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フリーランスエンジニアの悲しい年収

2024/02/06に公開

フリーランスは額面ほどに稼げているわけではない。

社員の給与に比べてその価値は2/3程度だと言われる。
つまり社員で500万円稼いでいる人と、フリーランスで750万円稼いでいる人は、稼いでいるお金の価値でいうと同程度だということだ。

だが計算してみると断然、それ以下なのかもしれない。

消費税でマイナス10%

10%かかる。

もちろん自分ではなくクライアントが支払うものではあるのだが、もし税込み分の収入額を「年収」と錯覚していているようであれば、その額よりも10%ぐらいは収入の額面は低い。
自分がフリーランスになった当初はこの消費税のことが念頭になく、完全に計算違いをしていた。

ちなみに「みなし税率」の仕組みもあるが、それでも差し引き5%はかかる。

事業税でマイナス5%

問答無用で5%ぐらいかかる。

年金 でマイナス9%

フリーランスは国民年金に加入する。

フリーランスの手取りが多いからと言って手放して喜んではいけない。
その手取りを社員相当分、貯めるか何かしておかないと、要するに自分の将来を食いつぶしていることになる。

社員の場合は年金保険料の9%程度を会社が負担するが、フリーランスは同等額を将来のために使おうと思ったら、この9%を自己負担する必要がある。

社会保険料でマイナス15% ( 年金含む )

ひとつ前に年金のことを書いたが、健康保険料などの会社負担も考えると、社員の給与額に対して15%ほどを会社が負担するらしい。
つまりフリーランスは15%のマイナスだ。

仕事が途切れた場合でマイナス10%

1年間フルで働けた場合の計算でも上のとおりなので、仕事が途切れる期間があるとさらに状況は厳しくなる。
1年の10%ぐらいは仕事が途切れている期間があるとすると、10%のマイナスだ。

有給や特別休暇がないのでマイナス10%

フリーランスには有給や特別休暇がないため、その分、実働時間に対しての収入は低くなる。
フリーランスには有給、年末年始の休暇、ゴールデンウィーク、シルバーウィークはない。

たとえばホワイトな企業の社員の場合、年間休日125日+有給20日の、労働日数は220日程度。
だがフリーランスが1年通して平日全て働いた場合は、244日程度だ。

つまり同じく「1年働く」と言っても、労働時間に対する時給は10%ほど低いことになる。

さらには育児休暇や結婚休暇や他もろもろの休暇を加算すれば、時給はもっと低くなるだろう。

合計マイナス 45%

ここに出てきた全てを単純計算すると、なんとマイナス50%近くになってしまった。信じがたい。

つまりフリーランスで1000万円の収入があっても、社員給与に換算したら550万円程度の価値しかないということだ。

フリーランスの収入の価値は社員の1/3から1/2程度とは言うが、1/2程度という話もうなずける。

個人事業主なら経費申請の裁量が大きいのではないか?

そんなことはない。仕事に必要な出費を経費にするわけであって、それ以上でもそれ以下でもない。

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公開日時

2024-02-05

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