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事実と真実の違い

2025/03/06に公開

「事実」と「真実」の違いについて

普段何気なく使っている「事実」と「真実」。どちらも似たような印象ですが、改めて深掘りしてみると意外と区別が難しいと思いました。

今回は、この二つの言葉の違いを整理してみました。

「事実」とは何か?

「事実」とは、誰が見ても確認できる客観的な出来事や状況です。そこには主観的な意見や感情は入りません。

  • 特徴: 客観的、確認可能、誰もが共有できる
  • 具体例:
    • 「今日の最高気温は15℃だった。」
    • 「商品Aの売上が前年より10%増加した。」

これらは、誰もが確認でき、認識が一致する内容です。

では、「真実」とは何か?

一方で「真実」は、単なる感情や思いつきを超え、複数の事実を整理し、自分自身の価値観や経験を通して導き出された意味や理解のことかなーと思います。つまり、主観的ではあるものの、ある程度の説得力や確信を伴った判断と言えるかなーと思います。

  • 特徴: 主観的だが説得力がある、複数の事実から導き出される、深い理解や確信に基づく

例えば、

  • 事実:
    • 「職場では連日残業が続いている。」
    • 「社員の離職率が高まっている。」

こうした複数の事実を踏まえて、

  • 真実(主観的結論):
    • 「この職場の働き方は持続可能ではない。」

という結論が導き出されます。

適切な使い分け

「事実」と「真実」を明確に使い分けることで、コミュニケーションにおける説得力や誤解の回避につながります。

  • 客観的で正確な情報を伝えるときは「事実」を使いましょう。

    • 「この商品は安全基準をクリアしている。」
  • 複数の事実を踏まえ、自分の考えや判断を明確に伝えたいときは「真実」を使います。

    • 「安全基準は満たしているが、長期使用には不安がある。」

まとめ

  • 事実は誰もが確認できる客観的な出来事。
  • 真実は事実を基に、自分の経験や価値観を通じて導き出した説得力のある主観的結論。

こうやって整理してみると、「真実」には少し曖昧な部分があると感じます。そのため、「真実」に基づいて何らかの判断を下すときには、それは自分自身が導き出した「真実」である必要があると思います。

他人が語る「真実」らしきものを鵜呑みにして判断すると、結果的に間違った結論になる可能性があります。一方で、他人が示す「事実」は客観的で共有可能です。だからこそ、その「事実」を元に自分自身で「真実」を見出し、その上で判断を下すという流れが大切です。

そうしなければ、「思っていたものと違う!」という事態が起きることもあるよなーと思いました。

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