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【2024年版】Next.jsプロジェクトを始める前に押さえたい!CSS フレームワーク5選の総合比較

2024/08/11に公開

はじめに

Next.jsを使用してアプリケーションを開発する際、適切なCSSフレームワークの選択は重要な決定の一つです。

私自身、仕事でNext.js + MUI(Material-UI)を使用した経験がありますが、改めて各CSSフレームワークを比較し、Next.jsプロジェクトに最適なフレームワークを探ってみます。

CSSフレームワークの候補

ネット上の技術記事やGithubのスター数を踏まえ、Next.jsと組み合わせるのに人気の高いCSSフレームワークとして、以下の5つを候補に挙げました。

  1. Tailwind CSS
  2. CSS Modules
  3. Styled Components
  4. Chakra UI
  5. Material-UI (MUI)

それぞれのフレームワークについて、特徴とコード例を見ていきましょう。

1. Tailwind CSS

Tailwind CSSは、「ユーティリティファースト」のアプローチを採用したCSSフレームワークです。

特徴

  1. 「ユーティリティクラス」の使用
    • Tailwind CSSがあらかじめ用意した「ユーティリティクラス」を組み合わせてスタイルを適用
    • 例: px-4(パディング)、bg-blue-500(背景色)、hover:bg-blue-600(ホバー時の背景色)
  2. HTMLの中で直接スタイリングが可能
    • 別途CSSファイルを作成する必要がなく、特にコンポーネント開発において効率が良い
  3. カスタマイズ性
    • 独自デザインの定義が可能
    • 事前定義クラスをプロジェクトのニーズに合わせて調整可能
  4. デザインの一貫性
    • 「ユーティリティクラス」の使用により、デザインの一貫性を保ちやすい
    • チーム全体で統一されたスタイルガイドを維持しやすい
  5. パフォーマンスの最適化
    • 使用されたクラスのみがビルドされるため、最終的なCSSファイルサイズを最小限に抑制
    • ファイルサイズが最小限になることで、CSSのロード時間を改善できる
  6. レスポンシブデザイン
    • レスポンシブなレイアウトが効率的に作成可能
    • 例: sm:, md:, lg: などのプレフィックスを使用して画面サイズごとのスタイルを定義

コード例

以下は、Tailwind CSSとReactを組み合わせたボタンコンポーネントの例です。

Button.jsx

const Button = ({ children, primary }) => {
  const baseClasses = 'px-4 py-2 rounded font-bold';
  const primaryClasses = 'bg-blue-500 text-white hover:bg-blue-600';
  const secondaryClasses = 'bg-gray-300 text-gray-800 hover:bg-gray-400';

  return (
    <button
      className={`${baseClasses} ${
        primary ? primaryClasses : secondaryClasses
      }`}
    >
      {children}
    </button>
  );
};
App.jsx
export default function App() {
  return (
    <div className="p-4 space-x-2">
      <Button primary>プライマリボタン</Button>
      <Button>セカンダリボタン</Button>
    </div>
  );
}

コード解説

Button.jsx

  1. ベーススタイル:

    const baseClasses = 'px-4 py-2 rounded font-bold';
    
    • px-4: 左右のパディングを4単位(通常16px)に設定
    • py-2: 上下のパディングを2単位(通常8px)に設定
    • rounded: ボタンの角を丸くする
    • font-bold: フォントを太字に設定
  2. プライマリボタンスタイル

    const primaryClasses = 'bg-blue-500 text-white hover:bg-blue-600';
    
    • bg-blue-500: 背景色を青(500は色の濃さ)に設定
    • text-white: テキスト色を白に設定
    • hover:bg-blue-600: ホバー時に背景色をより濃い青に変更
  3. セカンダリボタンスタイル

    const secondaryClasses = 'bg-gray-300 text-gray-800 hover:bg-gray-400';
    
    • bg-gray-300: 背景色をグレー(300は色の濃さ)に設定
    • text-gray-800: テキスト色を濃いグレーに設定
    • hover:bg-gray-400: ホバー時に背景色をより濃いグレーに変更

App.jsx

<div className="p-4 space-x-2">
  • p-4: すべての方向にパディングを4単位(通常16px)設定
  • space-x-2: 子要素間の水平方向の間隔を2単位(通常8px)に設定

