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気楽にキーボード設計して天キー持っていこうぜって話。

2024/12/10に公開

最初に

この投稿は、2024年のキーボードアドベントカレンダーの10日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/10116

昨日は t-miyajimaさんの自作キーボード工房を自作しました!でした。
https://dvorak55.hatenadiary.jp/entry/adventar20241209
僕も秘密基地欲しい! 秘密基地をつくって、旋盤とかほしいし、木工の部屋ほしいし、3Dプリンタとかレーザーカッター置きまくりたいよーとか思っていました。

今年も11月に天キー参加してきました。
毎回天キーは楽しい。タイムラインで有名な人のキーボードをみるのも楽しいし、まして見たことないめっちゃ心惹かれるキーボードにであうのもとても楽しいです。

たとえば、hsgwさんのUltimate unicode input deviceとか初めて会場で見かけましたが、めっちゃ心惹かれる作品でした。


ということで、せっかくの天キーだったら、みんなの「俺の考える最強のキーボード」であったり、「くっそ癖がみえるキーボード」をみたいぜって言う欲があります。

ただ、一方で、天キーのあとにちょっとハードル高いよ!って話も聞こえました。
https://x.com/interestor/status/1854125421396365495
じゃあ、天キー持参組のボトム層として、気軽に設計する方法とか、私が持ってった例とか紹介したら、みんなのもっと気軽に天キーキーボードを持ってきてくれないかなぁとおもって、この記事を書いています。
(なお、私は自キ活1年ちょいぐらいの雑魚なので、雑魚の意見としてきてください)

持っていったもの1; まったく動かないモック

はい、設計とか書いてますが、初っ端から設計ほとんどしないもの書いています。
実は、第6回の天キーでは、以下のモックを持っていきました。

この時期は、Keyballにハマっており、コンセプトは人差し指のKeyballあったら楽しいかもと思って、とりあえず、Keyboard layout editorで配列だけ考えてみました。
コンセプトは、以下です。

  • 人差し指トラックボール
  • 分割基板
  • カラムスタガード

順当に僕が考える最強の人差し指Keyballですね。
ところが、普通に基板設計したことないし、発注したこともない!
これはできねぇわということで、電子基板ゼロのモックだけ持っていきました。
正直、Keyboard layout editorのファイルを読み出して、ここでプレートデータにして、Fusionでオフセットして、3Dプリンタで印刷しただけです(作業時間2時間ぐらい。天キー前日に急遽つくった)
以下がキーキャップとキースイッチを外したものですが、電子基板ゼロですね。。。

まぁでもコンセプトは示せたので僕の中ではセーフと思っています。

持っていったもの2; 人の設計を丸パクリインスパイアしたもの

はい、ということで以下が、天キーにもっていったトラボ基板です。
実はこの子、人のファイル設計をすべて丸パクリインスパイアして作成されています。

僕の考える最強のKeyballのコンセプトできたし、早速作ろうとおもったのですが、難問が立ちはだかります。
いや、トラボの設計なんもわからん。
当然ですが、サリチル酸の本になんも書いていません。
全然すすまんと思ったところ、なんとKushima8さんがトラボ基板・トラボケースの設計データを公開されていることをご本人からお伺いしました。(めっちゃ感謝です)

https://github.com/kushima8/PMW3360

またいいタイミングで、Massさんのトラボ設計の記事も公開されるという幸運にも恵まれました。
https://zenn.dev/masswork/articles/trackball-module-design-rpi-pico-00
そこで、回路はMassさんのを丸パクリインスパイアし、トラボケースはKushimaさんのものを丸パクリインスパイアしたトラボPoC基板を作成しました。
なお、小さいのは設計ミスったら、損失がでかいとビビって100x100以下のサイズで発注したからです。
実のところ、初めての基板設計だったので、たくさんミスってて、第3版ぐらいだったりします。
よかった小さくしといて。
基板設計もトラボケースも借り物やんけというツッコミがあるかと思いますが、完成まで持っていけたので私の中ではセーフです。

余談ですが、トラボのケースとか自分で設計を試みていました。
しかし、普通にKushima8さんのケースのほうが品質いいので、そのままにしています。
やっぱ先駆者にはなかなか勝てませんね

持っていったもの3; コンセプトが崩壊しちゃった子

トラボ基板もできたし、僕の考える最強のKeyballを作ろうとおもって作って作ったのが以下のBuffer49です。
こいつも天キーに持っていきました!

当初の計画は、以下のように僕の考える最強のKeyballでした。

ただ、そのコンセプトをゼロベースで見直したらBuffer49になりました。

  • 人差し指トラックボール (そもそもトラボよりマウスが便利な気がしてきた)
  • 分割基板 (RP2040 Zeroで分割キーボードの設計の仕方がわからなかった)
  • カラムスタガード (Slab40みてたらロースタッガードが作りたくなった)

といことで、コンセプトを見直した結果、すべてのコンセプトが入らないキーボードになってますね。
でも、テンションがのって完成し、それを天キーに持っていけたのでOKです。(←ここ重要)
コンセプトを思いついた日から完成までの期間が長すぎると、私はやる気がどっかにいってしまったり、完璧にしたい症候群がでてきたりしてしまうので、完成できたので満足です。
お仕事じゃないし、こういう紆余曲折もありだと個人的には思っています。

終わりに

初心者で、最初の1つに至っては設計したかといわれると微妙なところですが、今年は3つ天キーに持っていけました! (末席にいただけですが)
持っていったものは、

  • 電子基板0のモック
  • 設計を丸パクリしたもの
  • コンセプトが崩壊したもの

と散々ですが、持っていけました!
キースイッチとキーキャップをつけてdaihukuさんに写真撮ってもらえば、キラキラしたキーボードに見えます!すごい!
さらに、自分で考えたものを未完成とはいえ実現できる、また人から感想をもらえるというのは、楽しかったです。

ちょっと長くなりましたが、天キーに持っていきたいけど、ハードルが高いと思っている人は、こんなレベルでもいいんだと思って、次回持ってきてくれると嬉しいです!

追伸 この記事はAkashiaをつかって書きました。


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