エンジニアの働き方 — 「分かること」と「分からないこと」を可視化しよう ( たとえばSlackでの話 )
仕事をする上で、
- 「分かること」には「分かった反応」をすること。
- 「分からないこと」には「分からない反応」をすること。
がすごく大事だ。
(もちろん、エンジニアに限らない話だろうが)
なぜなら、自分のことは自分でだいたい理解しているだろうが、他の人にとってはブラックボックスだからだ。
なるべく、このブラックボックスを可視化していこう。
あなたが「分かっているか」「分かっていないか」が、「周りから見て」「分かる状態」に出来れば、非常に意思疎通がしやすくなる。
逆に、この部分がうまくいかないと、コミュニケーションに大きな問題が生じることになる。
たとえばあなたがプロジェクトに入りたての新人だとして、すべての物事に「イエス」「分かりました」と発信し続けていると、周りの人は「あなたが分かっているか、分かっていないかが、分からない状態」になってしまう。
この場合、他の人が、何をどう教えて良いかがわからず、ブラックホールの混沌に呑まれてしまうばかりだ。
たとえばチャットなら
たとえばSlackで誰かの発言に対して、目のアイコン ( eyes
) でリアクションすれば、単にそれを「見た」というメッセージになる。
「分かった」というメッセージにはならない。
いいね ( +1
) のアイコンでリアクションすれば「了解した」「OKです」というメッセージになる。
「分かっていない時」「了解していない時」にこれを送ってはいけない。
(送ってしまったら取り消そう)
考え中 ( thinking_face
) のアイコンなら、そのとおり「考え中」「疑問がある」などのメッセージになる。
たとえば、この三個の使い分け次第で、随分とニュアンスは違ってくる。
こう書くと、ごく当たり前のことのように思えるが、たとえばSlackでは「他の人がつけたリアクション」につられて「同じリアクション」を付けやすいインターフェイスになっているので、意識的に使い分けたいところだ。
これはほんの小さなことかもしれないが、チャットでのリアクションの付け方ひとつでも、ブラックボックスの明るさに影響を与えているはずだ。
たとえば口頭なら
- 「分かったこと」には「分かった」と言う。あるいは、分かった顔をしたり、分かったなりの雰囲気を出す。
- 「分かっていないこと」は「分かっていない」と言う。あるいは分からない顔をしたり、分からないなりの雰囲気を出す。もしくは具体的な質問したりする。
- (具体的な伝え方は自由だが、質問をするのが一番やりやすいかもしれない)
「分からない」と言えるチーム作りをしたい
逆にチーム全体から見た時の話。
「分からない」と言うのは勇気が要ることだ。
エンジニアという職業にとっては、なおさらだ。
だけどチームとしては、「分からないこと」を「分からない」と言える状態が理想だと思う。
(これは広義において。なぜなら直接的な言葉で「分からない」というケースだけじゃなく、間接的な聞き方も様々にあるだろうから)
どんなに熟練のプレイヤーでも、プロジェクトのすべてを把握しているとは限らない。ビギナーともなれば、なおさらだ。
「分かっていること」と「分からないこと」を可視化するのは、早ければ早いほど良い。
時間が経てば経つほど、落とし穴を放置するほど、「今さら聞けない」「聞かないから分からない」という悪循環に陥りがちだ。
具体的な対策を考えてみる
たとえばひとつの案として、熟練のプレイヤーからすすんで「これは分からない」「教えて欲しい」ということを言ってみてはどうだろうか。
「熟練プレイヤーがやっていること」が、そのまま「チームの文化」として伝わるような気がする。
僕自身、まだ明確なチームづくりの経験があるわけではないので、ただイメージを思い浮かべている最中ではある。
利用イラスト
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公開日時
2018-02-05
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