Tailwind CSSは、以上のようにpx-4(パディング)、bg-blue-500(背景色)、hover:bg-blue-600(ホバー時の背景色)など、Tailwind CSSが用意している「ユーティリティクラス」を組み合わせてスタイリングすることが特徴的です。
また、クラス名から適用されるスタイルが直感的に理解できるため、コードの可読性も高くなります。

2. CSS Modules

CSS Modulesは、コンポーネントベースの開発をサポートするCSSフレームワークです。
CSSをローカルスコープに閉じ込めることで、クラス名の衝突を防ぐことができます

特徴

  1. Next.jsに標準で組み込まれており、追加のインストールなしで利用可能
    • .module.css拡張子を使用するだけで自動的に認識される
  2. クラス名が衝突しないクラス名を自動生成
    • CSSのクラス名がファイルスコープでユニークになるようにCSSを自動生成
    • クラス名の衝突を防ぎ、大規模プロジェクトでも安全に使用可能
  3. コンポーネントとCSSファイルの対応が明確
    • 各コンポーネントに対応するCSSファイルを1対1で作成
    • スタイルの変更や追加が容易で、影響範囲が予測しやすい
    • 使用されていないスタイルの特定と削除が簡単
    • コンポーネントの移動や再利用時にスタイルも一緒に移動できる
  4. パフォーマンス最適化
    • 使用されていないスタイルを自動的に除外
    • ビルド時にファイルサイズが最適化され、パフォーマンスを改善できる
  5. TypeScriptとの相性の良さ
    • TypeScriptと組み合わせて使用することで、型安全性を確保
    • IDEによる自動補完やエラー検出が可能

コード例

Button.module.css
/* Button.module.css */
.button {
  padding: 10px 20px;
  background-color: #007bff;
  color: white;
  border: none;
  border-radius: 4px;
  cursor: pointer;
}

.primary {
  background-color: #28a745;
}
App.jsx
// App.jsx
import React from "react";
import styles from "./Button.module.css";

const Button = ({ children, primary }) => {
  const buttonClass = primary
    ? `${styles.button} ${styles.primary}`
    : styles.button;

  return <button className={buttonClass}>{children}</button>;
};

class App extends React.Component {
  render() {
    return <Button>ボタン</Button>;
  }
}
export default App;

コード解説

Button.module.css

  1. ファイル命名:

    • .module.cssという拡張子を使用
    • この命名規則により、Next.jsはこのファイルをCSS Modulesとして認識
  2. クラス定義:

    .button {
      padding: 10px 20px;
      background-color: #007bff;
      color: white;
      border: none;
      border-radius: 4px;
      cursor: pointer;
    }
    
    • 通常のCSSと同じように記述
    • クラス名は自動的にユニークな名前に変換される

App.jsx

  1. CSSのインポート:

    import styles from "./Button.module.css";
    
    • CSS Moduleファイルをインポート
    • stylesオブジェクトを通じてクラスにアクセス可能
  2. クラスの適用:

    const buttonClass = primary
      ? `${styles.button} ${styles.primary}`
      : styles.button;
    
    • stylesオブジェクトからクラス名を参照
    • 複数のクラスを組み合わせる場合はテンプレートリテラルを使用
  3. コンポーネントの使用:

    <Button>ボタン</Button>
    <Button primary>プライマリボタン</Button>
    
    • プロパティを通じてスタイルのバリエーションを制御

CSS Modulesの特徴は、ローカルスコープでのスタイル定義と、ユニークなクラス名が自動生成されることです。これにより、大規模プロジェクトでもクラス名の衝突を避け、コンポーネントベースの開発に適したCSSを作成することができます。

3. Styled Components

Styled Componentsは、Reactで注目のCSS-in-JSライブラリです。
JavaScriptファイル内でCSSを記述し、スタイルをReactコンポーネントとして定義します。

特徴

  1. Reactコンポーネントとして定義
    • JavaScriptファイル内でCSSを記述し、Reactコンポーネントとして定義
    • コンポーネント単位でスタイルをカプセル化し、スタイルの衝突を防止
  2. propsを通じてスタイルを動的に変更可能
    • コンポーネントの状態に応じてたスタイルを調整が可能
  3. サーバーサイドレンダリング(SSR)をサポート
    • 初期ロード時のパフォーマンスを最適化
  4. TypeScriptとの親和性
    • TypeScriptと組み合わせて使用することで、型安全性を確保
    • IDEによる自動補完やエラー検出が可能

コード例

以下は、Styled ComponentsとReactを組み合わせたボタンコンポーネントの例です:

