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🇺🇸 AWS re:Invent 2022 体験記 🇺🇸

2022/12/20に公開

この記事はMapbox Japan Advent Calendar 2022の記事です。
筆者はMapboxの広告配信プラットフォームを作っているインフラ&データエンジニアです。普段はCDKでAWS上でインフラを構築したり、EKS上にデータ提供APIを作ったりしています。

概要

2022/11/29~12/2にUSのLas Vegasで開催されたAWS re:Invent 2022に4泊6日で参加してきました。時系列でイベントの様子について紹介したいと思います!

なお、別の記事で、Mapboxerがre:Inventで発表した内容をまとめていますので、こちらもご覧頂けたら嬉しいです。
https://zenn.dev/yukinakanaka/articles/f3719f2749d348

出発前

Date Action
2022/05/某日 Bossにre:Inventに参加したいと伝える
2022/06/02 参加登録が開始される(AWSからメールが届く)
2022/08/某日 Bossに予算を通していただいた。本当にありがとうございます🙇🏻‍♂️
2022/09/22 re:Inventの申し込みをする
2022/09/30 ホテルをAWSのサイト経由で予約する🏢 飛行機を自分で予約する🛩
2022/10/12 sessionやworkshopの予約が開始される(AWSからメールが届く)
2022/10/14 sessionやworkshopを予約。人気のworkshopは既に予約いっぱいで予約できず😭
2022/10/某日 re:Inventのサイトに顔写真などを登録する
2022/11/某日 re:Inventのために自分のタスクを早めに仕上げる
2022/11/28 羽田空港出発🛩🇯🇵

往路

フライト

11/28(月) 13:00(JST) 発→11/28(月) 12:00(PST) 着
イベントが始まる当日に着くように移動しました。羽田空港から合計約16時間(羽田→LA=10時間、待機=5時間、LA→LAS=1時間)かけてラスベガスに到着しました。ただ時差が17時間あるので、時刻は1時間戻っています。

飛行機から砂漠と険しい山々が見渡せました。Las Vegasが砂漠の中にあるのは本当だったんだ〜と感動しました。

Badgeのピックアップ

空港でBadgeのピックアップを行いました。事前にAWSから発行されたQRコードを利用して、Badgeをゲットしました。なお、カンファレンス会場でもピックアップは可能です。

空港→ホテル

バスで行こうと思ってたのですが、乗り方がわからず30分くらい空港をウロウロしてしまいました...結局Uberで移動しました🚕

カンファレンス期間

カンファレンスは朝の8時から夕方の18時くらいまで開催されています。毎日早起きして、夕方までずっとカンファレンス尽くしです。

カンファレンス会場


re:Inventに参加してみて、まず驚いたのが会場の大きさです。なんとLas Vegas内にある6つのホテルの会議室を使って開催されます!

The Venetian & The Palazzo Wynn Mandalay Bay

どのホテルも見た目がゴージャスで、さすがLas Vegasだなと思いました。なお、ホテル間の移動はAWSが用意したバスを利用します。一番北のホテルから南のホテルに行くのに40分くらいかかりました。(距離はあまりないですが渋滞によって遅くなります)

Keynote & Session

毎日KeynoteやSessionを1,2回拝聴しました。Sessionは1時間のものもあれば、2時間半くらいあります。ここでは特に印象に残ったデータ関連のトピックについて簡単に紹介します。

Zero-ETL(Keynote)

AWSのCEOのAdam SelipskyはKeynoteの中で、AWSはPipelineを手動で作らなくて良い世界「Zero ETL」に投資すると発表しました。筆者は最近ETLのアーキテクチャに悩んでいたので、これはGood Newsでした。


Zero-ETLの具体的な機能として、Amazon Aurora zero-ETL integration with Amazon Redshiftが発表されました。この機能を利用すると、Pipelineを開発することなくAuroraのデータがRedshift側にレプリケートされます。

Enabling operational analytics with Amazon Aurora and Amazon Redshift(Session)

