cynefin frameworkについてまとめてみる
はじめに
こんにちは。 KDDIアジャイル開発センターの小板橋です。 この記事は、KDDI Engineer&Designer Advent Calendar 2021の10日目の記事です。
今回は、部内での会議で教えていただきましたcynefin frameworkという意思決定フレームワークについて気になった為、自分なりに調べた内容をまとめていこうという記事になります。
cynefin framework(カネヴィンフレームワーク)とは
- cynefin framework(カネヴィンフレームワーク)は、1999年にDavid SnowdenとMary Booneにより提言されました。
- ちなみに、カネヴィンというのは、生息地を表すウェールズ語だそうです。
cynefin framework(カネヴィンフレームワーク)を使うと何が嬉しいのか?
- 今までの会社の意思決定は、トップマネジメント層だけがやることとされていた。
- しかし、会社の組織やチームなどに弊害が出たときに全員がハラオチする過程を理解するべきだと思います。
=> この時、現状と打ち手を認識し、 その時にするべき行動パータンについてまとめられたものがcynefin framework(カネヴィンフレームワーク)と言えそうです。
状況・問題を大きく4つのドメインに分類
このフレームワークでは、状況・問題を大きく4つのドメインに分類します。
Simple(シンプル)
Simple: 単純は、既に知られている問題対して、既にやったことある手法で対処する。。で何とでもなる問題のこと
つまり、問題の因果関係や対処が明確になっているものとも言えます。
=> なので、社内でヒアリングしベストプラクティスを探し適用すればよいOK
Complicated(コンプリケーティッド)
Complicated: 煩雑 は、問題に対し分析する過程が必要となり、ある問題の1つは解決方法が知られているような問題のこと
=> つまり、既に知られている解決方法があり、未知の問題に対処するパターンといえます。
Complex(コンプレックス)
Complex: 複雑は、問題に対し問題の因果関係が未知で、解決策もわかってない状態です。
例えば、担当しているプロジェクトのように、問題の状況やチームの状況が変化し、ベストプラクティスで解決するとは限らない問題とされている。
=> なので、調査や把握、対処を繰り返すのがComplexへの対処となります。
Chaotic(カオス)
Chaotic: 混乱は、問題も解決策も何も分からない(不明瞭)な状況です。
=> この時の対応方法は、簡単でまず行動/認知/反応というのが推奨される対応フローとされています。
これによりまずはカオスをComplexに落とし込むのが初手というのが発案者Snowdenは考えています。
まとめ
非常に面白いフレームワークでした!
特にカオスった時はとりあえず動けというのがいいですね!笑
それで、みんながちゃんと行動し、(目をつぶらず/無理矢理ベストプラクティスに持っていくのではなく)別の次元に(Complex)に持っていき、既知の問題/対処までもっていけたら幸せな世界がやってきそうですね!
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