Xilinxの開発環境構築する
1.はじめに
Zynq@SoCやUltraScale+、MPSocでLinuxを用いたエンベデッド開発をする場合はLinux環境で開発する必要があります。そこで今回Windows上にUbuntuの仮想環境を構築して行きます。
2.VMWareのインストール
まずはWindowsにVMWareをインストールします。
以下にアクセスしてVMWarePlayerをダウンロードします。
ページの下の部分にあるダウンロードボタンを押します。
ページが移動するので、GO TO DOWNLOADS
のリンクをクリックします。
バージョンを選択し、DOWONLOAD NOW
ボタンをクリックしてダウロードを開始します。
ダウンロードが完了したら、ファイルをダブルクリックしてインストーラを起動します。
画面が起動したら次へ
のボタンをクリックします。
使用許諾契約書の画面に切り替わります。使用許諾契約書に同意します
にチェックを入れて次へ
のボタンをクリックします。
カスタムセットアップの画面に切り替わります。インストール先フォルダを指定して次へ
のボタンをクリックします。
ユーザーエクスペリエンスの設定の画面に切り替わります。デフォルト設定のままで次へ
のボタンをクリックします。
ショートカットの画面に切り替わります。ここもデフォルト設定のままで次へ
のボタンをクリックします。
最終画面に切り替わります。インストール
ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。完了
ボタンをクリックして閉じます。
3.Ubuntuのダウンロード
VMWareにインストールするOSイメージをダウンロードします。
Xilinxツールのインストール要件を以下のXilinxサイトで確認します。
相応しいOSイメージダウンロードします。ここではUbuntu20.04をインストールします。
以下のサイトからダウンロードできます。
4.VMWareへのUbuntuインストール
VMWareにUbuntuをインストールしていきます。
先ほどインストールしたVMWareを起動します。画面が表示されたら新規仮想マシンの作成
をクリックします。
インストーラディスクイメージファイルで先ほどダウンロードしてきたUbuntuのOSイメージを指定して次へ
のボタンをクリックします。
パーソナライズ情報を入力して次へ
のボタンをクリックします。
仮想マシン名と保存先を指定して次へ
のボタンをクリックします。
ディスク容量を指定します。Xilinxのツールサイズだけで150GByteもあるので、大きめのサイズを確保しておいた方がよいです。ここでは700GByte確保しました。
準備完了の画面が表示されるので完了
ボタンをクリックし、VMWareへのUbuntuのインストールを開始します。
Ubuntuをインストールが始まり、以下のような画面が表示されます。
インストールが完了するとUbuntuは自動で再起動します。ログイン画面が表示されるので設定したパスワードでログインします。
キーボード配列を設定します。
setxkbmap -layout jp
5.Vitisインストール
ここからはVMWareにインストールしたUbuntuでの作業となります。
Xilinxのサイトに行き、Vitis2021.1のインストーラーをダウンロードします。VitisにはVivado合成ツールも含まれています。
Ubuntu20.04にインストールするので、Linux用自己解凍型ウェブインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、インストールを開始します。
chmod +x Xilinx_Unified_2021.1_0610_2318_Lin64.bin
sudo ./Xilinx_Unified_2021.1_0610_2318_Lin64.bin
インストーラが起動して以下の画面が表示されるのでNext
ボタンをクリックします。
Xilinxユーザのアカウントが聞かれるので入力します。
(アカウントが無い場合はXilinxのサイトで作成する必要があります。)
Download and Install Now をチェックしてNext
ボタンをクリックします。
インストールするソフトウエアを選択します。VitisをチェックしてNext
ボタンをクリックします。
続いてインストールする構成を選択してNext
ボタンをクリックします。
ライセンスの同意にチェックしてNext
ボタンをクリックします。
インストール先のフォルダを指定してNext
ボタンをクリックします。インストール先のフォルダが無い場合はダイアログが表示されるのでYes
ボタンをクリックしてフォルダ作成します。
最終画面が表示されるのでインストール内容を確認して問題が無ければInstall
ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了すると以下のダイアログが表示されます。OK
ボタンをクリックして終了します。
最後にVitisやVivadoを動かすために必要なUbutuのパッケージ群をインストールします。
Vitisのインストールフォルダにスクリプトがあるので、それを実行します。
cd /tools/Xilinx/Vitis/2021.1/scripts
sudo installLibs.sh
これで完了です。
最後にVitisが起動する事を確認しておきます。
source /tools/Xilinx/Vitis/2021.1/settings64.sh
vivado &
6.VMWareの設定
一度VMWareをパワーオフ状態にしてからVMWareを起動します。
画面が開いたらUbutu仮想環境を選択して仮想マシン設定の編集
をクリックします。
仮想マシン設定画面が起動したらメモリとプロセッサの設定を変更します。VitisやVivadoを問題なく動作させるためには、メモリサイズやプロセッサ数は多めに設定しておいた方が良いです。
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