App.jsx
import styled from 'styled-components';

const Button = styled.button`
  background-color: ${props => props.primary ? 'blue' : 'white'};
  color: ${props => props.primary ? 'white' : 'blue'};
  font-size: 1em;
  margin: 1em;
  padding: 0.25em 1em;
  border: 2px solid blue;
  border-radius: 3px;
`;

function App() {
  return (
    <div>
      <Button>通常ボタン</Button>
      <Button primary>プライマリボタン</Button>
    </div>
  );
}

export default App;

コード解説

  1. Styled Componentの定義

    const Button = styled.button`
      // CSSスタイルをここに記述
    `;
    
    • styled.button を使用して、スタイル付きのボタンコンポーネントを作成
    • バッククォート(`)内にCSSを記述
  2. 動的スタイリング

    background-color: ${props => props.primary ? 'blue' : 'white'};
    color: ${props => props.primary ? 'white' : 'blue'};
    
    • ${ } 内にJavaScript式を記述し、動的にスタイルを変更
    • props.primary の値によって背景色とテキスト色を変更
      • true の場合:青背景に白テキスト
      • false の場合:白背景に青テキスト
  3. コンポーネントの使用

    <Button>通常ボタン</Button>
    <Button primary>プライマリボタン</Button>
    
    • 作成した Button コンポーネントを通常のReactコンポーネントとして使用
    • primary プロップの有無でスタイルを変更
      • primary なし:通常のボタン(白背景)
      • primary あり:プライマリボタン(青背景)

Styled Componentsの特徴は、JavaScriptとCSSを一体化させ、動的でカプセル化されたスタイリングを実現できる点です。
コンポーネントの状態に応じてスタイルを効率的に変更でき、コードの可読性と再利用性を高めることができます。

4. Chakra UI

Chakra UIは、Reactアプリケーション向けの今どきの柔軟性が高いコンポーネントライブラリです。

特徴

  1. 再利用可能コンポーネントが豊富

    • 多様なUIコンポーネントを提供し、開発の効率化を実現
    • ボタン、フォーム、モーダルなど、一般的なUIパーツを網羅
  2. アクセシビリティを重視(WCAG準拠)

    • WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)準拠
    • ユーザーにとって使いやすいインターフェースを実現
  3. テーマ設定ができる

    • ダークモードやレスポンシブデザインをサポート
  4. TypeScriptとの相性が良い

    • 型定義が充実しており、TypeScriptプロジェクトでの使用に最適
    • コード補完や型チェックによる開発効率の向上
  5. シンプルで統一感のあるAPIが揃っている

    • シンプルで統一感のあるAPIにより、学習曲線が緩やか
    • ショートハンドプロップを使用した簡潔なスタイリング

コード例

以下は、Chakra UIを使用したカラーモード切り替え機能のコードの例です。

App.jsx
import React from 'react';
import {
  ChakraProvider,
  Box,
  Button,
  useColorMode,
  ColorModeScript,
} from '@chakra-ui/react';
import { extendTheme } from '@chakra-ui/react';

const theme = extendTheme({
  config: {
    initialColorMode: 'light',
    useSystemColorMode: false,
  },
});

function ColorModeToggle() {
  const { colorMode, toggleColorMode } = useColorMode();
  return (
    <Button onClick={toggleColorMode}>
      {colorMode === 'light' ? 'ダークモード' : 'ライトモード'}に切り替え
    </Button>
  );
}

function App() {
  return (
    <ChakraProvider theme={theme}>
      <ColorModeScript initialColorMode={theme.config.initialColorMode} />
      <Box p={4}>
        <ColorModeToggle />
        <Box mt={4} p={4} bg="bg" color="text">
          こんにちは、Chakra UI!
        </Box>
      </Box>
    </ChakraProvider>
  );
}

export default App;

Chakra UIアプリケーションの表示例

コード解説

  1. コンポーネントのインポート:

    import { ChakraProvider, Box, Button, useColorMode, ColorModeScript } from '@chakra-ui/react';
    
    • 必要なChakra UIコンポーネントとフックをインポートします。
  2. テーマの設定:

    const theme = extendTheme({
      config: {
        initialColorMode: 'light',
        useSystemColorMode: false,
      },
    });
    
