Second Meを動かしてみた!AIによるセカンドブレイン構築への第一歩
はじめに
- 個人AIをローカルで動かす「Second Me」が面白そうだったので触ってみた
- 本記事では、Second Me構築までの手順と、触って見えてきた機能や可能性について紹介します
Second Meとは?
自分の記憶や思考を学習した「セカンドプレイン」をローカルで育てられるオープンソースプロジェクトです。
※ 以下、公式ドキュメント より引用。
Second Me is the first open-source AI identity system that delivers 100% private, deeply personalized AI agents built specifically to represent your authentic self.
It doesn't just learn your preferences - it comprehends your unique thinking patterns, represents you across different contexts, forms collaborative networks with other Second Mes, and creates new value in the emerging Agent economy.
Our mission is clear: safeguarding your distinct identity - your “Me” - while giving you a powerful new way to exist and express yourself in the AI age.
日本語訳
Second Meは、あなた自身を正確に表現するために構築された、完全にプライベートで深くパーソナライズされたAIエージェントを提供する、初のオープンソースAIアイデンティティシステムです。
単に好みを学習するだけでなく、あなた固有の思考パターンを理解し、さまざまな文脈であなたを代弁し、他のSecond Meと協調ネットワークを形成し、新たな価値を生み出します。
私たちの使命は明確です:AI時代において、自分自身を存在させ表現する強力な手段を提供しながら、あなたという「個性(Me)」を守り抜くことです。
何ができるのか?
READMEから抜粋して要約しました。
- 自分の記憶や思考を学習させ、文脈を理解する“分身AI”を育てられる
- 複数の人格(ロール)を切り替えて、状況に応じた振る舞いができる
- ローカル環境で動作し、プライバシーを守りながらAIを運用できる
- 他ユーザーのSecond Meと連携・協働する仕組みが構想されている
- OSSとして誰でも使え、個人のAIを自分で育てられる
環境構築
私の環境
- MacOS Sequoia 15.3.2(Apple M2 Pro, メモリ32GB)
- Python 3.10.14
セットアップ手順
- リポジトリのクローン
-
make setup
の実行(10〜20分かかった) -
make start
でアプリ起動 -
http://localhost:3000
にアクセスして動作確認
時間はかかりましたが、つまずくことなくここまで完了しました。
SecondMeを構築してみる。
- Define Your Identity
- Upload Your Memories
- Train Your Second Me
- Join AI Network
この手順で進むみたいです。
1. Define Your Identity
Personal Descriptionは、英語で220文字までしか入力できませんでした。
Xの自己紹介文をChatGPTでいい感じにリライトしてもらいました。
Software Engineer at a major Japanese tech company (Go / Next.js / GCP). Exploring practical AI applications in high-level dev environments. Also active in AI × Engineering consultations.
2. Upload Your Memories
ChatGPTで以下のようなプロンプトで、自分に質問をしてもらい書いてもらいました。
今の自分自身を深く理解し、他者にも伝えられるようにしたいです。
仕事とプライベートに分けて、自分の今をすべて言語化したいので、深掘りのための質問をしてください。
3. Train Your Second Me
Step 1: Choose Support Model for Data Synthesis
-> とりあえずOpenAIのAPI Keyを設定しました。
Step 2: Choose Base Model for Training Second Me
-> Qwen2.5-3B-Instruct(32GB+ RAM 推奨)を選択しました。(PCスペックはApple M2 Pro, 32GB)
そしてStart Trainingを実行!
トレーニングが始まると、下に進捗とログが表示されました。
完了まで20分ぐらい待ちました。
4. Join AI Network
global networkに接続できるということですが、真面目に書きすぎて個人情報を含んでいるし、もう少し調べてからやってみます!
記事用にダミーデータにしておけばよかったかも...
Playground
最後にPlaygroundで私について質問してみました。
ちゃんと私について答えてくれました。
今後試したいこと・気になった機能
- global networkに接続したい。
- Second Me Appsも試してみたい。
まとめ
Second Meは、ローカルで自分専用のAIを育てられる面白いOSSプロジェクトでした。
セットアップも(開発者にとっては)比較的スムーズで、記憶や人格を取り込む仕組みもシンプルかつ直感的なインターフェースだと感じました。
まだ発展途上な部分もありますが、自分のセカンドブレイン構築に役立つ可能性を感じました。
今後はより実用的な活用方法を模索しながら、自分だけのAIとの付き合い方を深めていきたいです。
※この記事は技術検証・学習目的での記録です。プロジェクトの最新情報は公式リポジトリをご確認ください。
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