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VSCodeにC++開発環境(GoogleTest)を構築
MacでVSCode(Visual Studio Code)にC++環境を構築する方法を紹介します。
- この記事でわかること
- MacでVSCodeのC++開発環境の構築方法
- VSCodeでGoogleTestを使用する方法
- VSCodeで使えるショートカット
環境は以下のとおりです。
前提は、clangがインストールされていることです。
% sw_vers
ProductName: macOS
ProductVersion: 13.4
BuildVersion: 22F66
% clang --version
Apple clang version 14.0.3 (clang-1403.0.22.14.1)
Target: arm64-apple-darwin22.5.0
Thread model: posix
VSCodeの公式サイトを参考にしています。
C++開発環境導入
VSCodeに「C/C++」をインストール
VSCodeはデフォルトではC++をビルドすることができません。
拡張機能を導入する必要があります。
拡張機能でC++と検索してください。
Microsoftが提供するC/C++をインストールします。
これでビルド環境が整いました。
ビルドと実行
hello worldを実行します。
#フォルダ作成
ビルドの設定をフォルダ単位で行うため、フォルダを作成します。
Explorer - Open Folderから新しいフォルダを追加します。
cppファイル作成
右クリック-New File...を選択して、新しいcppファイルを作成します。
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
cout << "hello world" << endl;
}
デバッグ実行
「Debug」マークを実行して、デバッグ構成を選択すれば、ビルドとデバッグ実行が可能になります。
デバッグ実行2
別の方法でも実施可能です。
「Run and Debug」でビルドして、デバッグ実行することも可能です。
「DEBUG CONSOLE」に出力結果が表示されます。
GoogleTestのビルド設定
GoogleTestのライブラリをLinkできるように設定する必要があります。
「デバッグ構成」で環境を構築すると、作成したフォルダに「.vscode」フォルダが作成され、
直下に「task.json」が作成されます。
この中にデバッグオプションを指定することで、GoogleTestのライブラリ(-lgtest_main -lgtest)をLinkします。
{
"tasks": [
{
"type": "cppbuild",
"label": "C/C++: clang++ アクティブなファイルのビルド",
"command": "/usr/bin/clang++",
"args": [
"-fcolor-diagnostics",
"-fansi-escape-codes",
"-g",
"${file}",
"-o",
"${fileDirname}/${fileBasenameNoExtension}"
"-lgtest_main", ★GoogleTest用に追加★
"-lgtest" ★GoogleTest用に追加★
],
"options": {
"cwd": "${fileDirname}"
},
"problemMatcher": [
"$gcc"
],
"group": {
"kind": "build",
"isDefault": true
},
"detail": "デバッガーによって生成されたタスク。"
}
],
"version": "2.0.0"
}
ショートカットで効率化
ショートカットを使用することで、「デバッグ実行」や「「DEBUG CONSOLE」の表示」を簡単に実行できます。
アクション | ショートカット |
---|---|
デバッグ実行 | F5 |
ビルド | ⌘ + shift + |
「DEBUG CONSOLE」の表示 | ⌘ + shift + y |
タブを右に移動 | ⌘ + shift + ] |
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