【おすすめ無料教材】AWS Certified Cloud Practitioner 合格までにやったこと
AWSの12個ある認定資格のうち、最もビギナー向けの「クラウドプラクティショナー(Certified Cloud Practitioner / CLF)」に合格しました。ここでは、合格までにやったことをまとめます。
当初は1週間で合格しようと思っていたのに、とあるトラブルにより、結局勉強開始から合格まで1ヶ月近くかかってしまいました……。
受験当時の私のスペック
- ソフトウェアエンジニアとしての実務経験:約1年、アプリケーションのコードのみでインフラはノータッチ
- AWSの実務経験:なし
- 他に持っていた資格:ITパスポート、基本情報技術者試験
合格までにやったこと
1. 『Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築』
おすすめ度:★★★★☆
これはクラウドプラクティショナーを受けようと考える前に、まずはAWSを触ってみようと思って読んだ書籍です。インフラを触ったことのないアプリケーション開発者向けに書かれていて、インフラの基礎から説明されています。私は書籍に書いてある通りにEC2でWordPressサーバーを立てました。
サブネットの構築、ファイアウォールの設定、セキュリティグループの設定、NATゲートウェイの構築など、ネットワーク周りが難しかったですが、手を動かしながら楽しくこなせました。
2. Job Roles in the Cloud (日本語)
おすすめ度:★★☆☆☆
ここからがクラウドプラクティショナーの試験勉強として行ったことです。全てAWSが提供する「AWS Skill Builder」の無料学習コンテンツでトレーニングしました。
この「Job Roles in the Cloud」では、オンプレミスで稼働しているシステムをAWSのクラウド環境に移行した場合、従業員のジョブロールがどのように変わるのかを解説します。所要時間は30分。
AWSのRamp-up Guides(AWS クラウドを学習するためのガイド)で入門者向けのコンテンツとして紹介されていたので見たのですが、クラウドプラクティショナーとは直接関係しない内容だったため星2つに。
コンテンツ自体はわかりやすかったですし、クラウドプラクティショナーの問題でもオンプレと比較した場合のクラウドのメリットの話はよく出てくるので、そもそもオンプレをよく知らない私のような人は見て損はないかもしれません。
3. AWS Cloud Practitioner Essentials(日本語実写版)
おすすめ度:★★★★★
試験対策としてはこれが一番おすすめです! 以下、公式からそのまま引用した内容紹介です。
このコースはコーヒーショップを例として、AWS のクラウドについて楽しみながら学べるようさまざまな工夫が施されています。コース内の動画はすべて日本人トレーナーが出演して日本人向けに撮影されたもので、アニメーションなども駆使してさらにわかりやすい内容となっています。また 11 あるモジュールはご自身のペースに合わせて学ぶことができ、コースの最後まで飽きることなく学べるトレーニングです。
所要時間は7時間。私はビデオを1.5倍速で見ながら全てのコンテンツに目を通しました。11のモジュールの最後には練習問題がついているので、そちらも余すところなくやりました。
コーヒーショップの例えが秀逸で、特にELB、ACL、インターネットゲートウェイ、仮想プライベートゲートウェイなどのネットワークの各機能がイメージしやすくなりました。『Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築』を読んだときに理解できていなかった部分、忘れていた部分をうまく補完してくれました。
あとは試験に頻出のWell-Architected Framework、AWS Supportプランなどもこちらで概要を理解できます。
4. AWS Certified Cloud Practitioner 公式練習問題集(日本語)
おすすめ度:★★★☆☆
上記の「AWS Cloud Practitioner Essentials」を終えたあとに練習問題をやりました。こちらは公式が無料で用意している練習問題集で、20問の練習問題が解けます。
5. AWS Skill Centers: Becoming a Cloud Practitioner Mini-Quiz Review
おすすめ度:★★★☆☆
練習問題20問だけで本番に挑むのは心もとなかったので、ランダムに練習問題が10問出題されるこちらのコンテンツを何回か繰り返してやりました。所要時間は20分。日本語版がないので、がんばって英語でやりました。
クラウドプラクティショナーで問題になりやすい範囲を理解したり、知らないAWSサービスをつぶしていくにはちょうどよかったです。
感想
特に試験対策本やUdemyの動画は買いませんでしたが、上記の無料コンテンツ(特にAWS Cloud Practitioner Essentials)のインプットで合格できました。
クラウドプラクティショナーの難易度は、IPA資格でいうところのITパスポートに例えられることが多いですが、どちらも受けた感想としてはクラウドプラクティショナーはITパスポートよりは難しかったです。
というのは、クラウドやAWSの基礎的な概念だけではなく、AWSの主要なサービスや料金体系を知らないと解けない問題が多く、ある程度暗記が必要だったからです。
料金体系を暗記して面白いのか? と思う人もいるかもしれませんが、私はEC2やS3の料金体系を通じて「クラウドって柔軟性があって面白いな」と思えたので、勉強して損はない内容でした。
次はソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA)に挑戦するつもりです!
余談・Macでオンライン受験に失敗
記事の冒頭で書いた「とあるトラブル」とはこのことです。AWSの認定資格は自宅でオンライン受験も選ぶことができるのですが、これが大失敗でした。
オンライン受験は、自室を試験会場として使い、Webカメラで繋いだ試験監督の立ち合いのもと試験を受けるシステムになっています。グローバルに展開されているシステムで、日本語話者以外の試験監督も選べたので、試験日時の関係で、英語話者の試験監督を選択して申し込みました。
事前に自分のMacBook Air(これが失敗の元だった!)にオンライン試験用のアプリをダウンロードしておき、試験当日、そのアプリにログインして待っていると、試験監督とマッチするまで「40人待ち」の表示が。1分ごとにその待ち人数が更新されるのですが、数人ずつしか減っていかない😱
結局30分ほど待ってようやく試験監督とつながりましたが、「Can you hear me ?」と話しかけられ、焦りながら「Yes」と連呼するも、どうやら私の声が聞こえていない模様。
Macのマイクの設定を確認するよう指示され、その通り設定を確認していたら「もう1回ログインしなおしてやり直すように」とチャットが来て、試験官とのコネクションが切断されてしまいました。
泣く泣く初めからやり直すと、今度はさらに待ち人数が増えており「70人待ち」に。辛抱強く40分近く待って順番がきたものの、今度は試験監督にすら繋がらずエラー表示が出て、またはじめからやり直しになってしまいました。合計2時間近く無駄にし、ここでこの日のオンライン受験を諦めました😭
あとから調べるとMacとオンライン試験のアプリの相性が悪いらしく、似たような体験をした人のブログが次々と見つかりました。
後日、平日の営業時間内に日本のカスタマーサービスに電話して事情を説明すると、その日のうちに返金対応が行われました。
さらに後日、改めてテストセンターで受験し、すんなり受験&合格できました。
オンライン受験のトラブルはとても面倒だったので、これからAWSの試験はテストセンターで受けようと思います。
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