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FlutterFlowを2ヶ月利用して気がついたこと

2021/07/30に公開

FlutterFlowはプロトタイプ制作には非常に役に立つ

私がFlutterFlowを利用しようと思ったのは、プロトタイプを制作するためでした。
アプリのプロトタイプの評価は、スマホで動かしてみるのがよりリアリティがあり良いと思い、FlutterFlowを使えばテスト配布まで極力短い時間で到達できるのではと、使い始めました。

FlutterFlowを2ヶ月ほど利用し、細かく分けるとスマホアプリ、Webアプリそれぞれ3つの計6つのアプリのプロトタイプを制作しました。
端的に言うと、FlutterFlowはプロトタイプ制作には非常に役立つことを感じています。
使って良かったと思えるプロダクトです。

リアリティを求めるとFlutterFlow以上の知識が必要

プロトタイプが進化し、よりリアリティを出そうと実データを使いたくなります。認証機能も動かしてみたくなります。
それらがあることで、UI・UXの課題に気づくようになります。
その課題に柔軟に対応しようとすると、他のサービスにたどり着き、連携を考えることになります。

Firebaseと連携する

FlutterFlowはGoogle社のフレームワークのFlutterを扱っているので、Firebaseと簡単に連携ができるようになっていて、Firebaseを設定すれば実データを取り込んだり認証がすぐに実装できます。
簡単そうなので、Firebaseの設定がしたくなります。

このページを見に来てくださる方のほとんどは、ご自身で設定できるように思います。
私はデザイナーにも見て欲しいと思っているのですが、
バックエンドの知識を持っている方は必ずしも多くはないと思います。
自分でFirebaseを学んで設定するか、バックエンドの知識のある仲間にお願いするか。

私は幸い、事業の立ち上げで外注でアプリ制作をお願いしていて、Firebaseを使うことになり調べていました。
試しに自分でプロジェクトを作ってみたり、Hostingしてみたりしていたので、画面にはなじみがありました。

その分、認証(Auth)やデータ(Firestore)などと連携するときに、幾分ハードルが低かった。
*最初は内心、失敗したりものすごい課金されたりしたらどうしようとドキドキハラハラでした。
Firebaseとの出会いは偶然でしたが、おかげで少しは進みが良かったです。

プログラムを書く

FlutterFlowの良さは、コードを自分で書かずにGUIで見た目からアプリを作って行くことができるところです。
しかしながら、サービスの連携をしようとすると、やはりプログラミングが必要になることが多いです。
例えば、サーバー側の処理を実装しようとCloud Functions(for Firebase)を使う場合、JavaScriptやTypeScriptでコードを書いて連携します。

この他、FlutterFlowだけでは実装できないFlutter(Dart)の機能があり、不足する点は自分でDartを書く必要があります。
当然かもしれませんが、FlutterFlowがあらゆるFlutterの機能に対応しているわけではありません。
思い通りに動かそうとして実現できないとき、Flutterを調べて学び、自然とFlutterが自分で書けるようになると良いな、なんて思わされます。

それ以外にも、Webアプリを作ろうとすると、FlutterFlowでは設定が不十分なため、自分で設定ファイルなどを修正して対応します。
FlutterFlowで実装して動作確認したらうまく動かず、ソースコードを調べるとどうやらバグのようで、自分で修正することになります。

GitHubと連携すると離れられなくなる

FlutterFlowはPro PlanでGitHubと連携できるのですが、手元にソースコードを受け取り、編集してテストするスピードが格段に上がります。
私は14日間のTrialを始めてGitHub連携を試したところ、早々に課金を決定してしまいました。
*これはGitHubの凄さなのかもしれませんが。

一方で、当然ながらGitやGitHubを使えなければこの恩恵は受けられません。
私は正直、GitもGitHubにも苦手意識があり使いこなせていませんでした。
しかし、FlutterFlowを課金して使うことを決めたとき、GitもGitHubも使いこなそうと決めました。
おかげで便利な機能も知り、快適な開発環境になってきています。

万能ではないが、強力なパートナー

ざっくりとしてはいますが、FlutterFlowを使い続けて気がついた主なことをまとめました。
正直なところ、ノーコードを期待していたところもあるのですが、ローコードのプロダクトだと思います。

私にとっては、FlutterFlowの利用をきっかけに、FirebaseやGit、GitHub、TypeScriptなどの知識を深める良い機会となりました。
今はビジネスデザイナーという肩書きですが、学生〜社会人スタート時はJavaエンジニアだったこともあり、その時の経験が役に立っています。

FlutterFlowを使う以前は、プロトタイプ作りに課題感を持っていましたが、今は実際に動くプロトタイプを用意できるようになりました。

FlutterFlowは気がつくとUIが変わっていたり、新しい機能が追加されていたり、進化が続いています。
キャッチアップしながら、私自身の進化にもつなげ、スピード感のある開発を実現していきます。

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