇

  • 最初は Slack のスレッド形式でスタート
  • 途中から専用チャンネル(#wol)を作成
  • 好きなタイミングで自由に投稿できる形式に変更

投稿内容はこんな感じです。

  • 今進めている業務の話
  • 技術的・業務的な疑問
  • チームで改善したいこと
  • ちょっとした気づきや雑談

イメージとしては、**社内版X(旧Twitter)**のような気軽さです。
ルールもほとんどなく、「リアクションはしようね」くらいのゆるさで運用しています。

🔁 チームに起きた良い変化

WOLを始めてから、チームの雰囲気にいくつか明確な変化がありました。

  • 他チームの動きが見えるようになり、透明性が向上
  • スクラムの外でも、日常的に改善提案が生まれるように
  • 投稿をきっかけに、雑談や相談が自然に増加

「レトロで話そう」から「WOLに書いておこう」「今のうちに意見出しておこう」へ。
その意識の変化が、コミュニケーションの総量をぐっと増やしました。

⚡ 印象的だったエピソード

ある日、WOLでこんな投稿がありました。

「生成AIのためのルールファイルを整備したい。早めに試して効果を見たい。」

この一言をきっかけに、
「じゃあすぐやってみよう!」と盛り上がり、その日のうちに整備まで完了

本来なら レトロスペクティブ(ふりかえり)で話していたような内容 も、
WOLのおかげで即日アクションにつながるようになりました。
まさに「アウトプットがチームを動かす」瞬間でした。

🤝 POとの距離も近くなった

思わぬ副次効果として、プロダクトオーナー(PO)との距離も縮まりました。
WOLの投稿をPOもチェックしてくれるようになり、
業務的な質問にその場でコメントをもらえることも増えました。

その結果、意思疎通がよりスムーズになり、開発スピードもアップしました。

🧭 続けるコツと学び

やってみて分かった「続けるコツ」をいくつか紹介します。

  • スレッドよりチャンネル形式がおすすめ
    → スレッドだと全体が見づらくなりがち。チャンネルだと気軽に見てリアクションしやすい。

  • ルールは最小限に
    → 「気軽に投稿できる空気」が継続のカギ。雑談も歓迎するくらいがちょうどいい。

  • リアクション文化を作る
    → 絵文字1つでも「見てるよ」が伝わる。これが投稿のモチベーションにつながる。

🌱 これから

SlackでのWOL投稿は、いまやチームの「日常」になりました。
メンバー全員が少しずつ声を出し合うことで、チーム全体の温度感も高まっています。

「何を書けばいいか分からない」という人も、
まずはちょっとした気づきや感想から始めてみるのがおすすめです。
チームのつながりは、小さな声から生まれる——そう実感しています。

✏️ まとめ

  • WOLを通じて、チームの透明性とつながりが強化された
  • スクラム外でも改善・対話が自然に生まれるようになった
  • POとのコミュニケーションも活発になった

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