発表から2日後に、別のセッションでこの機能について詳しい説明が行われました。ちなみにこのセッションは発表後に、公開された新しいSessionでした。新しいSessionが公開された場合はAWSのアプリで確認できるので、要チェックです。

IntegrationはStorage Layerで行われており、CDC StreamingによってAuroraのStorageからRedshiftのStoratgeに変更が反映されます。実は現在もFederated Queryによって、RedshiftからAuroraにクエリーは可能ですが、クエリーする度に毎回Auroraに問い合わせが行われます。この新しい機能によって、AuroraのデータはRedshift側にレプリケートされるので、クエリーの度にAuroraに問い合わせは発生しません。Auroraのデータを利用したViewの更新やクエリパフォーマンスの向上が期待できます。

なお、この機能はまだPreview段階です。対象のAurora VersionはAmazon Aurora MySQL 3のみで、リージョンもus-east-1だけです。詳細はAWSのドキュメント
(AWS が Amazon Aurora と Amazon Redshift のゼロ ETL 統合をリリース)をご覧下さい。

Workshop

re:InventではKeynoteやSessionを聴くだけではなく、実際に手を動かして学ぶことができるWorkshopが開催れています。個人的には、できるだけ多くのWorkshopに参加することがre:Inventにおいては重要だと思いました。(KeynoteやSessionはイベントが終わってからも動画やブログで調べることができるので、あまり重要ではない。)
冒頭で述べたように、Workshopの予約はすぐ埋まってしまっていたのですが、当日Walk-Upの列に並べば、予約なしで参加することが可能でした。ただし早い者勝ちなので、並んでも必ず参加できる訳ではありません。筆者も40分前に並んだにも関わらず、参加できないことがありました😭

Microservice Observability with Amazon OpenSearch Service Workshop

筆者が参加したWorkshopの中で、最も有益だったObservabilityのWorkshopについて簡単に紹介します。

このWorkshopでは、EKS上で動いているMicroserviceのObservabilityを高める方法について学ぶことができました。具体的には、AWS Distro for OpenTelemetryFluentBitData PrepperをEKS上にデプロイして、AWS OpenSearch Serviceにデータを収集し可視化しました。

OpenSearchはElasticSearchからForkしたProjectです。AWS OpenSearch Serviceはそのマネージドサービスです。リアルタイムのアプリケーションモニタリングやログ分析を行うことができます。

WorkShop内で触ることができなかったのですが、OpenSearch2.4からはPrometheusのデータも可視化できるようになったようです。個人的にOpenSearchといえば「検索エンジン」という印象でしたが、「Observability」用途の開発がかなり進んでいるなと実感しました。

ぜひ2023年に、OpenSearchを利用してObservabilityを高める仕組みを弊社のプロダクトに導入したいと思いました。

Expo

Expoには、StatUpからEnterpriseまで様々な規模のTechカンパニーがブースを出していました。


知っているロゴがたくさんあったので、とてもワクワクしました。ブースで担当者と話をしていると「わざわざ日本から来たの?すごいね!」「どこの会社で働いているの?」とか会話ができて、寂しさを紛らわすことができました。と同時に、英語をもっと話せるようにならないなといけないなと痛感しました。


また、Tシャツや靴下、ステッカーも無料でもらえるので、エンジニアにとって天国のような場所でした😇いただいたものは、チームメートのお土産にさせて頂きました🙇🏻‍♂️

食事

朝ごはんと昼ごはんはカンファレンスが用意してくれていました。かなり大きな会場でビュッフェスタイルで提供されています。

個人的には、Mandalay Bayで食べたナチョスが美味しかったです。

夜ご飯は、ホテル周辺のお店でハンバーガーを食べました🍔(結局外食は全てハンバーガーになりましたw)Gordon Ramsay Burgerというお店のハンバーガーがとても美味しくて感動しました😋。ただ、値段には注意が必要です。私は8,000円くらいかかってしました。

