高品質なソフトウェア開発への道 - Wells System Designの取り組み
はじめに
こんにちは、Wells System Designの酒井です。今回、この新設のテックブログで皆様に初めてご挨拶させていただくことになりました。ところで、Wells System Designがどのような開発哲学を持っているのか、どんな考え方やアプローチでソフトウェア開発に取り組んでいるのか、興味を持っていただいた方もいるかもしれません。それについてお話ししましょう。
私のキャリアは大手メーカー子会社の組み込み系開発から始まり、フリーランスエンジニアとして独立した後、主にiOSアプリケーション開発に従事し、その経験と視点をもとに、2020年末にWells System Designを設立しました。それに際し、私が一貫して掲げてきた3つの開発に対する考え方について具体的にご紹介します。
開発哲学
1. 開発過程のあらゆる段階で、どれもが最高の品質を目指す
コードの品質はその結果としてのソフトウェアの品質に直結します。そのため、コード自体はもちろんのこと、コードレビュー、ドキュメンテーション作成、バグ修正といった一連の作業全てにおいて、どんな些細なアウトプットでも、その品質を最大化することを目指します。これは、あらゆる過程と出力における品質意識の高さが、最終的な製品の品質に大きく寄与するという信念に基づいています。
2. ソースコードを通じた明確で直感的な仕様表現の実現
コードはただのツールではありません。それは、ソフトウェアの仕様を表現するための言語でもあります。そのため、ソフトウェアアーキテクチャの適用、特にクリーンアーキテクチャの採用、ユニットテストの導入とそのコメントなどを通じて、仕様を明確にし、それをコード自体が表現できるようにします。また、ドキュメントコメントを適切に活用することで、他の開発者や未来の自分に対する意図を伝えることが可能になります。
3. エンドユーザーの視点からの仕様の妥当性を常に問い続ける
私たちが開発するソフトウェアは、結局のところ、エンドユーザーが業務で利用するツールです。それゆえ、開発を進める上で、エンドユーザーの業務(使い方)を把握し、仕様の妥当性を常に考えます。そのため、必要な場合には、ユーザーの視点からのフィードバックを直接取得するなどして、最適な仕様を見つけ出す努力を惜しまないようにしています。
まとめ
このような私たちのアプローチは、大規模な組織や巨大なプロジェクトだけでなく、フリーランスとして活動する一人のエンジニア、あるいは小さな開発チームにも通用するものだと考えています。それは、これらの考え方や手法が、ソフトウェアの品質を向上させ、開発プロセスを効率化するだけでなく、開発者自身のスキルや知識を広げる機会を提供するからです。
最後に、このブログの開設とともに、私たちの開発哲学や具体的な取り組み、開発の経験や教訓などを積極的に共有していきたいと思います。その内容が皆さんの開発に少しでも参考になれば幸いです。そして、それが、一緒にソフトウェア開発の品質を向上させる一助となればなおさらです。
終わりに
これからもWells System Designの取り組みと成長をぜひお見守りください。それでは、次回の投稿でお会いしましょう。
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