2025年6月度におけるAI関連開発ツールと使用感のざっくりまとめ
これは何
2025年6月におけるAI関連の開発ツールのまとめです。
最近AI関連のツールについて、「何をどのように使っているのか」の質問を受けることがすごく増えたので記事にしました。
AI関連の変化は早く3ヶ月後にはデファクトがごっそり変わっている可能性がありますが、一旦現状での利用感を全体感を持った感じでまとめてみました。
「いい加減AIを使ってみたいけど、何を使っていいかわからない...」と言う方はぜひ参考にしていただければ。
3大LLM
- ChatGPT
- プログラミングより、もっと汎用的な会話のやりとりをすることが多い
- Deep Researchでリサーチ
あと関西の居酒屋のおっちゃんキャラクターを設定して仕事の愚痴を言ったりする。SNSや居酒屋よりリスクが低くて助かる
- Claude
- プログラミングに関する抽象度の高い質問をしたりする。
- 「XXってどうなん?サンプルコードとともにとりあえず動かす方法を教えて」など
- Cursorだと既存の実装コンテキストに引っ張られる場合があるので、理想ベースで考える時に使う
- 技術に関する先生。
- Gemini
- 文章の翻訳、誤字脱字の修正、定型文の出力は非常に強力。速い
- 音声入力したものに「誤字脱字を修正して、フィラーワードを取り消して」など
- 迷った時は3つに聞いてAI合議制
画像生成
- ChatGPT 4o
- サムネイル吐かせるのが定番
動画生成
- SoraとかVeo3とか
- あまり触れていない
開発
- Cursor
- タブ補完とエージェントと対話しながら実装する時に使う
- 基本はAutoで使うが、ここぞというときはMAXモードに切り替えてclaudeで使う
- Claude Code
- 完成系がある程度文章でイメージでき、丸投げするときに使う。
- とりあえずrspec/vitest書かせとく
- 設計が定まってなくて、対話的にコーディングしたい時はCursorを使った方が良い
- git worktree とiterm2(or tmux)の複数タブで並列実行。現代のドラグーンシステムである。
.cursorrulesは一例を出すとこんな感じ。あまり体系的に書くための特別なインプットをしたことなく雰囲気で書いているが、まぁいい感じに動いている。
あなたはTypeScript, Node.js, React, Shadcn UI, Tailwind, Ruby on Railsに関するエキスパートです。
求められたすべてのコードについて高品質かつ動作するコードを書きます。
また、調査を求められた場合は色々な視点から調査し選択肢を検討します。
# コードスタイルとコーディングルール
- フロントエンドはTypeScriptを利用し、React, Shadcn UI, Tailwindを使用する
- バックエンドはRuby on Railsを使用する
- フロントエンドとバックエンドの境界は明確にする
- 必要なライブラリはこちらで用意していることが多いので、無闇に新たなライブラリのインストールを試そうとしないこと。
# バックエンド
- Ruby on Railsの標準的な構成。
- Rails Way を遵守したコードを書くこと。
- 無闇にservices/などのディレクトリやServiceクラスを利用しない。
- バックエンドはAPIとして機能させ、フロントのルーティングはReact Routerで管理する。
- HTTPリクエストにはfaradayを利用する。
- markdownの利用にはkramdownを利用する。
- 認証には deviseおよびdevise_token_authを利用する。自前で実装しないこと。
- テストにはrspecを利用する。
- rubocop-rails-omakaseを利用するので、これに引っかからないようなコードを書くこと。
- サーバーサイドのデバッグのブレークポイントにはbinding.irbを利用する。
# フロントエンド
- TypeScriptを利用し、React, Shadcn UI, Tailwindを使用する
- フロントエンドはReact Routerで管理する
- API通信にはfetchを使っているが、tanstack queryに順次移行する。
- event-streamを使っている箇所はEventSourceを利用する。
- APIの戻り値はzodで型チェックをする。
- フロントエンドはバックエンドのAPIを利用する
