【GCP】Associate Cloud Engineer 合格記(おすすめの学習方法)
はじめに
このたび Associate Cloud Engineer に仮合格することができました!
「2週間で合格!Associate Cloud Engineer!」みたいな攻略本がない中、僕はどう学習したものか結構悩みました。これから受験される人も同じように悩むに違いないと決めつけた僕は、そんな人の助けになればいいなと思い、これを書くことにしました。同様の投稿は Qiita にもすでにたくさんありますが、こういうのは数があったほうが良いでしょう。
試験内容をしっかり書いてしまうと怒られるのでそれは書きません。(攻略本がないのも怒られるからですよね、きっと。)その代わり、学習方法について大きな発見があったのでそこを中心に書こうと思います。
僕のスペック
- エンジニア歴: システム開発保守を11年
- クラウド業務歴: 1ヶ月
- クラウド学習歴: 3ヶ月
- 業務で触ったことのあるGCPサービス:
- BigQuery
- Cloud Run
- Cloud Source Repositories
- Cloud Build
- Container Registry
- 記憶力: 僕「あ忘れてた!」奥さん「さすがやな!」というやり取りが 1回/日
現在の僕を取り巻く環境
Google の技術をコアとした開発・コンサルティング・トレーニングを行う会社に入社して 3 ヶ月が経ちました。そういう会社だけあって、社内は GCP の話題で溢れ返っており、Slack では高度な GCP ギャグが繰り広げられていることも。社内トレーニングも充実していて、 Cousera でやっている GCP 関連の講座(英語!)を、日本語で無料で受けさせてもらえます。それ以外にも勉強会や LT 大会などがあって、うまく活用できれば GCP 学習環境としては最高かもしれません。
おすすめの学習方法
今回の学習の全プロセスは後述するとして、先に僕が発明した(大げさ!)学習方法をご紹介します。
「問題を解いて解答を公式ドキュメントで確認する」を繰り返す
いざ書いてみると、シンプルすぎて書くほどでもない気がしてきました。もう少し細かく書いてみます。
以下1~4を繰り返す
1. 問題を解く
2. 問題集の解答を確認する
3. 公式ドキュメントで解答が正しいかどうか確認する
4. 公式ドキュメントでよくわからなかったら以下のいずれかを行う
4.1. わかりやすく解説しているブログを探す
4.2. 実際に動かしてみる
4.3. いったん諦める
それでもやっぱりありきたりのことを書いているような…気のせい気のせい…
なぜこの学習方法をそんなに気に入っているのか
この学習の成果として、公式ドキュメントが前よりスムーズに読むことができるようになったからです。この成果を得られたことは、僕にとって試験に仮合格したことよりも価値があると感じています。
どの記事を読んでいても「公式ドキュメントぐらい読んで当然ですよね」というニュアンスを感じていました。Qiita等の技術系ブログでわかりやすく噛み砕いてくれていたりするけど、「そんなものに頼っているようではだめだ」と怒られている気すらしていました。しかし、僕は公式ドキュメントを敬遠してきました。何度も挑戦してみてはいたのですが、僕くらいのあれだと、読んでもイメージは全く湧かないし、参照リンクで飛ばされ過ぎて最初は何を理解しようとしていたのかも忘れちゃうしで、あまり恩恵を受けられませんでした。Qiita記事である程度イメージ湧いたし、もういいや!でいつも落ち着いていました。
ところが、公式ドキュメントを模擬試験の解答の確認に使ってみるとすごく良かったんです。模擬問題に問われているそのトピックに限定して理解しようとすると、そこまであちこちに飛ばされることもなく、周辺知識も少しずつ得ながら理解に至ることができました。これを何度も繰り返していると、ジグソーパズルが少しずつ完成に近づくように、ドキュメントをスムーズに読むための知識が身についてきました。
なぜこの学習方法に至ったのか
僕がネット上で見つけることのできた問題集は以下の4つだけでした。いずれも解答・解説付きの大変貴重な問題集。もちろんすべてやりました。
- Google Cloud 公式模擬試験
- GratisExam の Associate Cloud Engineer 模擬問題集(v2019-08-13)
- Associate Cloud Engineer 模擬問題集(v2019-12-29)
- Udemy: 【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集
解答の解説を読んでいると、どうしても正しいと思えないものがありました。なので一問一問、解答が本当に正しいのかどうか確かめながら進めることにしました。解答の解説には公式ドキュメントの該当箇所へのリンクも貼ってあったので、確認はすべて公式ドキュメントからスタートすることになり、この学習方法に至ったわけです。
学習の全プロセス
僕はもともとクラウドの知識はゼロなので、問題に取り掛かる前にある程度のインプットが必要でした。それらも含めた今回の学習の全プロセスをやった順に書きだすと以下のとおりとなります。特にやってよかったと思うものを太字にしておきます。
- 書籍「GCPの教科書」を読む
- 書籍「Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド」を読む
- 書籍「プログラマのためのGoogle Cloud Platform」を読む
- Google Cloud 公式 模擬試験をやってみる
- Cousera「Architecting with Google Compute Engine」を修了する(英語辛かった!)
- GCP認定トレーニング「Getting Started with Google Kubernetes Engine」
- Qwiklabs のクエスト
- Google Cloud Essentials
- Baseline: Infrastructure
- Cloud Architecture
- Cloud Engineering
- Kubernetes in Google Cloud
- Set up and Configure a Cloud Environment in Google Cloud(チャレンジラボ以外)
- Deploy and Manage Cloud Environments with Google Cloud(チャレンジラボ以外)
- Google Cloud's Operations Suite(苦手そうなラボだけ)
- Networking in the Google Cloud(苦手そうなラボだけ)
- 前述「おすすめの学習方法」
こうやって見るとめちゃくちゃやってますね!少々やりすぎで効率悪い気もします。
少しだけ補足します。
5 は無料期間だったので受講しました。ほぼ日本語字幕しか見てないけど、やって良かったと思います。
6 は Kubernetes に馴染みのある人は不要だと思います。僕はコンテナのコの字も知らないド素人だったのでとても有用でした。
7 も無料期間だったから興味のあるものに片っ端から手をつけましたが、太字のやつだけで十分でしょう。(それでも多いかな…)
所感
全体的に見るとあまり効率の良い学習プロセスではなかったかもしれませんが、僕に合った学習方法をひとつ発見することできたので、まあ良しとしましょう。あとは合格通知さえもらえれば大満足。受かりますように。ナンマイダ。
2020/04/16 追記
仮合格から3週間後、無事に合格通知が届きました。
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