Windows 10 homeにWSL 2, Docker, Windows Terminalをインストール
WSL2をインストールする
Microsoftのドキュメント「Windows Subsystem for Linux (WSL) を Windows 10 にインストールする」を参照しながら実施
基本的に手順通りに実施すればよい。
「再起動する」と書いてある場合はちゃんと再起動すること。
WSLのバージョンの確認
以下のコマンドをPowerShellで実行
wsl --list --verbose
Linuxディストリビューションのバージョンを変更する場合
以下をPowerShellで実行。
wsl --set-version <distribution name> <versionNumber>
# 例:Ubuntuをバージョン2にする場合
wsl --set-version Ubuntu 2
ディストリビューションごとに割り当てるバージョンを変えることができる。(すごい)
インストールするディストリビューションはUbuntuだと容量が大きい(1.5GBくらい)ので、容量を小さくしたい場合は、Alpine WSLとかにすれば良さそう。
Dockerのインストール
Docker Toolboxのアンインストール
今までDocker Toolboxを使ってVirtualBox上でDockerを利用していたので、まずはDocker Toolboxをアンインストール。
参考:Docker Toolbox | Docker Documentation
既存のDockerイメージを移行する方法も載っていたが、必要な場合に再ビルドすればよいと思ったので移行はしなかった。
Docker for Windowsのインストール
Install Docker Desktop on Windows Home | Docker Documentationを参考にインストール。
完了すると、WindowsからもWSLからもdockerコマンドを利用できる。
Windows Terminalのインストール
WSLを使う上で、複数のターミナルをまとめて管理できるWindows Terminalが便利なので、同時にインストールした。
インストール方法は「Microsoft Store」から検索してインストールするだけ。
参考:Windows ターミナルの概要 | Microsoft Docs
Windows Terminalの設定
まず、Windows Terminalを起動後、「設定(Ctrl + .
)」をクリックして設定情報を記述しているsetting.json
を開く。
Terminal起動時にWSLが開くように設定
{
"defaultProfile": "{2c4de342-38b7-51cf-b940-2309a097f518}", // Ubuntuのguidを指定
}
WSLの初期ディレクトリを(WSL上の)ホームディレクトリにする
デフォルトではWindows側のホームディレクトリ%USERPROFILE%
になっている。
commandline
というプロパティを指定する。
"commandline": "wsl.exe ~ -d Ubuntu"
Ubuntuのプロファイル
{
// Ubuntu (WSL2)
"guid": "{2c4de342-38b7-51cf-b940-2309a097f518}",
"hidden": false,
"name": "Ubuntu",
"source": "Windows.Terminal.Wsl",
"commandline": "wsl.exe ~ -d Ubuntu"
},
不要なシェルをリストから削除する
profiles.list
で対象のプロファイルのhidden
をtrue
にする。
コマンドプロンプトとAzure Cloud Shellを非表示にした。
{
"profiles":
{
"list":
[
{
// Make changes here to the cmd.exe profile.
"guid": "{0caa0dad-35be-5f56-a8ff-afceeeaa6101}",
"name": "Command Prompt",
"commandline": "cmd.exe",
"hidden": true // falseから変更
},
{
"guid": "{b453ae62-4e3d-5e58-b989-0a998ec441b8}",
"hidden": true, // falseから変更
"name": "Azure Cloud Shell",
"source": "Windows.Terminal.Azure"
}
]
},
}
Terminal起動時のウィンドウの大きさを最大化
{
"launchMode": "maximized",
}
選択時に自動的にコピーする
{
"copyOnSelect": true,
}
ペイン機能が便利
Alt
+ Shift
+ D
で同一タブ内でシェルを複製できる。
カラースキームの設定
試しにTango Dark
にしてみた。
Cascadia Codeフォント
Windows TerminalではデフォルトでCascadia Mono
というフォントを採用している。(MSゴシックじゃなくて良かった。)
試しにVSCodeでCascadia Code
というフォントを使ってみる。特定の文字列が自動的に合字に変換されるらしい。
例:->
が→
に
Git BashをWindows Terminalに追加
Git BashをWindows Terminalで使えるように以下のプロファイルをリストに追加
{
"name": "Git Bash",
"commandline": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\bash.exe -li",
"icon": "C:\\Program Files\\Git\\mingw64\\share\\git\\git-for-windows.ico",
"startingDirectory": "%USERPROFILE%"
}
起動時のターミナルに設定する場合はguidを発行する必要がある。
powerlineのインストール
powerlineというターミナルを良い感じに色付けしてくれるツールが紹介されていたので入れてみる。
3種類あるらしい
- powerline :本家。Pythonで動く。
- powerline-shell:シェルで書かれている。少し重いらしい。
- powerline-go:powerline-shellをgoで書いて高速化したもの。
Microsoftのドキュメントにも載っているので、3番目のpowerline-goを採用してみる。
go get
コマンドを実行してから終わるまで結構時間がかかった。
文字化けしたらWindows Terminalのフォントの設定がCascadia Code PL
になっているか確かめる。