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fetcherの中でsetStateを呼んだりしてないよね?
自戒のための記事です。
TL;DR
- React(というか fetch)の副作用について
- 非同期関数を useEffect 内で呼ぶ場合の注意点について
fetcher の中で setState を呼んではいけない
このようなコードを日常的に書いたりしていますか??
//とあるコンポーネント内部にて
const [data, setData] = useState()
const fetchData = () => {
const response = await fetch("/hogehoge").catch((e) => { console.error(e);});
if (response !== undefined && response.ok) {
const data = await response.json();
if (
isTypeGuradOfData(data) &&
data.statusCode === 200
) {
setData(data);
}
}
setData({});
}
//初期値設定用
useEffect(() => {
fetchData();
}, []);
この場合の fetchData という関数は、関数内部で外部の state の値を変更してしまっているので、純粋関数ではなく副作用のある関数になってしまっています。
純粋関数と副作用については以下の記事を参照してください。
なぜか?
setState は外部の値を書き換える副作用を引き起こすからです。
その他にも副作用はいろいろありますが、副作用は極力関数から切り出して、それを書くべき場所=useEffect
で利用するべきです。
改善
先ほどのコードをあるべき形に近づけます。
//とあるコンポーネント内部にて
const [data, setData] = useState()
const fetchData = () => {
const response = await fetch("/hogehoge").catch((e) => { console.error(e);});
if (response !== undefined && response.ok) {
const data = await response.json();
if (
isTypeGuradOfData(data) &&
data.statusCode === 200
) {
return data;
}
}
return {};
}
//初期値設定用
useEffect(() => {
//エラーになる
const data = await fetchData();
setData(data)
}, []);
しかし、これでもエラーとなります。
理由は、コールバックに非同期関数を渡した場合、そのコールバックの戻り値が useEffect の本来の引数として想定されていない Promise 型になってしまうからです。
では、useEffect
内部で非同期関数を使う方法について見ていきましょう。
useEffect
内部で非同期関数を使う方法
方法は 2 つあります。
useEffect
内部で関数を定義し、その内部で非同期関数を呼ぶ
//初期値設定用
useEffect(() => {
const getData = async () => {
const data = await fetchData();
setData(data);
}
getData();
}, []);
Promise.then を使って非同期関数を呼ぶ
//初期値設定用
useEffect(() => {
fetchData().then((data) => {
setData(data)
})
}, []);
ただし、こちらの方法の場合はfetch
とsetData
が非同期に実行されてしまうため、最初のfetch
で取得した値を使ってさらにfetch
するような場合には.then
をどんどんつなげないとダメになります。
なので、そのような場合には最初の方法の方が意味のわかるコードになりそうです。
おわりに
副作用のない純粋関数を作るよう、常日頃から意識しておきたいですね。
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