    • extendThemeを使用してカスタムテーマを作成します。
    • カラーモードを'light'に初期設定しています。
  3. カラーモード切り替えコンポーネント:

    function ColorModeToggle() {
      const { colorMode, toggleColorMode } = useColorMode();
      return (
        <Button onClick={toggleColorMode}>
          {colorMode === 'light' ? 'ダークモード' : 'ライトモード'}に切り替え
        </Button>
      );
    }
    
    • useColorModeフックを使用して現在のカラーモードと切り替え関数を取得します。
    • ボタンクリックでtoggleColorMode関数を呼び出し、カラーモードを切り替えます。
  4. アプリケーション構造:

    function App() {
      return (
        <ChakraProvider theme={theme}>
          <ColorModeScript initialColorMode={theme.config.initialColorMode} />
          <Box p={4}>
            <ColorModeToggle />
            <Box mt={4} p={4} bg="bg" color="text">
              こんにちは、Chakra UI!
            </Box>
          </Box>
        </ChakraProvider>
      );
    }
    
    • ChakraProviderでアプリケーション全体をラップし、テーマを適用します。
    • ColorModeScriptで初期カラーモードを設定します。
    • Boxコンポーネントを使用してレイアウトを構築し、p={4}のようなショートハンドプロップでスタイリングします。

Chakra UIを使用することで、上記のように簡潔なコードでアクセシビリティの良いUIを構築できます。
カラーモードの切り替えやレスポンシブなレイアウトなど、より高度なUIも効率的に実装できるのが特徴です。

useColorModeフックの詳細な使用方法は Chakra UI公式ドキュメント を参照してください。

5. Material-UI (MUI)

Material-UI(MUI)は、Googleのマテリアルデザイン原則に基づいて実装されたReactコンポーネントライブラリです。

特徴

  1. Googleのマテリアルデザイン原則に基づく再利用可能コンポーネントが豊富

    • ボタン、フォーム、モーダルなど、一般的なUIパーツを網羅
  2. アクセシビリティへの配慮

    • WCAGガイドラインに準拠したデザインとコンポーネント
    • スクリーンリーダーの対応や、キーボード操作のサポートを標準装備
  3. TypeScriptとの親和性

    • TypeScriptで記述され、型定義の補完が可能
    • IDEによる自動補完やエラー検出もできる
  4. パフォーマンス最適化

    • Tree shakingによるバンドルサイズの最適化
    • 使用されていないコンポーネントを自動的に除外し、ファイルサイズを削減
  5. サーバーサイドレンダリング(SSR)のサポート

    • 初期ロード時のパフォーマンスを最適化

コード例

以下の例では、Material-UI の基本的なコンポーネント(Box、TextField、Button)を使用して、シンプルなフォームを作成しています。

App.jsx
import React from 'react'
import { Button, TextField, Box } from '@mui/material';

function SimpleForm() {
  return (
    <Box sx={{ padding: 2 }}>
      <TextField
        label="名前"
        variant="outlined"
        fullWidth
        margin="normal"
      />
      <TextField
        label="メールアドレス"
        variant="outlined"
        fullWidth
        margin="normal"
      />
      <Button variant="contained" color="primary" sx={{ mt: 2 }}>
        送信
      </Button>
    </Box>
  );
}

export function App(props) {
  return (
    <div>
      <SimpleForm />
    </div>
  )
}

コード解説

  1. Box コンポーネント:

    <Box sx={{ padding: 2 }}>
      {/* 子要素 */}
    </Box>
    
    • Box コンポーネントでレイアウトを調整
    • sx プロップで直接スタイルを適用
    • padding: 2 は、MUIのスペーシングシステムによる2単位分のパディング
  2. TextField コンポーネント:

    <TextField 
      label="メールアドレス" 
      variant="outlined" 
      fullWidth 
      margin="normal" 
    />
    
    • label: フィールドのラベルを設定
    • variant="outlined": アウトライン付きのスタイルを適用
    • fullWidth: フィールドを親要素の幅いっぱいに広げる
    • margin="normal": 標準的なマージンを適用
  3. Button コンポーネント:

    <Button 
      variant="contained" 
      color="primary" 
      sx={{ mt: 2 }}
    >
      送信
    </Button>
    
    • variant="contained": 塗りつぶしスタイルのボタン
    • color="primary": プライマリカラーを適用
    • sx={{ mt: 2 }}: マージントップを2単位分設定

以上のように、MUIを使用することで、Googleのマテリアルデザインに基づいた一貫性のあるUIを効率的に構築できます。

CSSフレームワークの総合比較

Next.jsプロジェクトで使用する主要なCSSフレームワークを比較しました。以下の評価基準に基づいて、各フレームワークを◎(3点)、○(2点)、△(1点)の3段階で相対評価しています。

