🫖
Raspberry Pi Picoのピンの電気的な仕様
Rapberry Pi Picoのピン配置
Rapsberry Pi Picoのピン配置
ピンの仕様
VBUS
USBで電源供給している場合にのみ5Vが供給。引き出せる電流はUSBの給電能力に左右される。したがって500mA以上は難しそう。
VSYS
Picoに電源供給するためのピンで、電池などを接続する。1.8Vから5.5Vまでの電圧を入力できる。USBで給電する場合は5Vになっている。
3V3
Picoから外部へ3.3Vの電圧を供給するためのピン。300mAまでの電流を供給できる。
3V3_EN
全体の電源スイッチ。これをGNDにつなぐと、Picoの電源が落ちる。同時に3V3の電圧も供給されなくなる。
RUN
RP2040(プロセッサ)の電源スイッチ。これをGNDにつなぐと、Picoの電源が落ちる。3V3の電圧は生きている。
GPIO
設定を変更できるが、デフォルトでは1ピンあたり4mAまで(最大でも12mAまで)。さらに全体で合計50mAまでの電流しか供給できないらしい。また電流を流せば流すほど、ピンの電圧が下がることにも注意[1]。
ADC
アナログ/デジタル変換を介したアナログ入力。ADC0〜2の3つが使用可能である。入力電圧を0〜3.3Vの範囲、12ビット(4096段階)の解像度で読み取りできる。ただし、それが16ビット(0〜65535)にスケールされて出力される。つまり電圧値に変換したい場合は読み取り値を3.3/65535倍すれば良い。
ADC_VREF
アナログ入力用の基準電圧。ADC(アナログ・デジタル変換)を使う場合に3V3の代わりに使うことで、精度が向上する。
AGND
アナログ入力用の接地。ADCを使う場合にGNDの代わりに使うことで、精度が向上する。
まとめ
- Picoへの電源供給の第一候補はUSB(PC、コンセント、モバイルバッテリーなど)
- 3.7Vのリチウムイオンバッテリーや、乾電池2〜3つ直列でも可能
- LEDをインジゲーターとして使うならGPIOで十分だが、明るく照らすのには不適
参考文献
-
例えば、ESP32ならデフォルトで1ピン当たり20mA使えるので、ESP32用に組んだ回路を安易に流用すると危険。 ↩︎
Discussion