Windowsでの開発環境構築
About
これまでWSL2で開発を行ってきたが,ふとWindowsネイティブ環境にもある程度の環境を整えたいと思い立って環境構築することにした.
やったこと
- PowerShell関連の設定
- gccコンパイラのインストール(MinGW)
- git for Windowsのインストール
- node.jsのインストール
- GitHubからZennへのデプロイ
- Rustのインストール
おまけ
-
$PROFILE
の場所を$HOME\OneDrive\ドキュメント\PowerShell\
から$HOME\Documents\PowerShell\
に変更
PowerShell関連の設定
事前にNerd-Font対応のフォントを入れておく必要がある.
私はHackGen Console NFJ
を常用している.
Oh-My-Poshインストール
winget
を用いてインストールした.
$ winget install oh-my-posh
次に,powershellのプロファイル$PROFILE
(bashの.profile
みたいなもの?)に,起動時oh-my-posh
を読み込むよう記述する.
$ code $PROFILE
# code は vscode のこと.任意のエディタに置き換え可能.
はじめて上記コマンドを実行すると,新しく規定の場所(マイドキュメントのフォルダ.Windows11では$HOME\OneDrive\ドキュメント\PowerShell\
)にMicrosoft.Powershell_profile.ps1
というファイルが生成されるので,ここに以下を書き込む.
oh-my-posh init pwsh --config "$env:POSH_THEMES_PATH\hoge.omp.json" | Invoke-Expression
ただし,hoge
の部分はテーマの名前を入れる.
テーマは$env:POSH_THEMES_PATH\
下にいっぱい入ってる.)詳細は公式ドキュメント参照.)
最後に,$PROFILE
を読み込む.
$ . $PROFILE
[参考]
Windows | Oh My Posh
Windows ターミナルのカスタムプロンプトのセットアップ | Microsoft Learn
Terminal-Iconsのインストール
$ Install-Module -Name Terminal-Icons -Repository PSGallery
[参考]
devblackops/Terminal-Icons: A PowerShell module to show file and folder icons in the terminal
$PROFILE
に,Terminal-Icons
を読み込むよう追記する.
$ code $PROFILE
Import-Module -Name Terminal-Icons
保存して読み込む.
$ . $PROFILE
gccコンパイラのインストール(MinGW)
以下の記事にしたがってインストールした.
C言語 | MinGW-w64のダウンロードとインストール
git for Windowsのインストール
Git for Windowsホームページからインストーラをダウンロードしてインストールする.
ただし,今回はSSHクライアントとしてWindows標準のもの(C:\Windows\System32\OpenSSH\ssh.exe
)を使いたかったので,ウィザードで「Choosing the SSH executable」の項目を「Use external OpenSSH」に設定した.($env:path
にパスが通っていることを確認しておく)
また,デフォルトのブランチ名をmainに変更するため,「Adjusting the name of the initial branch in new repositories」の項目で「Override ...」にチェックを入れた.
[参考]
WindowsにGitをインストールする手順
【Windows】Gitの環境構築をしよう!
node.jsのインストール
Zenn CLI をインストールするのに必要だし,どうせ後でやるのでインストールした.
WSL上ではnode.jsを直接インストールしていたが,Windowsにはバージョンマネージャnvm
を用いてインストールすることにした.
nvmのインストーラでインストールすると,(たぶん)Pathが自動的にいい感じに設定される.
$ nvm version
# インストールしたバージョンが表示されればOK
$ nvm list available
# 利用可能なnodejsのバージョン一覧が表示される
# 今回はLTSバージョンのうち最新のもの(執筆時点で18.15.0)を選択した
$ nvm install 18.15.0
$ nvm list
# 上記コマンドでインストールしたnodejsのバージョンが表示されていればOK
# nvm use コマンドでたった今インストールしたバージョンに切り替え
$ nvm use 18.15.0
[参考]
nvm-windowsでNode.jsバージョン管理 - Qiita
Releases - coreybutler/nvm-windows
GitHubからZennへのデプロイ
[参考]
GitHubリポジトリでZennのコンテンツを管理する
Rustのインストール
Rust公式ページからRustup
のインストーラをダウンロードして実行.
RustはデフォルトではC++ Build Toolsを必要とするので,これがない場合は次のように聞かれる.
Rust Visual C++ prerequisites
Rust requires a linker and Windows API libraries but they don't seem to be
available.
These components can be acquired through a Visual Studio installer.
1) Quick install via the Visual Studio Community installer
(free for individuals, academic uses, and open source).
2) Manually install the prerequisites
(for enterprise and advanced users).
3) Don't install the prerequisites
(if you're targetting the GNU ABI).
>
しかし,先にMinGW
でC/C++コンパイラをインストールしているので,そっちを使いたい.
よってここでは3)
を選択し,次に聞かれるinstall optionsでdefault host triple
をx86_64-pc-windows-gnu
に変更する.
他の設定はそのままにしてProceed with installationすると,インストールが開始される.
$PROFILE
の場所を変更
おまけ: Windows11 デフォルトでは,マイドキュメントの場所が$HOME\OneDrive\ドキュメント
になっている.
そして,$PROFILE
はデフォルトでマイドキュメントの場所に配置されるので,強制的にOneDrive配下におかれて鬱陶しい.
まず,OneDriveの設定から「重要なPCフォルダーをOneDriveにバックアップする」という項目の「バックアップを管理」をクリックし,「ドキュメント」のトグルをオフにする.
次に,エクスプローラー上でOneDrive配下のドキュメントフォルダを右クリックして,「プロパティ」〉「場所」を選択.「標準に戻す」をクリックして適用をクリックする.
PCを再起動したのち,Powershellを起動し,
$ $PROFILE
とすると,C:\Users\ユーザ名\Documents\PowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1
と返ってくるはずである.
ただし,PowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1
がまだOneDrive\ドキュメント
に残っている場合は,PowerShell\
をフォルダごとC:\Users\ユーザ名\Documents\
に移動する.
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