評価基準

  1. Next.jsサポート

    • ◎: 公式ドキュメントで明示的にサポートされ、詳細な説明がある
    • ○: 公式ドキュメントでサポートしているが、詳細な説明がない
    • △: 公式サポートがない、または限定的
  2. GitHub Stars

    • ◎: 70,000以上
    • ○: 30,000 - 69,999
    • △: 30,000未満
  3. 学習容易性

    • Next.js/React環境での使いやすさ
    • サンプルコードとチュートリアルの充実度
    • JavaScript/React経験者の親和性
  4. パフォーマンス

    • ランタイムオーバーヘッドの有無
    • ビルド時の最適化
    • ページ読み込み速度への影響

総合比較表

フレームワーク Next.jsサポート GitHub Stars 学習容易性 パフォーマンス 総合評価
Tailwind CSS 11点
CSS Modules 10点
Material-UI 9点
Chakra UI 9点
Styled Components 7点

評価詳細

1位 Tailwind CSS (総合評価: 11点)

Next.jsサポート: ◎ (3点)

GitHub Stars: ◎ (3点)

学習容易性: ○ (2点)

  • 「ユーティリティクラス」の学習曲線はやや急だが、使用法は直感的
  • 豊富な「ユーティリティクラス」により柔軟なスタイリングが可能

パフォーマンス: ◎ (3点)

  • 未使用スタイルの自動削除機能により高速な読み込みを実現
  • ビルド時の最適化により、小さなファイルサイズを維持

2位 CSS Modules (総合評価: 10点)

Next.jsサポート: ◎ (3点)

GitHub Stars: △ (1点)

学習容易性: ◎ (3点)

  • 通常のCSSの知識でほぼそのまま使用可能
  • コンポーネントベースの開発に適した構造

パフォーマンス: ◎ (3点)

  • 必要なスタイルのみを読み込み、ファイルサイズを最小化
  • ビルド時の最適化により高速な読み込みを実現

3位 Material-UI (総合評価: 9点)

Next.jsサポート: ○ (2点)

  • 公式サポートあり、ただし詳細なガイドは限定的
  • Next.js CSS-in-JS

GitHub Stars: ◎ (3点)

学習容易性: ○ (2点)

  • 豊富な機能と多様なコンポーネントにより学習曲線が存在
  • 詳細なドキュメントとサンプルコードが充実

パフォーマンス: ○ (2点)

  • 豊富なコンポーネントを提供してくれるが、ファイルサイズに注意が必要
  • サーバーサイドレンダリングのサポートにより初期表示を最適化

4位 Chakra UI (総合評価: 9点)

Next.jsサポート: ○ (2点)

  • 公式サポートあり、ただし詳細なガイドは限定的
  • Next.js CSS-in-JS

GitHub Stars: ○ (2点)

  • 37,300スター
  • 人気が上昇中

学習容易性: ◎ (3点)

  • 直感的なAPIと豊富なドキュメントにより初心者にも扱いやすい
  • コンポーネントベースの設計で、モダンな開発手法に適合

パフォーマンス: ○ (2点)

  • 大規模プロジェクトでの最適化に注意が必要

5位 Styled Components (総合評価: 7点)

Next.jsサポート: ○ (2点)

  • 公式サポートあり、ただし詳細なガイドは限定的
  • Next.js CSS-in-JS

GitHub Stars: ○ (2点)

  • 40,300スター
  • 安定した人気を維持

学習容易性: ○ (2点)

  • JavaScriptとCSSの両方の知識が必要
  • CSS-in-JSの概念理解に時間がかかる場合がある

パフォーマンス: △ (1点)

  • 動的スタイル生成によるランタイムオーバーヘッドの可能性
  • 大規模プロジェクトや頻繁なスタイル変更時にパフォーマンスへの影響に注意が必要

まとめ

今回の調査では、Next.jsとの互換性、GitHubスター数、パフォーマンス、そして適度な学習曲線により、Tailwind CSS (総合評価: 11点) が1位という結論に至りました。

ただし、最適なCSSフレームワークは、プロジェクトの規模、チームの経験、デザイン要件など、様々な要因によって変わります。

本記事で紹介した各フレームワークの特徴を参考に、皆様のプロジェクトに最適なCSSフレームワークを選定する一助となれば幸いです。

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