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僕が英語でオライリーを読む理由

2023/08/26に公開

「英語はエンジニアに必須」とは言っても、周りを見渡して、英語の文献を読んでいる人はあまりいない。

僕はエンジニアとしてのレベルはまだまだ低いが、英語で技術書を読むことにチャレンジしている。
その理由をご紹介する。

理由1. 一粒で二度美味しい

我々日本人はすでに「日本語」には熟達している。
今後どんなに日本語を読んでも「日本語力」そのものを大きく引き上げることは難しい。

ゲームで言うと「スキル名: 日本語」にはポイントを最大まで割り振ってしまっている状態だ。

だが英語で技術書を読むと「英語力」と「技術的知識」の両方に、ポイントを一挙に割り振ることができる。
つまり長期的に考えた時の費用対効果がきわめて高いだろう、ということが考えられるのだ。

英語で技術書を読み始めると、しばらくは日本語で読むよりも理解度がかなり落ちるだろうが、そこはトレードオフとして受け入れる。
これは短期的成果をとるか、長期的成果を狙うかという戦略の違いだ。

理由2. ドキュメントがさらっと読めるようになる

書籍にはわりと、言語的にレベルが高く、概念的にもレベルの高いものが多い。
なので、もし書籍のレベルが読みこなせるようになれば、ドキュメント類を読むのはごく簡単になる。

僕も英語での読書を始めてから、実際にドキュメントを読むのが以前より「かなり軽くなった」感じがある。( RubyGem の README とか )

あとはググって出てきた英語の記事も理解しやすくなった。
Stack Overflow など朝飯前だ。
(大袈裟に言うのならばきっとそういうことなんだろう)

理由3. 理解を妨げる「ニュアンスの間違え」が減る

どんなに良い翻訳だろうと、翻訳された時点で、ある程度は不正確なものになる。
もしこの「まずい翻訳」が本の重要な部分に関わるものだと、そもそも本質的な理解が妨げられる。

これは技術書にかかわらず、翻訳書全般に言えることだが。
翻訳がまずい場合は、むしろ原書で英語が読んだ方が「あー、なるほど」とスッと分かったりする。

理由4. ラインナップが豊富

最新版をいち早く読める

当たり前だが、日本で翻訳版が出るのは、原書よりもかなり遅い。
英語が読めれば「翻訳版が出るまで我慢」なんてことをしなくても済む。

日本版が出ていない書籍がある

「日本語版が出るまで、待てばいいや」って思った、そこのあなた。
その本、本当に翻訳されますか?

そもそも翻訳版が出ない書籍も多い。
日頃から日本のラインナップだけから本を探していたら「出版されていることにさえ気づかない書籍」だってあるだろう。

英語であれば多くのラインナップの中から、自分に合った好きなものを選んで読める。
「日本語版のない本が、出版されている事実」にも気付くようになる。

デジタルで読める

「日本語版は出ているが、紙の本だけしか出ていない」「Kindle バージョンがない」というケースが、現時点では、何故か多い。
この場合も原書なら Kindle で読める。

特に、僕の場合は今 Kindle が読書の中心なので。
Kindle で出ていない本はほとんど読む機会がない。

理由5. 人材としての需要が高まる

現状の日本では、やはり英語が出来る人は重宝される。(と、もちきりの噂だ)
いま「つぶしの効く」スキルといえば「プログラミング」と「英語」ではないだろうか。

現実的な話になるが。

プログラミングと英語の両方を身に付ければ、人生で食いっぱぐれる可能性を減らすことが出来るだろう。
そしてもし仮にエンジニアをクビになったとしても、英語力があれば他に何らかの仕事を見つけやすいはずだ。

これは人生に対するリスクヘッジだ。

推薦のお言葉

というか参考リンク。

日本のWebエンジニアの大半が、変化に対応しきれなくなっている件について。

この図。

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英語力は最強のレア・カード!Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏から学ぶ「これからのエンジニアが生き抜く方法」

Ruby言語開発者の「まっつ」も推奨してるよ。(英会話の宣伝ページだけど)

エンジニアとして英語が役立ったのはどんな時ですか?

2001年頃から Ruby が有名になってきて、海外のカンファレンス(学術会議)に呼ばれるようになったんです。そうすると、会場でいろんな人が話しかけてくるんですよね。その時はもう何年も英語を使う機会が無い状態だったので無理かと思っていたんですが、何とかコミュニケーションはとれました。

エンジニアにとって、英語力は強みになりますか?

現在の日本では、かなり強いと思いますね。
英語力は、いわゆるレア・カード。ゲームをひっくり返してしまうほどの強いパワーを秘めています。
ただ、それ一枚だけで勝負できるタイプではなくて、各人のエンジニアとしての得意なカードを充実させつつ、組み合わせて使うことで強さを発揮する。ぜひ、皆さんも手に入れて欲しいと思いますね。

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公開日時

2016-07-03

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