真面目に泥酔するな!安全な「泥酔バイブコーディング」ガイド
はじめに
この記事では「泥酔バイブコーディング」を試してみた人間が、安全な「泥酔バイブコーディング」をするための先人の知恵を残すために書いています。
泥酔バイブコーディングから帰宅後、まだ酔っていてタイピングもぎりぎりの状態でVibeで書いています。粗があることはお見逃しください。
泥酔バイブコーディングとは
Vibe Coding Catfe という、六本木ヒルズカフェを貸し切って4日間開催されたAI駆動開発・バイブコーディングのイベントがありました。このイベントはAI駆動開発勉強会も協力しており、私はAI駆動開発勉強会の運営メンバーとして運営サポート・登壇で参加していました。
その中の一つのセッションで、「泥酔バイブコーディング」について紹介がありました。
バイブルはこちらです。ぜひ見てみてください。
面白すぎてその場でメンバーの招集をかけていました。
バイブルの泥酔バイブコーディングルール
我々は上記バイブルのルールをベースにして以下のルールで開始しました。
- AIツールを一つ選定
- 2時間で最低一つ作る
- 作るものは乾杯して、酔いが回ってから考える
泥酔バイブコーディングやってみた
今回のイカレたメンバーを紹介するぜ!!
まずは泥酔
我々は非常に真面目だったので、いかに短時間で泥酔するかを考えました。
各々短時間で効率よくアルコールを回すためにアルコール度数の高いお酒で固めるもの、(ストゼロがなかったので)ストゼロ互換3本という物量で攻めるもの、などにわかれ好きにお酒を調達しました。
私は全体的にアルコール度数が高い日本酒と、日本酒をはかどらせるしじみ汁でまとめました。日本酒には出汁!旨味!
2本飲みましたが両方15%くらいのやつです。効率よくておすすめです。両方ともおいしかった!Hanaya_kaというやつ初めて飲んだけど飲みやすいしバイブコーディングのお供におすすめです。
酔ってから考える
「乾杯して即アイディアを出すのは、泥酔バイブコーディングと言えないのでは?」「泥酔しながら出たアイディアを泥酔しながら実現するのが正解なのでは?」などという話になり、ツール何使おうか、どんなものがいいんだろうね、みたいな話をしながらぐびぐび飲んでアルコールを回す時間を取りました。
2時間という時間制限ですが、最初30分は酔いまわしタイムにつぶすとよさそうです。
ただ、酔いすぎると何もアイディアが浮かばなくなるのと、指と舌がまともに動かなくなるのでタイピングと音声入力もままならなくなります。気を付けましょう。
実装開始!
開始から30分以上経って、みんなガチで酔っ払い始めました。テンションが上がり、各々作りたいものを実装していきます。
今回、GitHub CopilotのCoding agentを使おうとしていたかずきさんは、泥酔してタイピングもままならず、コードも読んでいられない状態になったため急遽GitHub Sparkに切り替えていました。
コードをがっつり見ないといけないツールは泥酔バイブコーディングには不向き。「泥酔してても使えるUIこそ真のUIである」とバイブルで言われていましたが、それを満たしているGitHubのAI Coding系製品は現状GitHub Sparkのみと言えるでしょう。
その一方ふじたさんは猫耳メイドさんにカスタムしたChatGPTとおしゃべりしながら機能要件を詰めていました。
ただ、泥酔状態のため頭も呂律も回っていません。カオスすぎて最高です。
蛇足ですがふじたさんの猫耳メイドさん誕生についてのスライドはこちらです。
そしてみかんさん(GitHub Spark初の非開発者)は、静かにGitHub Sparkに指示を投げまくり今回最多3つのアプリを作っていました!
