Flutterアプリ爆速初期構築ツールを作ってみた
こんにちは、YOKKOです。
普段は個人開発でFlutterアプリを作成しており、これまでにiOS / Android 向けに7つのアプリをリリースしています。
新しいアプリを作るたびに、構成の整理や初期設定、パッケージ構成などの“最初の準備”に手間がかかることが多く、
「もっと早く本質的な部分の実装に入れたらいいのに」
と感じていました。
そんな課題感から作ったのが、
Flutterプロジェクト自動生成ツール「YokoFlu」 です。
今回はそのツールについて簡単にご紹介しようと思います。
ツール概要
YokoFlu は、 Flutterプロジェクトの初期構成をGUIで自動生成できるツールです。
ブラウザ上でアプリ名やアイコン、バンドルID、パッケージ名などを入力し、必要な機能を選択するだけで、プロジェクトが自動で生成されます。
「新しいアプリをすぐに作り始められる環境を用意したい」
という思いから作りました。
実際の画面(抜粋)


主な特徴
- GUIで操作できるセットアップツール(Node.js + Next.js製)
- 実務レベルのFlutterプロジェクト構成を短時間で生成
- Firebase連携はオプションとして選択可能
- Staging / Production 環境分離対応
- 各種テンプレート(ブランク・カウンター・TODO・チャットなど)を用意
初期設定で選べる機能(オプション)
- アプリ管理(強制アップデート・メンテナンスモード・アプリ評価)
- 認証(匿名・Google・Apple)
- 分析・監視(Firebase Analytics・Crashlytics)
- 通知機能(Firebase Cloud Messaging)
- 多言語対応(ARBファイル自動生成)
- テーマ切り替え(ライト/ダーク)
- オンボーディング画面テンプレート
- 設定画面テンプレート
プロジェクト生成の流れ
- アプリ名・パッケージ名・バンドルIDを入力
- アプリアイコンを指定
- 追加したい機能を選択
- 「Flutterアプリを作成」をクリック
セットアップ中の画面

これだけで、YokoFluが自動でFlutterプロジェクトを生成します。
生成後すぐに**アプリの核心部分(ビジネスロジックや体験設計)**に取りかかることができます。
詳しいセットアップ手順はこちら👇
➡️ GitHub - yokkomystery/YokoFlu
きっかけ
新しいアプリを開発するとき、同じワークスペース内に既存のFlutterアプリを入れ、
それを参考にしながらAIエージェントに新しいアプリの土台を作ってもらっていました。
ただ、
認証まわりの処理やディレクトリ構成、各機能の実装方法などが微妙に異なっていました。
たとえば:
- Firebase Authenticationの処理構造が少し違う
- 設定画面の構成が統一されていない
- Push通知の処理が異なる
- ビルド周りの環境設定が異なる
こうした違いを毎回調整するのに手間と時間がかかり、
アプリの核心部分の実装に入るまでが遠く感じていました。
「どのアプリも同じ構成ですぐに作れるようにしたい。」
その思いから生まれたのが YokoFlu です。
今後について
今後は、
機能項目の追加やテンプレートの充実 を中心に改善を続けていく予定です。
YokoFluは、
すぐにアプリの核心部分の実装に入れるようにするためのツール
として開発しています。
興味のある方はぜひ使ってみてください👇
👉 GitHub - yokkomystery/YokoFlu
動作確認環境
MacBook Air (13", M3, 2024)
macOS Sequoia 15.6.1 (Build 24G90)
Flutter 3.32.4 / Dart 3.8.1 / DevTools 2.45.1
Node.js v22.18.0 / npm 10.9.3
Firebase CLI 14.17.0 / flutterfire CLI 1.3.1
Xcode 16.3 (16E140) / CocoaPods 1.16.2
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