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Second Meを動かしてみた!AIによるセカンドブレイン構築への第一歩

2025/03/23に公開
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はじめに

  • 個人AIをローカルで動かす「Second Me」が面白そうだったので触ってみた
  • 本記事では、Second Me構築までの手順と、触って見えてきた機能や可能性について紹介します

Second Meとは?

自分の記憶や思考を学習した「セカンドプレイン」をローカルで育てられるオープンソースプロジェクトです。

※ 以下、公式ドキュメント より引用。

Second Me is the first open-source AI identity system that delivers 100% private, deeply personalized AI agents built specifically to represent your authentic self.
It doesn't just learn your preferences - it comprehends your unique thinking patterns, represents you across different contexts, forms collaborative networks with other Second Mes, and creates new value in the emerging Agent economy.
Our mission is clear: safeguarding your distinct identity - your “Me” - while giving you a powerful new way to exist and express yourself in the AI age.

日本語訳

Second Meは、あなた自身を正確に表現するために構築された、完全にプライベートで深くパーソナライズされたAIエージェントを提供する、初のオープンソースAIアイデンティティシステムです。
単に好みを学習するだけでなく、あなた固有の思考パターンを理解し、さまざまな文脈であなたを代弁し、他のSecond Meと協調ネットワークを形成し、新たな価値を生み出します。
私たちの使命は明確です:AI時代において、自分自身を存在させ表現する強力な手段を提供しながら、あなたという「個性(Me)」を守り抜くことです。

何ができるのか?

READMEから抜粋して要約しました。

  • 自分の記憶や思考を学習させ、文脈を理解する“分身AI”を育てられる
  • 複数の人格(ロール)を切り替えて、状況に応じた振る舞いができる
  • ローカル環境で動作し、プライバシーを守りながらAIを運用できる
  • 他ユーザーのSecond Meと連携・協働する仕組みが構想されている
  • OSSとして誰でも使え、個人のAIを自分で育てられる

環境構築

私の環境

  • MacOS Sequoia 15.3.2(Apple M2 Pro, メモリ32GB)
  • Python 3.10.14

セットアップ手順

  1. リポジトリのクローン
  2. make setup の実行(10〜20分かかった)
  3. make start でアプリ起動
  4. http://localhost:3000 にアクセスして動作確認

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時間はかかりましたが、つまずくことなくここまで完了しました。

SecondMeを構築してみる。

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  1. Define Your Identity
  2. Upload Your Memories
  3. Train Your Second Me
  4. Join AI Network

この手順で進むみたいです。

1. Define Your Identity

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Personal Descriptionは、英語で220文字までしか入力できませんでした。
Xの自己紹介文をChatGPTでいい感じにリライトしてもらいました。

Software Engineer at a major Japanese tech company (Go / Next.js / GCP). Exploring practical AI applications in high-level dev environments.  Also active in AI × Engineering consultations.


2. Upload Your Memories

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ChatGPTで以下のようなプロンプトで、自分に質問をしてもらい書いてもらいました。

今の自分自身を深く理解し、他者にも伝えられるようにしたいです。
仕事とプライベートに分けて、自分の今をすべて言語化したいので、深掘りのための質問をしてください。


3. Train Your Second Me

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Step 1: Choose Support Model for Data Synthesis
-> とりあえずOpenAIのAPI Keyを設定しました。

Step 2: Choose Base Model for Training Second Me
-> Qwen2.5-3B-Instruct(32GB+ RAM 推奨)を選択しました。(PCスペックはApple M2 Pro, 32GB)

そしてStart Trainingを実行!
トレーニングが始まると、下に進捗とログが表示されました。

完了まで20分ぐらい待ちました。
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4. Join AI Network

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global networkに接続できるということですが、真面目に書きすぎて個人情報を含んでいるし、もう少し調べてからやってみます!
記事用にダミーデータにしておけばよかったかも...

Playground

最後にPlaygroundで私について質問してみました。
ちゃんと私について答えてくれました。

今後試したいこと・気になった機能

  • global networkに接続したい。
  • Second Me Appsも試してみたい。

まとめ

Second Meは、ローカルで自分専用のAIを育てられる面白いOSSプロジェクトでした。
セットアップも(開発者にとっては)比較的スムーズで、記憶や人格を取り込む仕組みもシンプルかつ直感的なインターフェースだと感じました。
まだ発展途上な部分もありますが、自分のセカンドブレイン構築に役立つ可能性を感じました。
今後はより実用的な活用方法を模索しながら、自分だけのAIとの付き合い方を深めていきたいです。

※この記事は技術検証・学習目的での記録です。プロジェクトの最新情報は公式リポジトリをご確認ください。

GitHub: second-me/second-me

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