酔った私が適当に(みかんさんのXアカウント名がponponmikankanなので) 「みかんをぽんぽんするアプリでもつくったらどうですか」 といったら本当につくっていて大爆笑でした。これは泥酔みが高い。
しかも素面のファンの方が検証し始めてバグ報告受けてるところまでセットで草でした。
私はというと、GitHub Sparkでこちらのアプリを作成しました。画像はGrokで生成しています。GitHubアカウントでログインすると確認できます。
アプリ名がGitHub Sparkにより勝手に「pet-care-app」にされていて怒りです。妹はペットじゃない!!そんな指示してない!!でも酔ってて頭が働かないので直せない…。タイトルも「なんだよバーチャル妹ちゃんって」と思いながらも直すほど頭が働きません。妹の人格も何も指示していないので解釈違いです。Grokで生成した女の子もいつもならもっとこだわってつくりますが、泥酔していると頭が回らずワンショットしかできないし、詳細なプロンプトを書くこともできません。
でもなんかかわいいのでよしとします。
酔っているので色々こだわりが捨てられて、「とりあえず動くものを作る」という本質に注力できる気がしました。
こんな何の生産性もなくて誰の役にも立たないアプリ、泥酔していないと作ろうと思わないですね。
ちなみにBolt.newでもほぼ同じプロンプトでアプリを作っていました。GitHub Sparkのダッシュボード感ある見た目と異なり、ちゃんとアプリ感があるのですが、50回以上なでると急に「お兄ちゃん大好き」と下に表示される許しがたいバクがあったのでなかったことにしました(酔っていて軽微な修正をするほど頭が働かない)。
80回を超えると「お姉ちゃん」にもどります。なんでや妹…。
安全な泥酔バイブコーディングのルール
今回は 「泥酔」に真面目に向き合いすぎて、あまりにも酔いすぎた人たちが発生しました。
カラオケで3時間コースでやっていましたが、酔いを落ち着かせるまで動けなそうだったので3回くらい延長して結局5時間半ほど滞在していました。
その経験から安全・楽しい泥酔バイブコーディングのルールを考えました。非常に楽しいのでぜひみなさんもやってみてください。
ルール
- 2時間を目安に、終了時刻を設ける
- 最初30分は泥酔タイム。ここでバイブスを上げまくる
- 酔いが回り始めたらアイディア出し。人と相談しても、しなくてもOK
- 鉄の掟:お酒は程よく楽しくなるくらいでとどめる!「泥酔」にこだわらない。「泥酔」している雰囲気が重要!
コツ
鉄の掟は絶対守りましょう。今回の私のような泥酔バイブコーディング初心者は「泥酔」というワードに引っ張られがちです。
「ガチで泥酔しないと泥酔したようなアイディアが出ないのでは?」と思っていましたが、ガチで泥酔するとアイディアを出すほど頭が回らないしAIにうまく指示も出せません。タイピングも音声入力もできません。
お酒はほどほどに、「お、回ってきた、楽しくなってきたな」と思ったら十分です。雰囲気で酔ったくらいがちょうどいいです。
なんなら 「ほろ酔いバイブコーディング」「雰囲気泥酔バイブコーディング」 みたいな名前でもいいと思います。それくらいがちょうどいいです。
あと、この会アルコール摂取量が一定を上回ると素面の人がいたらきついだろうなという謎のハイテンションになります。ノンアルの人がいる場合は「いかに雰囲気で酔うか・酔わせるか」をみんなで楽しみながらバイブスを上げましょう。
また、使うツールは基本自然言語で完結するものにしましょう。泥酔するとコードと向き合えないし、浅い酔い方ではコードと向き合った途端に酔いがさめると思います。
最後に
正直最高に楽しかったです。またやりたい。アルコールが入ったあのテンションでないと出ないアイディアはある、くだらないけれど。
ノンアルでいかに雰囲気で酔ってテンション上げられるか、にもチャレンジしたさはあります。
今回の参加者のかずきさんとふじたさんも泥酔帰宅後即記事を書いていたので共有します。それぞれの視点からこの会について語られていて非常に面白いので電車の中で読むのはおすすめしません。にやにやしちゃいます。
それではみなさんも良き泥酔バイブコーディングライフを!
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