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YAPC::Hakodate 参加記

2024/10/13に公開

はじめに

こんにちは。ゆきくらげです。
この度、 10/6 函館にて開催された YAPC::Hakodate に参加してきました。YAPC については以前から知っていて、いつか行きたいと思っていたので、今回は参加できてうれしかったです。
"YAPC" は Yet Another Perl Conference の略で、Perl を中心とした技術カンファレンスです。Perl と名前に冠されていますが、Perl 以外の技術についての発表も多く、実際あまり Perl に明るくない僕でも、多くの学びがありました。
この記事では、YAPC::Hakodate の僕目線の様子を紹介します。

参加まで

前述のとおり、YAPC には以前から興味がありました。今までカンファレンスなどのイベントにあまり行けていなかったのは学業やその他の活動が忙しかったからなのですが、学士 4 年生になってからは授業も減り、学生支援制度の存在もちょうど知ったのでこれを機に参加を決意しました。
結果非常に楽しかったので、ものは試しですね。

セッション

聴いたセッションの内容を紹介します。

Perl で始める eBPF: 自作 Loader の作り方

Takeru Hayasaka さんによるセッションです。

https://speakerdeck.com/takehaya/getting-started-with-ebpf-in-perl-how-to-create-your-own-loader

僕は eBPF について殆ど知らなかったので、多くの学びがありました。素人なので間違えているかもしれませんが、 eBPF とは簡単に言うと Linux カーネル内の仮想マシンに、自分で書いたコードを突っ込んで、例えば通信であったりファイルアクセスであったりにフックして実行できる仕組み らしいです。だいぶ色々使えそうですね。
そして、上述の仮想マシンに書いたコードを突っ込む、の部分を Perl で書こう、というのがこのセッションの後半の話です。めちゃくちゃバイナリファイルを弄っていてこれがまたすごかったです。
ライブラリもあるので気になる方は是非見てみてはいかがでしょうか。

https://github.com/takehaya/Sys-Ebpf

普通の Web エンジニアのための様相論理入門

チェシャ猫さんによるセッションです。

https://speakerdeck.com/ytaka23/yapc-hakodate-2024

様相論理と呼ばれる拡張された論理を使い、システムの整合性を検査する方法を紹介していました。セッション後の質問への答えによると、主にシステム設計段階で使うものであるとのことでした。様相論理は僕の所属研究室のテーマの一つである Effect/Coeffect System にも関連がありますが、このセッションのように事前に整合性を検査するという使い方についてはあまり知らなかったので、新鮮なお話でした。

フロントエンドの現在地とこれから

Toru Kobayashi さんによるセッションです。

https://speakerdeck.com/koba04/hurontoentonoxian-zai-di-tokorekara

Web フロントエンドをめぐる近年の事情を 1 つの流れとして捉えて紹介しているセッションでした。例えば、クライアント/サーバーどちらで処理が実行されるかで考えると SPA はクライアント、その後の SSR,SSG はサーバー、最近の Sever Components は合わせ技、といった具合です。最後はフロントエンドの捉え方を変えるべきなのではないか、と考えさせられる内容でした。

WebTransport は未来の技術?

Kizuku さんによるセッションです。

https://speakerdeck.com/kizuku/webtransporthawei-lai-noji-shu

同じ学生とは思えないぐらい積極的に活動している方です。
Web におけるリアルタイム通信の最新の手法、WebTransport に関するセッションでした。WebTransport はサーバー/クライアント間のリアルタイム双方向通信技術であり、WebSocket と似た役割を持っています。特徴としては http/3 以降で使用できる UDP 上に TCP 並みの正確さを載せた QUIC という高速でセキュアなプロトコルを使用していることです。
個人的に、ブラウザゲーム、あるいは動画配信サーバーなどを作るときに使えそうな技術だと思いました。現状では未だ広まっていないですが、今後の発展が楽しみです。

ライトニングトーク

keynote の前に行われたライトニングトークです。

うーたんさん

https://speakerdeck.com/ohmori_yusuke/xue-sheng-noshi-nikai-cui-sitaperlru-xue-shi-wokitukakenienziniagazu-zhi-nixun-ran-mutamenimian-qiang-hui-wozhu-cui-yazhong-jian-tocan-jia-sitezhi-neng-jian-nojing-jie-woyue-eteiku

moznion さん

https://speakerdeck.com/moznion/korehaperl-soretomoruby-kuizu-perl-or-ruby-quiz

Kimita Shoichi さん

https://speakerdeck.com/kimitashoichi/yapc-hakodate-2024-typescriptensiniakagan-sitaperlnokokokamian-bai-i

hiratara さん

https://speakerdeck.com/hiratara/ou-ran-jian-tuketaencode-dot-pmnobagu

chobishiba さん

https://speakerdeck.com/chobishiba/creative-coding-creating-your-own-world

どれも面白くて素敵なトークでした。特に hiratara さんの LT の探偵みたいなバグ解析が印象的でした。こういった特定条件下でしか起こらないバグの話総じて面白くて好きです。

keynote: Develop to Survives

moznion さんによる keynote セッションです。

https://speakerdeck.com/moznion/develop-to-survive-yapc-hakodate-2024-keynote

全てが良かったのですが、やはり IT エンジニアとして生きていく (未定ですが) にはハングリー精神をもって様々なことにチャレンジしていくべきだと強く思い、モチベが爆上がりしました。コードを書こう。

企業ブース

全て周りましたが写真を撮っていたものをピックアップ

https://x.com/yukikurage_2019/status/1842409679714230430

何故か正解した Cloudbase さんのバケットポリシークイズです。なんで正解したんだろう。

https://x.com/yukikurage_2019/status/1842383217170714945

KAKEHASHI さんのコーヒーです。美味しかったです。

https://x.com/yukikurage_2019/status/1842395884195393693

toggle さんのおみくじです。吉。
計画通りに学習が進むらしいのでスパコン回してきます。

色々な企業様とお話が出来て非常に良い機会でした。

懇談会

ご飯が美味しかったです。学生の方々と仲良くなれました。

参加後

帰宅しました。

おわりに

以上、YAPC::Hakodate の参加記です。非常に楽しく、また多くの学びを得ることが出来ました。次回も機会がありましたら参加したいです。

最後にはなりますが、今回学生支援という形で参加出来ました。これはスポンサーの皆様と運営の皆様のおかげです。ありがとうございました。

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