#私は人間です — AI時代の「人間らしさ」を問うWebアプリをつくった話
こんにちは、ほりゆうです。
今回は、私が個人開発したWebアプリ「#私は人間です」について紹介させていただきます。
このアプリはNext.jsとRailsで開発しております。
このアプリは、ユーザーがランダムに出題される3つの質問に自由に回答し、その回答からAIが「どれだけ人間らしいか」を評価するというものです。評価結果は、感情表現・一貫性・経験の具体性・ユーモア・倫理的判断の5項目でスコア化され、レーダーチャートで可視化されます。
なぜ作ったのか:動機
きっかけは、「AIを見抜く人狼ゲームのような体験が作れないか?」というアイデアからでした。
ユーザーとAIを同じチャットルームに集めて、会話の中でAIを当てるみたいな感じですね。
ただ、実際に人同士でAIか人間かを判定し合うシステムを作るのは難しく、すぐに成立する仕組みをつくるのは困難そうだと感じました。とはいえ、「人間らしさとは何か?」という問い自体が非常に面白く、そこから派生する形でこのアプリの構想が生まれました。
そこで今回は、まず自分自身の人間らしさを診断してもらうという形でプロトタイプを作りました。ライトな体験として提供することで、多くの人にとって「自分の言葉の背後にある人間らしさ」について考えるきっかけになれば面白いなと考えました。
作ってみて思ったこと
そもそも人間らしさの定義はないと思います。
このアプリを作る過程で、人間らしさとは何かということをあらためて考える機会になりました。
- 感情表現
- 一貫性
- 経験の具体性
- ユーモア
- 倫理的判断
これらは、AIとの壁打ちで私が決めた人間らしさです。私たちが普段人間らしさとして何となく感じているものですが、AIが進化する今、それらを定量的に捉えたり評価したりすることの難しさと面白さを感じています。
実際、OpenAIやGemini、GrokなどさまざまなAIがアウトプットを出す中で人間と見分けがつかないケースも増えてきていると思います。
今後挑戦したいこと
まだまだこのアプリはネタ的な側面が強いですが、今後はもう少し根拠を持った評価軸を構築していきたいと考えています。
あとは、具体的な機能だと以下のようなものを実装したいです。
- 個別の評価結果ページ
- 現状は評価結果が出るだけですが、他人と共有できるリンクを設けたいです。
- より細かいコメントや指摘
- 現在はスコアのみですが、どの部分が人間らしく、どの部分がAIっぽいのかなど、文章へのフィードバックを強化していきたいです。
展望と願い
このアプリは、個人開発としてスタートしましたが、将来的にはいくつかの方向性を視野に入れています。
他のプロジェクトやメディアとのコラボレーション
人間らしさをテーマにした作品や企画と一緒に展開してみたいと考えています。
チーム開発の練習教材としての活用
Webアプリ開発の全体像を体験できる題材として、これをベースにしたチーム開発練習用の教材にもできるのではないかと考えています。というのも、自分は5年くらい前に異業種からエンジニアに転職しましたが、最近はエンジニアになるハードルが上がっているようにも感じております。このアプリがチーム開発を気軽に試せるプロジェクトの土台として提供できれば嬉しいです。
さいごに
「#私は人間です」は、「人間らしさとは何か?」を考えるためのアプリケーションです。AIとの距離がますます近くなる今、人間であることの意味をあらためて問い直す場があってもいいんじゃないかなと思っています。
よければ、ぜひ試してみてください!
そして、もし何か感じたことがあれば、ぜひSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。
また、何かあればXに気軽にご連絡ください。
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