YouTube で切り抜きやショートを簡単に見つけるサービスを作ってみた
📎 作ったもの
YouTube で切り抜きやショートを簡単に見つけるサービス ClipSearch をリリースしました。🎉
📎 なぜ作ろうと思ったのか
私は Vtuber の配信を見るのが好きですが、追う対象が多すぎて正直全部見切れてないです。切り抜きチャンネルはフォローしていますが、その中でこの動画の切り抜きどれだ??と探すのが結構手間だったりします。(特にゲーム実況...)
そこで、動画 URL を貼ったら関連動画が出てくるものがあると嬉しいなと思い、そのまま Web サービスとして開発しました。
📎 技術スタック
フロント技術のみのすごくシンプルな構成です。
- Next.js
- TypeScript
- MUI
- Vercel
- YouTube Data API
📎 YouTube Data API
概要
今回 YouTube の動画を検索するために、YouTube Data API を使用しています。YouTube Data API は、Google Cloud で提供されており、YouTube のコンテンツやユーザーのデータにアクセスすることができます。
具体的には、動画の検索やチャンネル情報の取得などが可能で、これにより自分のアプリケーションやウェブサイトで YouTube のデータを活用することができます。
1日の上限枠
YouTube Data APIは無料で誰でも利用できますが、1日あたり10,000クォータの利用制限があります。
APIの呼び出しエンドポイントによって1回あたりの消費量が異なり、今回のような動画検索では1回あたり100クォータを使用します。そのため、100回検索を行うと、その日はこれ以上検索できなくなる(リクエストをしても結果が返ってこない)ということになります。
クォータ増加申請
YouTube API サービス - 監査と割り当て増加フォーム
今回、ClipSearch をリリースするにあたり、1日100回しか検索できないという制限ではサービスの提供に支障をきたすと感じていました。そこで、クォータの割り当て増加が必要だと判断し、上のフォームから申請を行いました。
申請を行なうと、Webサービスに対する審査が行われ、YouTube API の利用規約やポリシーに適合しているかどうかがチェックされます。
審査が完了した後、結果はメールで通知されます。もし審査がNGとなった場合、修正すべき箇所についてメールで指摘があり、それに基づいて修正を行い、再度審査を依頼するというやり取りを繰り返すことになります。
私の場合は、一発合格で驚きました。(何かしら FB が来るだろうと身構えていたので...)
一度審査に通過すれば、12ヶ月以内であれば簡易フォームから追加申請が可能なようです。ユーザー数が増えて再び上限に近づきそうな場合には、再度申請を行なってみようと思います。
※申請に関する詳細は以下の記事にまとめています。
📎 よかったこと
シンプルに作れた
今回、たくさんの人に使ってもらいたいなと思い、以下のことを実行しました。
- 機能としてシンプルでわかりやすいものにする
- 認証などユーザーが面倒に感じるものは入れない
- YouTube Data API の上限枠が開放されてからサービスを広めていく
結果的に意識した通りにサービスを開発でき、個人的に満足しています。
特に YouTube Data API の上限枠に関しては、上述の通りサービスとして 1 日 100 回しか検索できないのはユーザーを落胆させてしまうと思い、上限枠が増えるまでは周知を我慢していました。
Google の担当者とのやり取り
面倒なクォータ増加申請をやり切れたのは良い経験となりました。重い腰を上げて YouTube の利用規約や Google 社のプライバシーポリシーをしっかりと読み、規約通りにサービスの開発を行えた点が大きな収穫でした。
たとえば、YouTube の動画を1つ埋め込むにしても YouTube プレーヤーの UI を好き勝手にいじってはならないといった旨の規約があり、詳細な部分まで読み込むのが大変でした。
📎 反省点
スマホ利用には向いてないかも
今回、ClipSearch のアクションとしては動画の URL を入力するというものでした。PC を普段から使っていて動画もほとんど PC で閲覧する私にとっては URL をコピーして貼り付けるのは容易でした。
しかし、スマホかつ YouTube アプリで動画を見ていると URL をコピーするという行為が意外と面倒なんだなということに作ったあとに気づきました。
📎 さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
高度な技術を使わなくてもある程度形になるサービスは作れるんだということが学び始めのエンジニアの方に伝わると良いなと思っています。
YouTube Data API は他にも色々なことができるので、今後さらに ClipSearch をアップデートしていきます。
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