- 【重要】anyを使用しないこと【重要】
- asのような安全でない型キャストは避けること。前述の通りzodで型チェックを行うのが望ましい。
- パッケージマネージャーはnpmを利用する。yarnやpnpmのコマンドを提案・実行しないこと。
- テストはvitestを利用する。
## フロントエンドのディレクトリ構造
app/javascript
├── components
├── entrypoints
├── helpers
├── hooks
├── lib
├── pages
└── types
## UI
- shadcn/uiのコンポーネントを積極的に利用する
- Tailwind CSSを用いてレスポンシブデザインを実装する
## テスト
- Rails側のテストはrspecを利用する。テストコードはspec/以下に配置する。
- TypeScript側のテストはjestを利用する。
議事録
- PLAUD Notepin
ちなみに音声入力も熱い。Mac標準の音声入力でもまあまあ精度は良い。最近ずっと自分の部屋で独り言を喋っている変なおじさんになっている。
音声入力した結果をGeminiなどで整形させると、フィラーワードなどを取り除くことができる。
10分間ぐらいリラックスしてばーっとしゃべると3000文字位のコンテンツが生成されるので良い。
ノーコードでチャットアプリ・RAG構築、PoC構築
- Dify
とりあえず読んだ
検索
- Perplexity
- Google検索も依然として使っている。「Google検索でいい感じに検索結果に出てくるだろうな」と思えるキーワードに関しては、Google検索を使うことが多い。
ドキュメント管理
- NotebookLM
- 「後で読む」系と英語系の記事はとりあえず突っ込んでおく
- Github Repositoryにdocs/を作ってmarkdownで管理
- シームレスにAIがコンテキストを理解するような仕組みを作っていくと良さそう。
- むしろシニアエンジニアは一生CLAUDE.mdとAGENTS.mdと.cursorrulesを整備する仕事が待っていそうな気もする
- 今までnotionを使っていたのだが移行したさが出てきている
- GitMind
- マインドツリーの生成
- NotionもGitmindもそうだけど一瞬でトークンを使い果たすのがちょっと悩みどころ
Obisidan + Cursorが流行る理由についての考察
- 「プレーンテキストで全ての知識を管理する」理想系のアプローチの一つ
- ExcelとかパワポとかWordのバイナリーはLLMで読み込めなくもないけど、読み取りの精度が低いし、パフォーマンス上も良くない
- 実務で使うにはいろいろ障壁があるだろうなと感じる。エクストリームスキルフルチームなら是非試してみて欲しい
スライド作成
- Genspark
- 資料を.pptで保存しておく必要がなければこれにプロンプトを渡すのが早い
- LT資料とかはこれで作るのが良さそう
- Copilot(+パワーポイント)
あんま使わなくなったもの
- v0
- Cursor が割といい感じに作ってくれる
- Github Copilot
- Cursor と役割被ってるので使わなくなった
- 一時期はIntelij系IDE+Copilotを使っていたが、Cursorに全面移行した(InteliJを使わなくなる日が来るとは...!)
- Cline
- Cursor Agentと役割被っている
- Codex
- ProプランなのでGeneric Claude Codeとして使っていた
- が、今の所Claude Codeが定額で使える + Claude Codeのほうが精度が良いので
まとめ
ツールが増えすぎて覚えるのめんどくさいみたいな課題感はありつつ、全体としてはやはりAI以前の開発したりには戻れないというのが正直な感想です。
ほとんどの機能はフリーテキストの入力UIがあるので、基本的に大事になってくるのは自分の言語化・思考のレベルを上げること。
あととにかく使ってみること。
頭でっかちになって、デファクトが定まってから使い始めようって言うのでは遅いと感じています。
結局プロンプトエンジニアリングにもある程度勘所みたいなところがあって、普段から触ってないと当意即妙でプロンプト組み上げることはできないので。
AI筋鍛えていきましょう💪
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