新人エンジニア育成 〜ビギナーの成長度と、チームのコストの話〜
僕が、今のプロジェクトに入りたての頃。
とあるメンターが、僕に図を描いて説明してくれたことがあった。
チームが支払う学習コストと、ビギナーの成長度について。
マトリクス
右ほどチームのコストが低く、上ほどビギナーの成長度が高く、良い状態。
戦略1. コスト高・成長度高
ひとつの戦い方は、チームでたくさんコストを支払って、ビギナーにいち早く成長してもらうこと。
そして、急ピッチでコストのかからないレベルまで到達してもらうことだ。
人間、基本的には、周りにコストをたくさんかけた方が、ぐんと成長しやすいように思う。
チームに余裕があったり、教えるノウハウがある場合は、この方法が良いかもしれない。
戦略2. コスト低・成長度低
チームの状況や、ビギナーの練度、そのバランスによっては、大きな学習コストをかけるのは得策ではない、という状況もある。
その時は「ビギナーが学習コストを大きく支払って、チームにコストをかけずに成長する」という戦い方がある。
僕が今のプロジェクトにジョインしたばかりの頃、戦略1から戦略2に方針が変わった時があった。
そのときには、贅沢にも、時には丸1日をかけて、
「SQLのたった1行分、ユニークで取るか、非ユニークで取るか」ということを考えたような日もあった。
ひとつの答えが出たと思いきや、またひとつ上の答えに行き着いて、時間が経つと、さらにひとつ上の答えが見つかり、だけど最後に、プロジェクト責任者の考えはまた逆だと分かり、オセロが次々に逆になる。そんな感じ。
だけど自分の限度まで「誰にも聞かず、ひたすら考える」ということを続けたおかげで、ある程度「自分で考える習慣」というのが付いたように思う。これは本当に良い時期だった。
まとめ
チームによって学習方針も色々だと思うが、こんなマトリクスで考えると役立つかもしれない。
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公開日時
2018-03-16
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