また、re:Inventに参加している企業がプライベートなパーティーを開いていました。私はAWSがUS WestCost向けの会社のために主催したパーティに参加させて頂きました。

観光

カンファレンスが朝早くから夕方まで行われているので観光する時間はほとんどありませんでした。遠出ができればグランドキャニオンに行けるのですが、全くその時間はなかったので、ラスベガスの中でいくつか観光しました。

ベラッジオの噴水ショー
ベラッジオの噴水ショー
ベラッジオの噴水はカンファレンス会場から歩いて15分くらいのところにあります。無料で見れます。大迫力でした!

シルク・ドゥ・ソレイユ『ザ・ビートルズ・ラブ』
シルク・ドゥ・ソレイユ『ザ・ビートルズ・ラブ』
シルク・ドゥ・ソレイユ『ザ・ビートルズ・ラブ』はカンファレンス会場の隣のホテルでやっています。前日にチケットを購入しました。2万円くらいしましたが、「これがアメリカのショーか!」と感動できたので、行って良かったです。

復路

12/2(金) 08:30(PST) 発 → 12/3(土) 16:30(JST) 着
日曜日に私用があったので、土曜日に日本に着くように移動しました。ラスベガス空港から合計約15時間(羽田→SFC=2時間、待機=2時間、SFC→成田=11時間)かけて成田空港に到着しました。ただ時差が17時間あるので、1.5日くらい時計は進みます。

帰りは富士山と夕焼けが見えました。今までで一番綺麗な富士山でした。日本に帰ってきた〜!ってとても嬉しかったです。

まとめ

最後に良かった点、反省点をまとめて終わりにします。

良かった点

  • Bossに何度も相談してre:Invent行きのチケットを手に入れたこと。
  • AuroraとRedshiftのzero-ETLの最新機能の発表に立ち会え、その技術的詳細についても聴くことができたこと。
  • AWSの規模の大きさ(数多くのサービス、世界中から集まるエンジニア)を肌で実感できたこと。AWSについて学ぶモチベーションが高まりました。
  • 社内のSlackでコミュニケーションを取って、mapboxerに会うことができたこと。
  • USの西海岸との時差について肌感覚を掴めたこと。行く前は時差が17時間で計算が面倒だなと思ってましたが、日本より7時間進んでいるけど一日前という計算方法に気づくことができました。今後USのメンバーと一緒に働くことになった際は役に立ちそうです。
    「USの西海岸=日本+7時間-1日」

反省点

  • 参加したいsessionやworkshopの予約ができなかったこと。予約が可能になったら、すぐ予約すべきでした。ただ、予約開始メールが深夜2時(JST)くらいに届くので、日本在住だと気づくのが朝になってしまうので、不利ではありますが。
  • 時差ボケに終始悩まされてしまったこと。昼間は眠くて頭が痛くて夜は眠れないという、かなり厳しい状況でした。次回行けるとしたら、数日前に現地に入って時差ボケが和らいだ状態でカンファレンスにのぞみたいです。
  • カンファレンス内のバス乗り場がわからず焦ってしまった点。カンファレンス2日目に、VenetianからMandalinへの移動が、かなりギリギリになってしまいました。バス乗り場は前日に確認しておくのが良いと思いました。また、緑の服を着た案内スタッフも会場内に沢山いるので、もっと積極的に聞いた方が良かったです。
  • 空港からの移動手段について事前にもっと調べておくべきでした。USでは、UberやLyftというシェアライドサービスがメインの移動手段になっていました。なんとか現地でアプリのインストールしてなんとか乗れたので良かったですが、事前に調査してシミュレーションしておくべきでした。
  • エンジニアのネットワークが広げられなかった点。英語の日々研鑽を重ね、来年はネットワークを広げられるようになりたいです。

参考情報

're:Invent Tips'でgoogleと動画やブログが沢山ヒットします。今後、re:Inventに行かれる方は是非調べて見てください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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