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Proxmox に OpenWRT をインストールし、ルーターとして使う

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本記事の目的

  • 新品 PC へ Proxmox, Open vSwitch をインストールし、OpenWRT コンテナを稼働させ自作ルーターとする手順の紹介
  • 以下の状態がゴール


※ハードウェアの品番は動作確認を含めて併記しています

操作サマリー

  1. Proxmox をインストールするマシンを仮の LAN へ接続
  2. Proxmox セットアップ
  3. Proxmox 初期設定, Open vSwitch インストール, OpenWRT コンテナ作成・Proxmox 管理用 Web 画面を開く
    1. Proxmox コンソールを開く
      • Open vSwitch インストール
    2. Proxmox コンソールを閉じる
    3. OVS ブリッジネットワーク作成, 名前 = ovsbr_wan0
    4. Linux ブリッジネットワーク作成, 名前 = vmbr_lan0
    5. Proxmox コンソールを開く
      • pct create コマンドにてコンテナ作成・まだ起動しない
    6. Proxmox コンソールを閉じる
    7. ovsbr_wan0 を名前 = eth0 で OpenWRT と接続させる
    8. vmbr_lan0 を名前 = lan0 で OpenWRT と接続させる
    9. OpenWRT コンテナ起動
    10. Proxmox コンソールを開く
      1. OpenWRT のコンソールを開く
        • /etc/config/network を編集
      2. OpenWRT のコンソールを閉じる
    11. OpenWRT の LAN 側 NIC へケーブルを接続
    12. コンテナ再起動
  4. OpenWRT 初期設定・OpenWRT 管理用 Web 画面を開く
    1. 管理者パスワード設定
    2. SSH 公開鍵設定
    3. SSH 応答 NIC の設定
    4. SSH パスワード認証の無効化
    5. Network / Interfaces 設定ページを開く
    6. Network / DHCP and DNS 設定ページを開く
      1. General・ドメイン名設定
      2. Devices & Ports・Listen NIC 設定
      3. Devices & Ports・Exclude NIC 設定
      4. Forwards・DNS サーバーの追加
      5. Hostnames・ホスト設定
    7. System / System 設定ページを開く
      • General Settings・タイムゾーンの設定
  5. OpenWRT 管理用 Web ページを閉じる
  6. ルーター稼働用の Proxmox 設定・Proxmox 管理用 Web ページへ戻る
    1. Proxmox コンソールを開く
      1. OpenWRT コンソールを開く
        • /etc/config/network を編集
      2. OpenWRT コンソールを閉じる
      3. /etc/network/interfaces を編集
        • 管理用 NIC の固定 IP 設定を変更, OpenWRT の lan0 へ接続できるよう修正
      4. /etc/hosts を編集
        • 新ネットワークの IP アドレスを Proxmox へ割り当てる
    2. Proxmox コンソールを閉じる
    3. OpenWRT コンテナ自動起動設定
  7. Proxmox VE 電源 OFF
  8. LAN ケーブル接続変更
  9. Proxmox VE 電源 ON

初期状態のケーブル接続

ovsbr_wan0 ブリッジネットワーク

以下の図での ens2 を含む仮想ブリッジが ovsbr_wan0 です
WAN へ接続する NIC として使います

vmbr_lan0 ブリッジネットワーク

上の図での ens3, ens4, ens5 を含む仮想ブリッジが vmbr_lan0 です
LAN 内の各機器と接続するためのものです

OpenWRT コンテナ作成 ( pct create コマンドにてコンテナ作成 )

pct create <コンテナ ID> /var/lib/vz/template/cache/<Proxmox へ保存した OpenWRT のイメージ> --arch <ホストマシンのアーキテクチャ> --hostname <コンテナ名> --rootfs local-lvm:<使用するディスクサイズ> --memory <割り当てるメモリサイズ> --cores <割り当てる CPU コア数> --ostype unmanaged --unprivileged 1

Proxmox 管理用 Web 画面から作成することはできません。コミュニティ版のリポジトリには OpenWRT のイメージが無いためです
非特権コンテナを作成します ( --unprivileged に 1 を渡す )。デフォルト値は 0 ( 特権コンテナ作成 ) です
ovsbr_wan0 と vmbr_lan0 を接続した後起動します。この時点では起動しません

OpenWRT の NIC : eth0

OpenWRT のデフォルト設定で WAN 側 NIC の名前は eth0 です。この設定を活かしてセットアップを進めます
名前を変更するとインターネットへ接続するために設定を変更しなければなりません。かなり面倒 & eth0 から名前を変更する理由がないためこちらの名前は eth0 とします

OpenWRT の NIC : lan0

こちらの名前は自由に設定できます
/etc/config/network へ書き込む名前です

OpenWRT の /etc/config/network 最初の記述 ( 手順 3-10-1 )

記入例は以下の通り・LAN 側 NIC の設定を追記する必要があります
この時点ではセットアップ用仮 LAN へ接続するよう記入します

config interface 'lan'
        option proto 'dhcp'
        option netmask '255.255.255.0'
        option device 'lan0'

OpenWRT 再起動前・ケーブル接続

OpenWRT 管理用 Web 画面を開くために OpenWRT LAN 側 NIC と接続します

OpenWRT 管理用 Web ページ・Network / Interfaces ( 手順 4-5 )

開くだけで OK です。「設定を更新しますか?」と聞かれるので「YES」ボタンをクリックしましょう

OpenWRT の /etc/config/network ルーター稼働前の記述 ( 手順 6-1-1 )

記入例は以下の通り・ゲートウェイとしての IP 設定を記入します

config interface 'lan'
        option proto 'static'
        option netmask '255.255.255.0'
        option ipaddr '192.168.1.1'
        option device 'lan0'

Proxmox の /etc/network/interfaces

Proxmox 管理用 NIC ( ens1 ) の固定 IP 設定を変更する必要があります
OpenWRT の lan0 へ接続できるよう修正しましょう

Proxmox の /etc/hosts

/etc/network/interfaces の修正に合わせてこちらも修正する必要があります

Proxmox 再起動前・ケーブル接続変更 ( 手順 8 )

以下の状態へケーブルを接続し直しましょう

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